サンバーも、忙しい一日を終え、ホッと安堵の表情を見せた。
ここには道が無い。 WRXのテストを急遽キャンセルし、
朝からサンバーを相棒に忙しく一日を過ごした。
乾燥した日が続き、
草刈りの必要性が生じた。
剪定枝もしっかり乾燥させたので、
放置された間伐材と一緒に処分した。
すると、
素晴らしい「燠(おき)」が出来上がった。
これを見ると、
オトナの血が騒ぐ。
取り立てて、
アウトドアの準備などいらない。
持ち運ぶ道具を軽くする必要もない。
何故ならば、
サンバーの荷台に乗りさえすれば良い。
タイヤが沈まなければ、
不整地であろうがどこへでも運べる。
火曜日の夜は、
スイミングで良い結果が続いた。
ムキになって泳がずとも、
軽々と14分30秒を切れるようになった。
膨らんだ下腹部も、
ベルトの穴を一つ短く出来るようになった。
平方さんから、
届いたのは食べごろの「だだちゃ豆」だ。
同じ枝豆なのに、
なぜこんなに味が濃いのか。
薄皮だけ食べても美味しい程、
マメに旨味が載っている。
楽しみに冷蔵庫に入れ、
休日の晩酌の友と決めた。
そこに、
ステキな「燠」ができたわけだから、
それを使って楽しまない手は無い。
使わなくなった食卓のテーブルと、
同じく用のない椅子を二脚だけサンバーの荷台に積んだ。
そして、
IHに使えなないフライパンを積んだ。
あと、
大事な道具はテーブルクロスだ。
古いテーブルでも、
あっと言う間にディナーの雰囲気となる。
これに氷の入ったバケツがあれば、
充分オトナの時間を楽しめる。
そこで、
ステーキ肉を急遽買い求めた。
安い肉で良いが、
厚くて大きい事が最低条件だ。
偶然だ。
最初に飛び込んだ一番近いスーパーに、
おあつらえ向きのデカい肉があった。
残りモノには福がある。
アンガス牛のステーキ肉だ。
売れ残ってしまったのか、
3割引きとお買い得になっていた。
こんなにデカくて917円と安い。
色も悪くないし、
脂っこい和牛より、
鍛えられた大陸の赤身の方がうまく感じる。
流ちょうに常温に戻す時間は無い。
ワイルドな大人の料理だ。
テーブルをセットする間、
軽トラの荷台で放置された生肉は、
「もう・・・、じらさないで、
早くあなたのものにして」
となまめかしいので、
ザザッと包丁で筋を切ってフライパンにそのまま載せる。
脂なんて敷く必要は無い。
軽く塩コショーして終わりだ。
燠の様子を見て、
一番強そうなところに置く。
先にひっくり返して表面から焼く方が好きだ。
約5分と決めている。
フライパンも余熱持ってないからね。
肉汁の出方を見て、
さっとひっくり返して蒸気が逃げないよう、
アルミホイルを二重にかぶせる。
そして少し火力が弱めの場所に、
フライパンを移動する。
とは言え、
この下にはかなりの燠があり、
輻射熱はかなりある。
焼き時間は15分と決めているので、
腕時計のタイマーをスタートさせて、
枝豆をつまみにコロナビールを飲む。
よい気分だなぁ~~。
15分経つ前に少し観察し、
肉汁が出過ぎた時は潔く捨てる。
余り捨てすぎてもいけない。
赤い部分は血ではなく、
旨味のある酵素なので大事に残す。
これが自己流のアンガスステーキだ。
塩コショーだけで十分だが、
ポン酢も良いので試してほしい。
大根おろしも合うけど、
急に思い立った時は無視する。
大根を擦ってる時間がもったいないからね。
現場対応で素早く作る。
思い立ったらすぐやる。
すぐやる手順をいつも懐に隠しておく。
すると、
思い立ってから僅か1時間で、
美味いステーキ喰いながら、
自然にまみれた晩酌が楽しめる。
庭先で、
一輪車代わりに軽トラ使うのも良し。
終わった後、
ざっと積んでおきさえすれば、
翌朝運べば簡単に片付く。
と言う訳で、
ビールしっかり飲んで熱帯夜を乗り切った。
流石に夕べは暑かったので、
今年初めてエアコンを働かせて眠った。
灼熱の太陽下で仕事して、
お昼に休んだとはいえ、
焚火して暑い風呂に入浴したら、
いつもに比べ体調が違った。
体温が下がらなくなった感じだ。
おかっしいなぁ。
気温を見たら、
真っ暗になったのに摂氏31度だった。
これは、
このまま眠ると危ない。
そう思って、
エアコンを働かせたらスーッと楽になった。
これが熱中症の直前なのか。
気を付けよう。
スッキリと目覚めたので、
朝早く出勤して工事現場を観察した。
舗装工事も終わり、
ガードレールも元に戻っていた。
集水桝で段差ができたけど、
確実にオーバーフローを防ぐだろう。
中にトラップが仕込まれ
心無い人たちが信号待ちで投げ捨てる、
吸い殻を川に流さないように受け止められる。
コンクリートカッターで、
事前に掘る位置の地面を切った時、
水の流れを推察できたはずだ。
工房の入り口に、
白い筋がくっきりと残っているから。
ところが、
大雨が降るとそんなもんじゃないんだ。
僅かな水も中津スバルの前を、
道路の上を伝って下に向かう。
これが大雨だと、
右側を川のように流れ下る。
それがうまく改善できたはずだ。
これからの台風シーズンに向けて、
ホッと一安心だ。
工事の結果を見届けて、
お茶を飲む時間もないまま、
すぐ高速道路に乗った。
本当に濃い味のクルマだ。
今日の出張先に向かってWRXに鞭を入れた。
噛めば噛むほど味が滲む、
ワイルドに焼いたステーキのように、
オトナの味がするクルマだね。
平成24年
スバルWRX STI 5DOOR
A-Lineのプレミアムパッケージだ。
4WDスポーツの頂点に君臨する、
ヴァリアブルートルクーディストリビューションを持つ、
5速のダイレクト制御オートマチックだ。
プレミアムパッケージは、
タンカラーレザーでインテリアをコーディネートし、
運転席と助手席ヒーター付8Wayパワーシートを持つ。
18インチBBS製鍛造アルミホイールは、
渋い色調のハイラスター処理だ。
ナビ&TVも装備し、
水平対向4気筒ターボのパワーを、
パドルシフトの2ペダルで豪快に操る。
200kmを一気に走ったが、
今日は単独での出張だったため、
お楽しみの走行動画を撮れなかった。
明日には撮れる予定なので、
仕上がり具合をお楽しみに。
飛ばしたわりに燃費も良く、
エアコンフル回転で10.6km/hと上々だ。
ボディよりトーンを落としたシルバー色のホイールが、
本当にとっても良く似合う。
オーバーフェンダーのスリットに、
STIの文字がとてもかっこ良い。
この部分だけは最新のスバルでも凌駕できない。
歴代のスバルの5ドアの中で、
このクルマだけに許された唯一の勲章だ。
鋳物調の渋い加飾と、
タンカラーの取り合いも、
オトナの味がステキだよね。
美味しい味がするんだ。
オレンジ系の美味しさを、
このデザイナーは良く理解してるな。
こうしたオトナの味を、
もっと深く理解してほしい。
ブレない強さが大切だよ。
このコーディネートこそ、
これからのSTIが美味しく見えるコツなのだよ。