
塩湯荘さんにお世話になった。
明日からの長丁場を乗り切るには、まずこの湯に浸かる必要があった。

源泉は玄関先にあり、
試しに味わえるようになっている。
うかつに飲むとびっくりして、

そのカエルに笑われるだろう。

まさに「桁違い」と言うヤツだ。
なぜ「桁違い」と強調したのか。
その理由は最後まで読めばわかる。
さて、
フォレスターで南方発電所を訪れた。
前回はe-BOXERで着た場所だ。
100年経ってもシンプルに電力を作る設備を見ると、

シンプルイズベストだと改めて思う。

しかし凄いクルマだ。

2.5リットルのガソリンエンジンに、
何の不満もないのだが、
シンプルに次の世代を目指すには、
基幹性能を更に高める必要がある。

まずフォレスターの走りを見てほしい。
凄い奴だ。

予習してもらったはずだが、
大丈夫だろうか。
見るだけでは、
簡単に違いが判らないので印を付けた。
まもなくデビューする、
新しいレヴォーグの構造図だ。
その上で動画を見てほしい。
スバルはまだまだ内燃機で伸びる会社だ。
簡単に電気100%とはいかない。
ただし、
法律で縛られたときに、
それを回避する術も必要だ。
だからe-BOXERも大事だし、
米国ではプラグインハイブリットも必要になった。
休日に蕎麦を食わないと、
その先の一週間のバイタリティが枯渇する。

今日も美味い蕎麦を食った。
その上で、
落合さんから頂いた、
あるものを試すことにした。

ジャーン。
どこから見ても、
この中に蕎麦汁が入っているようには見えない。
お店に失礼なので、
内緒で比較した。
この店の蕎麦汁もこだわりがあり、
長年の経験から生まれた、
とてもやさしい味の蕎麦汁だ。

水筒から冷やしておいた蕎麦汁を、
カラにした容器の中に注いだ。

美味い。
なるほど、こう来たか。
つまり過給機が付いたEJ20の味だ。
ガソリエンジンしか出せない。
ディーゼルではだめだ。
澄んだコクと旨味の調和。
方や、
この店の蕎麦汁は、
まさにFB25そのもので、
自然吸気のボクサーエンジンの味だった。
いくら凄いエンジンがあっても、
トランスミッションが無ければ走れない。
そして、
いくらトランスミッションを作っても、
ちゃんとした器が無いと収める場所が無い。
現行のフォレスターは、
動画で実証したように十分以上に走る。
ただし、
この上の動力性能を求めるには、
そろそろ次の器が必要だ。
そこから始めるから、
スバルは弱小メーカーながら、
ここまで大手を敵にしてしっかり生き残れた。
何度も言うように、
新型レヴォーグが誕生する前に、
米国工場で新しいレガシィが生まれている。
国内の顧客の要求にこたえ、
新たなフラッグシップ「レヴォーグ」と「S4」を完成させた。
日本以上に市場が大きい米国にも、
同じようにフラッグシップを投入した。
これがスバルの新たな戦略だ。
それで、
なぜボディがそれほど大事なのか。
まっすぐ走り、
思い通りに操るためだ。
いくらフォレスターが凄くても、
いくらWRXが凄くても、
ニュルブルクリンクでは子供なのだ。
じゃあ、
なぜが足りないのか。
更なるボディ剛性と、
もう一つの重要な要素がある事を、
スバルの技術陣は遂に解析した。
それが「剛性連続性」の向上だ。

動画でも語ったように、
フォレスターはリヤコンビランプに、
ギリギリまで剛性を使い果たした痕跡が残る。
これは、
初めて見た時に、
とっさに感じた印象だ。
モデルと実物の差異には、
何か必ず理由がある。
その改善策を、
上記の分析から新型レガシィに投入した。
スバル独自の解析技術で、
リヤボディを真後ろから見た時に、
赤くなった部分に大きな変形が見られる。
そこで剛性連続性を高めることで、
その解決策を見出し、
フルインナーフレーム構造への脱却も可能とした。

これは米国製アウトバックのフロア構造だが、
新型レヴォーグもほぼ同じ理論的構造を有している。
リヤホイールエプロンと、
アンダーボディの接合部に、
抱え込む形のパーツ(赤紫の部部分)を新設した。
パーツと言っても単純なものじゃない。
長年スバルと共に苦労を分け合った、
群馬のサプライヤーが作るパーツだろう。
閉断面薄板による骨格形成を、
スポット溶接だけでなく構造用接着剤を使うことで、
軽量でありながら、
より均一的に荷重伝達可能な構造を実現した。
その結果、
リヤスカートの板継ぎ部分の位置を変更した効果も加わり、
リヤゲート開口部分のねじり剛性を「桁違い」に向上させた。
フルインナーフレーム化は結果論であり、
目的はこの部分の飛躍的な剛性向上だ。
スバルはこの剛性向上に関して、
一切数値を明らかにしていないので、
冒頭の塩湯荘の「桁違い」を引用して理解してほしい。(笑)
そして更に剛性の連続性を極めた。
リヤゲート開口部を剛性強化するために、
新たに開発された手法がある。
それが樹脂リンフォースだ。

これは最新のアウトバックのリヤゲート開口部だ。
動画で説明したように、
この部分を限りなく大きくとりたい。
そこで開口部を環状構造とし、
リヤスカートコーナー部の断面を、
樹脂リンフォースで結束した。
アウトバックの開口部は、
レヴォーグよりかなり大きいので、
先ほど説明した、
「閉断面薄板による骨格形成」部にも装着されている。
レヴォーグにおいては、
そこまで必要が無く、
樹脂リンフォースによる結束は、
コーナー部2つのみとなっている。
こうした幾何学的解説こそ、
スバリストの真に望む情報でなないだろうか。
ユトリ世代が、
自分たちの都合に合わせ売り手を軽視した体制を取り続ける以上、
生き残るために死に物狂いで学ぶ必要がある。
バーチャルや「ちょうちん持ち記事」で、
この新世代の車が売れると思ったら甘いぞ。
明日もさらに探求を極めるつもりだ。
お楽しみに。