スバルV型4気筒2ストロークとホンダ単気筒6ストロークを懐かしむ
2020年 10月 15日
5速手動変速機搭載の4WDが仕上がり、
走行距離も少なく、
どれも良く馴染んで落ち着いた子達だ。 動画撮影中に、
頭の中にマイレッジマラソンという文字が浮かんだ。
若者がこういう事に熱中する姿は美しい。
レースカーは二機あり一機はカウルを外して調整中で、 ホンダスーパーカブの50ccを使用し、 舐めちゃいけないな、と思った。
部活顧問の熊沢教諭にお話を伺った。
ハイレゾが聞けるラジカセとは、
早速テストドライブに連れ出した。
良い感じに仕上がった。
ターボも快感だけど、
自然吸気エンジンを思いっきり引っ張るのも楽しい。
先日アイマニュキュアを施したので、
スッキリした良い顔が更に際立った。
テン5の五速4WDをシリーズで集めているので、
興味があったら是非ご覧いただきたい。
最近のクルマとはまた異なる味わいで、
シンプルな中に旨味のあるインプレッサだ。
興味深い軽トラを見た。
坂をスルスルと登っていくと、
その後を青少年たちが続くじゃないか。
この上にはグランドがあるけど、
整備中であまり行ったことが無かった。
早速覗きに行った。
カーグラフィックを、
カーグラと呼ぶこと自体死語になったが、
その昔は勢いがありその競技を積極的に扱っていた記憶がある。
マイレッジマラソンって、
今も続いているのかと思ったら、
21世紀を目前に息絶えたようだ。
ところがホンダの主催する、
Honda エコ マイレッジ チャレンジが生き残っていた。
恥ずかしい話だが、
中津川に居るのにもかかわらず、
地元の青少年がこのチャレンジを続けている事実を知らなかった。
もう一機が元気よく走り回っていた。
遠心クラッチもそのまま流用している。
かなり金が掛かっている。
何処から来たのか尋ねたら、
すぐ近くの中津川工業高校の学生さんだった。
やはりホンダの競技に参加する車両だった。
高校生はGr.2にエントリーし腕を競い合う。
エントリーするのは同校の機械工学部だ。
ただしこの日の調整はエコマイレッジではなく、
10月25日(日)にフェスティカサーキット瑞浪(瑞浪市釜戸町)で開催される、
2020 Econo Power in GIFU 大会に向けた調整だった。
機械工学部が製作したこの省エネカーで、
同量のガソリンで走行した後の燃料消費量を競う、
省エネカー部門に2台エントリーしている。
果報を期待して待つ。
頑張って欲しい。
火曜日に感謝デイで使う賞品を買いに行った。
すると展示されている商品の中に、
ちょっと目を引くラジカセがあった。
ラジカセも細々ながら生き延びていて、
ちょっと嬉しい気がした。
スマアシが付いたサンバートラックみたいで良いじゃないか。
もう40年ぶりぐらいだろうか。
AMラジオにはループアンテナが必要だと、
初めて知ったぐらいだ。
確かに右に置いたループアンテナの角度で、
NHKの第二放送が聞こえたり聞こえなかったりする。
FMとAMそれぞれに3局プリセット出来て、
一旦時刻を合わせたらNHKの時報で自動調整する。
目覚まし代わりに使えるし、
特定の番組をSDカードに記録できて、
まさに至れり尽くせりだ。
現品限りの展示品だったので、
「たたき売りしてよ」とお願いして譲ってもらった。
18000円以上の価値がある掘り出し物だった。
技術というものは、
時には溢れかえり時には枯渇する。
そんなところが面白いが、
面白いと言っておられないのが今のスバルの現状だ。
一旦枯渇させてしまうと、
復活までの道のりが、
まるで「茨の道」になる。
しかも今のスタッフには責任は無く、
過去の権力者の采配によるものだから可哀そうだ。
ホンダの競技でホンダの社員が作り出したエンジンが、
驚異的な燃費を叩き出したことがある。
色々と秘密を作りたがる会社だが、
この時もその詳細を明らかにしなかった。
ガソリン1リットルで3000km以上走るのだから、
その技術たるや凄いが耐久性や実用性では難があり、
製品として世に出ることは無かった。
それが50ccの単気筒6ストロークエンジンだ。
6ストロークは通常の4ストのように、
吸入→圧縮→爆発膨張→排気という4行程に加え、
掃気吸気と掃気排気の2行程を加えたものだ。
従ってバルブの数は掃気分が増え3バルブとなる。
クランクが2回転して成り立つ4ストに対して、
当然だが3回転して成り立つのが6ストだ。
掃気は排気ガスを還流させて行うので、
シリンダー内が塩梅良く冷却され、
圧縮比を高めることができる。
なので同じ燃料の量でも、
燃焼ガスから取り出せるエネルギーが大きくなる。
逆に4ストから2ストに逆行したのがスバルだった。
時は1980年代の最後を飾る1989年、
新開発のEJ20を炸裂させたその秋、
強烈な6気筒エンジンの誕生を予言した。
SVXが公式にアナウンスされ、
発売が目前だとアピールした。
それに加えて、
スバルは得意とする発動機部門で、
イケイケの状況で刮目させる技術開発が目白押しだった。
まずSVXのパワーユニットを、
スーパーワゴンに搭載する計画をぶち上げた。
アメリカを本格的に意識して、
スバルリサーチ・アンド・デベロップメントセンターを創設した。
まさにその名前を付けたショーカーに担わせた。
そのエンジンを利用した12気筒搭載の、
ロードゴーイングレーサーを企画した。
エンジンはモトーリモデルニが開発し、
650馬力を発揮する力作だったが、
スバルが騙された部分も多かった。
日本はイタリアと組んでも勝負には勝てない。
そんな中で、
同じページにスバルらしい力作の紹介があった。
上昇行程でピストンが上昇する間に排気と吸気の圧縮を行い、
下降行程では燃料の燃焼(爆発)により、
ピストンが下降することで後半に排気を行う。
動弁系を持たず構造が簡単で、
ピストンが上死点に達するタブに点火爆発を繰り返す。
V型四気筒にしたのは掃気を兼ねてリショルム式スーパーチャージャーを背負わせ、
2ストローク機関特有の潤滑油を燃料に混合させず、
クリーンなエンジンを考え出した。
正面のカバーはスーパーチャージャーのベルトを保護するためだろう。
当時はまだ筒内噴射が開発途上で、
諦めざるを得なかったが蘇る可能性はある。
技術開発への投資を封印された結果、
スバルは深刻な技術枯渇を招いたが、
こうした過去の遺産が今のスバルを救っている。
例えば最新のCB型エンジンは、
まるで今の技術者が独自に開発した最新時術のように喧伝するが、
さほど新しい技術ではなく過去に開発された上に成り立つ。
リーンバーンエンジンは発表された。
その時はさほど目を引かなかったが、
ちゃんと製品化するのだ。
だから、
スバルって面白いね。
明日はもう少し掘り下げたい。
by b-faction
| 2020-10-15 22:07
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