
10年前の初夏の事だ。
やけに望桜荘の山桜が、
ステキな色味を帯びていた。

可愛いサクランボをたくさんつけていた。
この時、
休眠せず発芽に向かったのだろう。

何本かの苗木がこの後で伸びた。
2010年6月6日の事だった。

10月になり、
少しづつ葉が色づき始めた。
根の周りに藁を敷いたり、
雑草や異物を取り除き続けた結果が、
徐々に良い形で表れた。
そっして10月7日の午後から、

翌日8日の同じ時間で、
全体の様子が一気に変わった。

この時は本当に見応えがあった。
植物に意思があるように思えた。
今のヤマザクラはどうなのか。
かつてほどの隆盛は見られぬが、
まだまだ元気に君臨して居る。
今年はプロの手で腐った枝を取り除いた。
だが腐朽菌の力はすごく強烈で、今朝も太い枝が落ちていた。
いったん樹木に入り込むと海綿状に壊死させる。
まあ、
これが居るから枯れた木材が自然に分解し、
森林が徐々に更新するのだが生き腐れの原因となる。
大古には存在せず、
石炭ができあがった。
そして炭素が固定し、
地球上から二酸化炭素が減ったと見られる。
それを燃やすと温暖化につながるというが、
そもそも二酸化炭素はそれほどの悪者なのか。
植物に十分な二酸化炭素が、
本当に供給されているのだろうか。
その原点をもう少し掘り下げないと、
真実は見えない気がする。

また早川さんと相談し、
このヤマザクラを長く愛でる努力を続けよう。
さて10年前に戻り、
望桜荘の庭を見てみよう。
その年の7月10日から始め、

夏の間手入れを続けた。
誕生日に始めたのでよく覚えている。
その後、
ひと夏の間に渡り散水を続けた。

9月12日の様子から、
11月8日の様子へと、

水はけがよくなるように、
小石を並べて水路を作ったが、
あれよあれよという間に苔が育っていった。
今はまるで、一面に絨毯を敷き詰めたようだ。
庭の中には様々なエネルギーが満ち溢れていた。

10年前の6月22日に、
誕生日を控えたマリオが現れた。
突然リュウゼツランが開花し、
随分驚いたことを覚えている。

7月1日に満開になった。
中津スバルに来たことがある人なら、
今の庭をよくご存じだろう。
10年前はこれほど違っていた。
あまりの勢いにたじろぎ、
他への移植を計画した。

Before(5月30日)

Afteer(11月8日)
そして当時と現在では全く違う趣が生まれた。
庭の全体像も、

Before

Afteer
このように変わって今の原型がほぼ出来上がった。
そして今朝の様子からは、

10年の歳月を十分に感じさせる。
そして、
抜き取った竜舌蘭を移植するために、

Before
10年前の6月29日から、
向かい側の斜面を整え始めた。
移植後の様子を見ると、

After
11月8日になると安定し始めた。
ここへ庭から移植を続け、
今の大きな集団が出来上がった。
毎年綺麗な花を咲かせてくれる。
隣のブルーベリー畑も大切な場所だ。

Before
10月17日に最後の草取りを済ませ、

After
11月7日に紅葉を迎えた。
今では力強く実を成らす。
10年前の秋に、
アルシオーネのミーティングを開きたいと、
新旧のオーナーが連合で企画を立てた。
その気持ちに応えるために、

新たなプロジェクトを開始した。
動態保存車と動けないクルマを同時に飾るために、

車体を丁寧に分解して再生した。

汚れを綺麗に落とし、
ピカピカに仕上げて、

スバルアルシオーネベースのシンボルに変えた。

Before

Afteer
こうして10月9日のオフミーティングに間に合わせた。

10年経った今、
どれくらいの数の個体が生存しているのだろうか。
アルシオーネはスバルの文化財だと、
執念をもって言い続けて来たが、
今になってその真価が改めて見直されている。

10年前の10月4日に、
スバルとトヨタの具体的な成果が、
改めて世の中に披露された。
スバルから設計者がトヨタへ出向し、
トヨタの中で作り出された作品だった。
生産は関東自動車工業が担当し、
クルマの各所にスバルの匂いが立ち込めた。
スバル側のPGMは大崎篤さんだった。
品質保証のエキスパートとして、
3年前の大変な時期を乗り切り専務として活躍されている。
大きなモデルチェンジの無い、
少し難しい年だったが、

この年に初めて、
サードジェネレーションのボクサーエンジンがデビューした。
10月27日にかわら版に載せる画像を撮影した。
それから10年経った。
エンジンは勿論、

シャシーとボディ迄一新し、
操舵装置まで新設計だ。
入れ物から良くするスバルの凄さが、
ここへきて明確にスパークした。
ボルボは上を良くして、
そのアーキテクチャーを下へ展開する戦略だ。
エンジンが一つしかない環境下で、
プレミアムブランドを際立て続けている。
スバルは数種類のエンジンを展開し、
更に全く設計コンセプトが異なる、
物凄く優秀なエンジンをリリースした。
その上で、
下を良くしてから、
その上の車種を新たなテクノロジーでどんどん際立てている。
どちらの戦略が凄いのか、
容易に考察できそうだ。
今年もステキなお客様と巡り合い、
楽しい時間を沢山過ごした。
昨日は東京の武蔵野市から、

石川さんが初回1000km点検で来訪された。
ステキなお土産を頂いた。

出張先で銘菓を購入され、
社員のおやつに戴いた。

とても香ばしくて美味しい。

石川さん、
ありがとうございました。
今日は岡崎市から藤田さんが、

お嬢さんのレイナちゃんと一緒に来訪された。
L1ラリーにデビューさせるため、
現在英才教育の真っ最中だ。
ドライバーの応援を兼ね、
ステキなお土産を頂いた。
ファーストドライバーには好物の甘酒を、
監督には好物のよもぎ大福を頂戴した。
早速美味しくいただきました。

藤田さん、
ありがとうございました。
今日も東京の武蔵野市から、
お客様が来訪された。
吉祥寺にお住いの秋田さんが、

愛機の12か月点検で来訪された。
あっという間に6年が過ぎた。
リフレッシュ整備でお付き合いが始まり、
毎年この季節に必ずお目に掛れる。
今日も美味しい最中を頂いた。

こざささんの最中は、
とても香ばしくて美味しい。

皆さんから戴いたお土産は、
日持ちしないけれど、
とても香しいと言う共通性を持つ。
美味しいお菓子には、
必ず真実が潜む。

10年前の11月号は、
新型エンジンを搭載したフォレスターがメインだ。
まずは小手調べのデビューだったが、
その後バリエーションを次々と増やし、
スバルの主力エンジンとなった。
そこで当時残してあったエンジンコレクションから、
ファーストジェネレーションを引っ張り出した。

新しいエンジン誕生の記念として、
それを徹底的に磨いた。

今はインプレッサハウスでゲストを迎える役割を担う。
こうして振り返ると、
軸足は全く狂っていない。
まだまだ前途は多難で、
コビッド19の呪縛は続きそうだ。
困難な状況の中でこそ、
これまでもスバルは際立った。
最悪のタイミングでデビューとなったが、
ピンチはチャンスだ。
驚くほど高い完成度で誕生したレヴォーグは、
ピンチをチャンスに変える起爆剤になる。
さあ、
今回も始めるか。
完成に向け精一杯頑張るぞ。
発行をお楽しみに。
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