暮れの一報
2020年 12月 22日
年末には様々な去来があり、
悲喜こもごもとなりがちだ。
そんな中、
今年最大の倒産が起きた。
業種は製造業。
しかも「冶金」という、
製造業の根幹にかかわる業種だ。
具体的には粉末冶金製品製造で、
民事再生法の適用を申請したとある。
負債は603億9700万円と尋常じゃない。
破綻した企業は新潟にあるダイヤメットといい、
資本金117億5000万円で従業員1100名を抱え、
関連会社の従業員123名を加えると1223名にもなる大きな企業だ。
中津川に住むと、
ダイヤと付く会社に敏感だ。
気になったのでその会社の沿革を見て、
思わずのけぞるほどぶったまげた。
王道を行く三菱グループの出自で、
1944年に、
三菱鉱業株式会社新潟金属工業所として設立された。
そして、
後の三菱マテリアルとなった、
いわゆる超優良企業じゃないか。
そのコアが、
なぜか三菱マテリアルから切り離された。
15年前からプランゼーという会社と組んでいた。
これも出自の国籍も事業の詳細もよく解らない、
ちょっと不思議な会社なんだ。
気になったので、
三菱マテリアルの公式発表を紐解くと、
9月29日に2021年3月期の連結最終損益が200億円の赤字で、
自動車部品などを手がける子会社を投資ファンドに売却すると発表していた。
特別損失210億円を計上し、
子会社のダイヤメットの全株式を、
投資ファンドのエンデバー・ユナイテッド傘下の組織へ12月中に売却すると合意した。
具体的な売却額は明らかではなく、
事業再編に伴う損失引当金を計上した。
売上高は前期比6%減の1兆4200億円、
営業損益はゼロだが銅などの金属価格が持ち直し、
鉱石から銅を取り出す精錬での採算改善が寄与する一方、
海外鉱山からの配当金増加などで、
経常利益はゼロから70億円に上方修正した。
さすが三菱だ。
頼もしい。
それにしても、
12月に売ってすぐ倒産とは、
余りにもキナ臭い。
もともと持っている辞書に、
「投資ファウンド」と言う言葉がない。
なので、
これまでも、
一切関わり合いになったことはない。
関わるつもりもないし、
相手にもされないだろうが、
このドラマティックな進展には興味が湧いた。
エンデバー・ユナイテッドは、
フェニックス・キャピタル(株)という会社が元で、
これまでに8度の大きな基金を創設している。
最低でも100億円以上で、
最大は2度目の471億円。
それ以外に、
三菱自動車向けファンドの740億円を設立している。
これは投資元が三菱系の企業だと想定されたので、
調べてみると不思議なことが重なっている。
この会社は二度も社名を変えているが、
違う会社を設立してから元の会社が解散し、
どこにも三菱の名前が出てこない。
業界人ならよくご存じなのだろ言うが、
一般市民には謎だらけなので、
社長の名前を調べてみた。
現社長の三村智彦さんは、
1992年4月に㈱三菱銀行に入行し、
僅か4年後の2002年3月に、
フェニックス・キャピタル㈱の取締役に就任した。
まさにエリートの中でも、
トップ中のトップと言える人物だ。
三菱ふそうをダイムラーに割譲し、
体面を整えた後、
本体の三菱自動車を復興させるために、
三菱商事の出資を得たと聞いたことがある。
産業再生のプロ中のプロなのだろう。
だが、
業績回復させた三菱自動車をゴーンに持っていかれ、
三菱飛行機も事業を凍結し、
三菱マテリアルでもこのようなことがあると、
まさに荒波の大航海だな。
このように多くのエキスパートを抱えた三菱には、
他の企業とは何か違う底力があるのだろう。
三菱の名を汚さぬ、
鉄壁のスキームを見た気がした。
これからも、
国を背負う三菱の、
真価が益々問われるだろう。
それと同時に、
これほど複雑化した日本を、
平民出身の首相が引っ張る苦労を知るべしだ。
菅さんはリリーフながら、
何かを「やってくれる」と、
期待している。
つまらないことで足を引っ張らず、
オールジャパンの態勢を構築しようじゃないか。
日本の中にある既得権よりも、
まず先に海外へと奪われる既得権を制しよう。
戦後の負からのスタートで、
ここまでたどり着いた日本の国力を、
欧米の外資や、
欧米のスキームに奪われたくない。
日本には、
やはりアジアの盟主としての立場が重要だ。
皆さん本当に、
ありがとうございました。
気力十分なので25秒台の好タイムだった。
でもね、
今日は全くダメだった。
昼飯を食いそこなって、
身近にある菓子と、
ドリンクヨーグルトと、
スライスチーズだけで凌いだ。
本当に忙しかったよ。
糖分だけで過ごしているので、
今夜もカロリーを消費しよう。
泳ぐぞ!
昨夜の体重は微増だった。
これがどうなるか。
固唾をのんで見守って欲しい(笑)
よし!
明日は久しぶりにあのクルマで走る。
お楽しみに。
by b-faction
| 2020-12-22 22:00
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