WRX S4 STI Sport#と横転事故
2020年 09月 19日
STIギャラリーを徹底洗浄した。
クルマが戻ったように見えるが、
展示場の清掃時に水圧不足を補うための備品だ。
クルマを全てギャラリーに戻し、
作業員も待機させ、
外したポンプを運び出し、 まだ綺麗に見えるが寿命らしい。 水漏れ以前に、
結果的に水抜きのドレンコックが根元から折れた。
ここさえ直せばまた使えそうだが、
ここで失敗した。
この水のおかげで、
アイワ設備さん、
中津川の味を堪能された後、
トランク内に追加されたリヤドロの効果が顕著だ。
奇妙なクルマで、
順調に完了して、
この日の作業では、
これから起きることを示唆する光景があった。
オレンジ色のタンクは、
井戸のあたりに水が染み出していて、
様子が変だと報告があり、
その周辺の備品も全て工房に移動した。
そしてポンプを露わにして、
取引先の水道工事屋さんに電話した。
早速アイワ設備の社長が、
状態を見に来てくれた。
漏れているあたりを点検し、
手探りで何かに触れているなと思った瞬間、
あれ?
と言う。
そして、
取れちゃった!
と黒っぽい部品を見せた瞬間に、
ズババババ!!と凄い勢いで水が噴き出した。
「俺が壊したんじゃないよ」と悲痛な叫びを聞いて、
勿論わかってますよ。
壊してませんよ・・・、
ヒヒヒヒ~~、でも見ちゃったもんね!と、
悪戯っぽく言った。
すると、
困った困ったと言うので、
そんなに難しいの?
土岐に川本の大きな倉庫があるじゃない。
すぐ持ってきてもらってよ、と言った。
すると、
「そんなに簡単なものじゃないよ、
サイズもいろいろあるし」と心配そうだ。
待つこと数時間、
アイワ設備の社長が最大限の努力を払ってくださったおかげで、
新品が届くのを待つところまで漕ぎ着けた。
水が下がって汲む能力も落ちていたらしく、
頻繁にモーターが回っていた。
なかなか原因が解らぬまま、
この部分の修理は無理だと言う。
修理を待つ間、
サンバートラックが活躍した。
水の自重は意外に大きく、
荷台マットが敷いてあると濡れたタンクがものすごく滑る。
リヤゲートを跳ね飛ばして落下したのには驚いた。
丈夫なもので、
タンクはびくともしないので助かったが、
水難の日には色々な事が重なる。
注意が必要だ。
作業の合間の手洗いにも困らず、
夕方までの間の難を切り抜けた。
やれやれ、
緊急な作業に対応していただき、
本当にありがとうございました。
そんな騒ぎが落ち着いた頃、
宮城県の加美町から、
愛機の車検でお越しになった、
高橋さんのインプレッサが完成した。
飛騨高山に向かって舵を取られた。
GOTOキャンペーンを有効利用し、
各地からお客様が来訪される。
また是非お越しください。
そして動画の撮影に出発した。
昨日の動画でも紹介したように、
RA-R用はプロトタイプのため、
このチェリーレッドのガードバーが間に合わなかった。
コンプリートカーのSTI Sport#には、
専用設計のガードバーが装着され、
もし内部の荷物が、
サンバーの荷台に積んだ水タンクのように動いても、
破損しない工夫が施されていた。
そうして無事に#の特性を解り易く動画に収め、
再びパーキングエリアから本線に合流すると、
30分も渋滞につかまってしまった。
GOTOキャンペーンで人の動きは増えたが、
乗りなれない重量的に不安定なキャンピングカーで、
思わぬ自損事故を引き起こす事例が増えている。
とっさには判断できなかったが、
何となくキャンピングカーに見えた。
こういう時に、
アイサイトのACCは効果を発揮する。
スイッチが並ぶとアレルギーを起こす人も多いかもしれない。
けれども、
そこはきちんとレクチャーを受け、
100%使いこなせるようにした方が良い。
そして、
基本的なスキルも重要だ。
クルマを買うなら1円でも安く買うのが、
俺の流儀だと、
昔凄く怒った人がいたなあ。
本当にそうだろうか。
セールス稼業は価格との戦いでもあるけど、
安売りすると疲弊して結局いい仕事ができなくなる。
これは売る側買う側双方にとって、
本当に難しい事だよね。
井戸のポンプも人間関係が無ければ、
壊れてすぐ駆けつけてその日の内に交換できないかもしれない。
せっかくスバルを買ったなら、
有効的で多機能なクルマを、
自由自在に乗りこなす方が良い。
そして、
沢山あるスイッチを、
さりげなくぱちぱち操作したら、
飼い主として最高の気持ちになれるはずだ。
そしてもう一つ大切なことは、
正しいドライブスキルなのか、
自己流のまま運転を続けていないのか、
見直す機会も見つけて欲しい。
それはドライブエクスペリエで引き受け、
キャンピングカーを横転させるような、
危険な状況を回避してもらう。
そんな仕事がやりたくて、
中津スバルは日々前に向かう。
偶然遭遇した事故のおかげで、
最新のアイサイトをリアルに試すことができた。
クタクタに疲れているときに、
やっぱり全車速追従機能は最高に画期的だ。
それと、
随分スムーズに機能する。
やはり士別の研究所の拡充が、
少しずつ現行車にも良い効果を出しているのだろう。
最新のS4はアイサイトも洗練されたし、
Sport#からは、
何となくSGPとフルインナーフレーム構造開発の過程で、
開発陣が得た知見も間接的に注入されているように感じた。
お世辞じゃなくて、
本当に重厚感が増している。
この価格を正直に言うと、
日本で普通のBMWをあの価格で買うのが妥当なのかと、
ちょっと目を疑いたくなるのが本音なのさ。
クルマは既存技術の蓄積に成り立つ。
素晴らしいS4が出来上がった。
そして更に言えるのは、
買い逃した人も、
ほぼ同じ車を入手可能だ。
S4はまだ注文を受けられる。
さあ、
明日の動画ではWRCを振り返り、
EJ20の大変革期を語ろうと思う。
明日もお楽しみに。
by b-faction
| 2020-09-19 22:00
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