朝一番で「私が作った。二個まで食べていいよ」と言う。
包みを開くと、可愛い重箱が出てきた。何かな。おお!手作りの栗きんとんがビッシリ詰まっていた。
社員全員のお楽しみだ。砂糖と栗だけと言う、黄金のレシピは家庭でも和菓子屋でも変わらない。
今年も栗があちこちで実っている。
中津川には山栗も多く、自然からの恵みをお菓子に帰る文化を持つ。むっちゃん、結構なお点前でした。昨日は水難の日でもあった。毎月二度ある掃除の日に、
STIギャラリーを徹底洗浄した。
順調に完了して、
クルマが戻ったように見えるが、
この日の作業では、
これから起きることを示唆する光景があった。
オレンジ色のタンクは、
展示場の清掃時に水圧不足を補うための備品だ。
井戸のあたりに水が染み出していて、
様子が変だと報告があり、
その周辺の備品も全て工房に移動した。
そしてポンプを露わにして、
取引先の水道工事屋さんに電話した。
早速アイワ設備の社長が、
状態を見に来てくれた。
漏れているあたりを点検し、
手探りで何かに触れているなと思った瞬間、
あれ?
と言う。
そして、
取れちゃった!
と黒っぽい部品を見せた瞬間に、
ズババババ!!と凄い勢いで水が噴き出した。
「俺が壊したんじゃないよ」と悲痛な叫びを聞いて、
勿論わかってますよ。
壊してませんよ・・・、
ヒヒヒヒ~~、でも見ちゃったもんね!と、
悪戯っぽく言った。
すると、
困った困ったと言うので、
そんなに難しいの?
土岐に川本の大きな倉庫があるじゃない。
すぐ持ってきてもらってよ、と言った。
すると、
「そんなに簡単なものじゃないよ、
サイズもいろいろあるし」と心配そうだ。
クルマを全てギャラリーに戻し、
待つこと数時間、
作業員も待機させ、
アイワ設備の社長が最大限の努力を払ってくださったおかげで、
外したポンプを運び出し、
新品が届くのを待つところまで漕ぎ着けた。
まだ綺麗に見えるが寿命らしい。
水漏れ以前に、
水が下がって汲む能力も落ちていたらしく、
頻繁にモーターが回っていた。
なかなか原因が解らぬまま、
結果的に水抜きのドレンコックが根元から折れた。
ここさえ直せばまた使えそうだが、
この部分の修理は無理だと言う。
修理を待つ間、
サンバートラックが活躍した。
ここで失敗した。
水の自重は意外に大きく、
荷台マットが敷いてあると濡れたタンクがものすごく滑る。
リヤゲートを跳ね飛ばして落下したのには驚いた。
丈夫なもので、
タンクはびくともしないので助かったが、
水難の日には色々な事が重なる。
注意が必要だ。
この水のおかげで、
作業の合間の手洗いにも困らず、
夕方までの間の難を切り抜けた。
やれやれ、
アイワ設備さん、
緊急な作業に対応していただき、
本当にありがとうございました。
そんな騒ぎが落ち着いた頃、
宮城県の加美町から、
愛機の車検でお越しになった、
高橋さんのインプレッサが完成した。
中津川の味を堪能された後、
飛騨高山に向かって舵を取られた。
GOTOキャンペーンを有効利用し、
各地からお客様が来訪される。
また是非お越しください。
そして動画の撮影に出発した。
昨日の動画でも紹介したように、
トランク内に追加されたリヤドロの効果が顕著だ。
RA-R用はプロトタイプのため、
このチェリーレッドのガードバーが間に合わなかった。
コンプリートカーのSTI Sport#には、
専用設計のガードバーが装着され、
もし内部の荷物が、
サンバーの荷台に積んだ水タンクのように動いても、
破損しない工夫が施されていた。
そうして無事に#の特性を解り易く動画に収め、
再びパーキングエリアから本線に合流すると、
30分も渋滞につかまってしまった。
GOTOキャンペーンで人の動きは増えたが、
乗りなれない重量的に不安定なキャンピングカーで、
思わぬ自損事故を引き起こす事例が増えている。
奇妙なクルマで、
とっさには判断できなかったが、
何となくキャンピングカーに見えた。
こういう時に、
アイサイトのACCは効果を発揮する。
昨日が沢山あって、
スイッチが並ぶとアレルギーを起こす人も多いかもしれない。
けれども、
そこはきちんとレクチャーを受け、
100%使いこなせるようにした方が良い。
そして、
基本的なスキルも重要だ。
クルマを買うなら1円でも安く買うのが、
俺の流儀だと、
昔凄く怒った人がいたなあ。
本当にそうだろうか。
セールス稼業は価格との戦いでもあるけど、
安売りすると疲弊して結局いい仕事ができなくなる。
これは売る側買う側双方にとって、
本当に難しい事だよね。
井戸のポンプも人間関係が無ければ、
壊れてすぐ駆けつけてその日の内に交換できないかもしれない。
せっかくスバルを買ったなら、
有効的で多機能なクルマを、
自由自在に乗りこなす方が良い。
そして、
沢山あるスイッチを、
さりげなくぱちぱち操作したら、
飼い主として最高の気持ちになれるはずだ。
そしてもう一つ大切なことは、
正しいドライブスキルなのか、
自己流のまま運転を続けていないのか、
見直す機会も見つけて欲しい。
それはドライブエクスペリエで引き受け、
キャンピングカーを横転させるような、
危険な状況を回避してもらう。
そんな仕事がやりたくて、
中津スバルは日々前に向かう。
偶然遭遇した事故のおかげで、
最新のアイサイトをリアルに試すことができた。
クタクタに疲れているときに、
やっぱり全車速追従機能は最高に画期的だ。
それと、
随分スムーズに機能する。
やはり士別の研究所の拡充が、
少しずつ現行車にも良い効果を出しているのだろう。
最新のS4はアイサイトも洗練されたし、
Sport#からは、
何となくSGPとフルインナーフレーム構造開発の過程で、
開発陣が得た知見も間接的に注入されているように感じた。
お世辞じゃなくて、
本当に重厚感が増している。
この価格を正直に言うと、
日本で普通のBMWをあの価格で買うのが妥当なのかと、
ちょっと目を疑いたくなるのが本音なのさ。
クルマは既存技術の蓄積に成り立つ。
素晴らしいS4が出来上がった。
そして更に言えるのは、
買い逃した人も、
ほぼ同じ車を入手可能だ。
S4はまだ注文を受けられる。
さあ、
明日の動画ではWRCを振り返り、
EJ20の大変革期を語ろうと思う。
明日もお楽しみに。