
今朝は取材前にミニカーを並べ直した。
気持ちを引き締めるためだ。
BRZの棚はコンプリートした。
WRXの棚も中原さんに戴いたVABの後期型で埋まる。
一番左端のR1を下に移動し、
BF5の下にブリッツェンを入れ、
その下にミズリナグリーンのクラウンを入れたら、
きっとバシッと決まるだろう。
並べ直して目的地に向かった。

ここは生田ダムだ。
ダムと言うより堰に近いが、
歴史ある現役のダムだ。
荒れ狂う川が三本集まるところに作られている。

なかなか凄い面構えのダムだ。
この下流にある国土交通省の管轄する、
小渋ダムは何度も紹介した。
けれども、
ここ迄来たのは初めてだ。
それぐらい、
ちょっと地味な存在なんだけど、
その実態は凄い。
正面に見えるトンネルのような穴から、
天竜川まで導水路を引き、
発電所の直前で大きな落差を活かして発電している。
その雄大な構造が魅力だね。
さて、
今日の相棒を紹介しよう。
【車名】
スバル BRZ R
【型式】
ZC6D
【主要諸元】
全長×全幅×全高(mm):4240×1775×1320
ホイールベース(mm):2570
トレッド前/後(mm):1520/1540
最低地上高(㎜):130
車両重量(kg):1250
最小回転半径(m):5.4
乗車定員 4名

ビッグマイナー前のDタイプだけど、
こいつがなかなか渋い走りをするんだ。
とても魅力的だよ。
VSCをスポーツモードに切り替えた。

クラッチミートしやすい、
とても良いエンジンフィールだ。
下からぐっとくる走りで、
リズミカルに舞うような走りができる。
先日、このBRZ最後の購入チャンスが訪れ、
予想以上の注文が集まった。

その理由は、
なんだったんだろう。
恐らくスバリストたちは、
きっと同じような予感がしたんだ。
GC8のように、
長く愛されるクルマになると。
次に開発中のクルマも決して悪くないはずだ。
だって、
最新のスバルは最良のスバルと決まってる。
だけど、
GC8が辿った道と初代BRZの姿は、
いつも微妙にかぶるんだ。
そして面白い「かぶり」方は、
大概こんな内容だ。
最後の年改モデルが決して最高じゃない。
A型にはA型の良さがあり、
B型にはB型の良さがある。
常に違う魅力があるだよね。
そのあたりを振り返りながら、
今日は楽しくステアリングを握った。
もう一つの楽しみは、
鹿塩温泉で湯治する事だった。
夏の疲れが溜まっている。

塩湯荘の熊谷さんは、
休日にもかかわらず宿を開けて待っていてくれた。
ありがとうございます。
たっぷりと鋭気を養いました。
最初にこの宿を見つけたのは、

S402で偶然前を通りかかった時だ。
熊谷さんは源泉から塩水を汲み出していた。

一口飲んでごらんと言われ、
すすって驚愕した。
何と塩辛いのか。
ところが苦味が全くない。
塩辛い温泉は身近にもある。
恵那峡の温泉は塩辛いが、
苦くてまずい。
湯も茶色い。
それとは全く違う、
何とも優しい味がする。
優しいクルマなのだ。
BRZも澄んだ優しい味がする。

こんなに面白いクルマができて、
トヨタとスバルには感謝する事しか思い浮かばない。
まさに低重心。

ポルシェにもまねできない、
とても軽いピュアスポーツカーだ。
しかも水平対向を思いっきり極めている。
マツダが嫉妬するほどの出来なんだ。
【エンジン】
FA20/水平対向4気筒2.0L DOHC16バルブデュアルAVCS
内径×行程(mm):86×86
圧縮比:12.5
最高出力 147kW(200ps)/7000rpm
最大トルク205N・m(20.9kg・m)/6400~6600rpm
【燃料供給装置】
筒内直接+ポート燃料噴射
【変速機】
6速マニュアルトランスミッション
【燃費】
12.4km/l (WLTC8モード)

スカッと200キロ以上走った。
最高の気分だよ。
それでは明日もお楽しみに。