
国道の冠水が凄くなってきて、
側道迄川のように水が流れる。
橋げた上の排水処理が中途半端で、
雨水をしっかり落としきれないためだ。
相談した結果、側道と国道をグレーチングをかぶせた排水路で、
縁を切ってしまおうと言う事になった。
暑い中、
大変だと思ったので、
作業員の方たちに一言お礼に行った。
たった一日で作業をここまで進めてくださった。

現場を確認して、
一つ大事な事に気が付いた。
一番水が流れる手前側に排水溝が届いていない。
これでは全く片手落ちだ。
作る意味が無い。
流れるイメージが浮かばないので、
このような現場仕事になったのだろう。

そこで、
水の流れ方をアドバイスすると、
舗装を盛り上げて水を排水路に誘導することになった。
明日はどんな仕上がりになるのか、
この後が楽しみだ。
モノには道理がある。
高低差をよく見て、
水の流れ方を想像すれば、
一番手前側のコンクリート部まで側溝が必要だ。
それが何故出来ないのか理解に苦しむ。
まあ、
オトナの事情が色々あるのだろう。
あんまりそこに突っ込むと、
嫌われるからテールランプも黙認するとしよう。
デザイナーを含めた開発者は、
どうもやりたくて堪らないようだ。
ところが、
なぜかいつも土壇場でこんなことになる。
モノの道理と言えば、
クルマの電装品に注意を払わないと、
後々困ったことになるケースが散見された。

例えば、
あるレガシィで暗電流に異常値が見受けられた。
ちょっと見ただけではわからないので、
徹底的に探った。
すると、
二つの問題点が見つかった。
一つは前期型に対して、
強引に後期型のオーディオが装着されていた。
最近は黙ってオークションに出されると、
素人のバイヤーでは手に負えない。
見た目は良いが、
色々な問題の原因となる。
もう一つは、
どういう代物か解からない、
陳腐な電装品が付けられている場合だ。

配線もいい加減だし、
見えないところに隠されていたので、
暗電流の異常値を解析していて見つかった。

何をしたいのか、
さっぱりわからないので配線を丁寧に除去し、

この部品の細部を観察した。
何か増設できるのか、
一か所インターフェイスがある。
この部品ためにバッテリーに負担もかかった。
廃棄してスッキリさせ、
真夏の不思議は去った。
最近のクルマは、
電力需要が増えたが、
そこを様々な知恵で負担を減らすよう工夫されている。
最新のレヴォーグも、
スバルの常識をかなり覆しているので、
安直な部品を取り付けず純正を正しく使うよう気を付けたい。
純正を正しく使うと、
やっぱり元気になる。
この一週間を振り返ると、
木曜は全国のディラーが一斉に目を覚まし、
レヴォーグの受注が可能になった。
その日の夜、
全力で泳いだ。

溜まったものを吐き出すように泳いで、

遂に30秒の壁を破った。
長かった。
意を決して翌日も泳いだ。
名古屋で新しいレヴォーグに触りまくり、
その素晴らしさに惚れ惚れした。
そして言いたいことを思いっきり言って、
動画を作ったらたくさんの読者に喜ばれた。
グッシッシ!!と勢いづいて、
その足で泳ぎに行くと、

更に2秒も短縮できた。
絶好調だ。
こうして週末を迎えた。

夏休みに長崎に帰省されていた、
可児市の吉田さんが来訪された。

そして長崎名物を頂いた。
いつもお心遣いを頂き、
本当にありがとうございます。

これはカラフルで美味しそうだ。
長崎らしさがあふれている。
食べるのが楽しみだ。
翌日、
東京から松野さんが愛機のトルコンオイル交換に来訪された。

机の上に「デン」とお土産が置いてあった。
何か凄い存在感だ。
ATFの交換作業の間、
付知方面のドライブを楽しまれたそうだ。

戴いたお土産は本みりんだ。

これは凄い中身だ。
煮物に抜群に合うだろう。
何を作ってもらおうか。
楽しみだ。
松野さん、
ありがとうございました。
本みりんの味は、
料理を引き立てる。
新しいレヴォーグで気になったのが、

レヴォーグのために用意された専用のタイヤだ。
インプレッサの2リッターに、
18インチを履かせると言う思い切った選択は、
当時実際に乗った時、
大いなる感動を味わわせてくれた。
ヨコハマゴムも困惑していた。
何故ニュルで開発したフラッグシップを、
大衆車に採用したのかと。
理由は簡単で、
結果がすべてだ。
スバルの高度な要求性能に対して、
ヨコハマがコストも含め真っ向勝負で答えたのだ。
今回のレヴォーグには、
そうしたブレイクスルーが至る所に見える。
サプライヤーの選択を、
ドラスティックに決めている。
甘えは許されない。
ブルーアースGTを履いたことは無いが、
その中身は良く理解できる。
グローバルでは、
コンチネンタルがエココンタクト6を作った。
エコなのに、
かなり凄いタイヤだ。
価格も安くない。
当社では試乗車も用意した程、
面白いタイヤだ。
そのようなレンジのタイヤなのだろう。
面白くなってきた。
ステレオカメラも同様だ。
日立では要求性能にこたえられない。
実は長年の蜜月関係にあった日立オートモーティブに、
もうかなり前になるがアイサイトの技術を譲り渡している。
それからは各社が日立の前に行列を作り、
いすゞのトラックまでがアイサイトを装着した。
スバルの手を離れ汎用化することは、
幸せな社会を築く上で重要だ。
その上で更に先を走るには、
技術的優位性を保つために、
様々なギミックを活用せねばならない。
前から言うように、
所詮ギミックはギミックだ。
今回のレヴォーグで、
一番重要な基幹性能はボディだ。
次にトランスミッション。
その次がエンジンだ。
後はギミック!

エンジンルームに面白いものがあった。
見慣れない部品だ。
何となくBRZのサウンドクリエーターを連想したが、
装着されている場所は吸気系ではなく快適装備だ。
エアコンの冷媒パイプに、
こんな工夫が仕込まれている。
無駄を省く工夫だ。
とにかく電装系は勿論、
空調に掛る無駄なストレスも一切排除を狙っている。
結論を言おう。
この部品はサイレンサーだ。
ゴルゴ13が拳銃に付けるパーツではない。
今回のレヴォーグに採用された、
可変エアコンコンプレッサーの音を減衰させるための部品だ。
その構造は斜板を使って、
コンプレッサーのシリンダーストロークを可変させるものだ。
そう!
こいつの心臓と同じなんだ。

可愛いうさぎちゃんは、
HSTを持っている。
ハイドロリックスタチックトランスミッションと、
ほぼ同じ構造のコンプレッサーだ。
HSTの場合は、
斜板で閉回路の静油圧をコントロールし、
正回転から中立、
そして逆回転にシームレスで切り替え可能だ。

エアコンコンプレッサーも閉回路に仕組まれる。
その冷媒を斜板を使ってコントロールし、
必要な量の冷媒を必要なだけ送り、
無駄な抵抗を減らすのだ。
構造はこのブログで。
それでは明日もヨロシク!