ピッカピカのBRZは、
性格が明るくとても快活で賢い。
そんな奴と遊ぶためには、
ブラッシュアップが必要だ。
前夜もプールで500m泳ぎ、
しっかり汗を流して帰宅した。
腕には渡部さんに戴いた、
純米酒がしっかりと抱かれていた。
駐車場で待つ間に、
程よく冷えて飲み頃になった。
楽しみなお酒だ。
何しろ速醸では無く、
日本古来の生酛づくりに拘り、
酒米では無く食用米を使うと言う、
実にあっぱれな日本酒なんだ。
ブランドの鎧や、
磨きの裃をまとわず、
ホンモノの酒とは何かを追求した、
「無添加の酒」だ。
何というテリだろう。
嫌なテリじゃなくて、
旨味がほとばしるようなテリだ。
注ぎながら芳醇な嗅ぎ心地を楽しむ。
美味い酒でしか体感できない醍醐味だ。
渡部さん、
参りました。
美味しいです。
ありがとうございました。
美味い刺身にも合うし、
これならイタリアンとも差し違えるほどの凄味を持つ。
ぐいぐい行きたくなる魔力を持つ。
これは素晴らしい。
まずは利き酒を楽しんで凄さを知った。
いくつかの飲み方を楽しもう。
美味い酒の後ぐっすりと眠り、
BRZのエンジンに火を入れた。
トリップメーターをリセットし、
ㇾブインディケーターの回転上限を7400rpmにセットして、
ビープ音をOFFにした。
これで高回転を存分に楽しめる。
おあつらえ向きのシチュエーションが現れた。
とにかく軽く走る。
クルマが掌の上で踊るようだ。
BRZは本当に楽しいクルマだ。
これは日本の財産だ。
健康に良いスポーツカーにドンドン乗ろう。
山ぐるみを使ったサラダが最高だった。
その辺では売っていない野生のクルミの美味しさは、
その加工の手間とバーターせねばならない。
濃くて美味しいクルミの味が、
しゃきっとした野菜と最高に会う。
寒に晒されたほうれん草も美味い。
甘さが強く何もつけずに食べながら、
醤油とポン酢で交互に楽しむと、
アッと言う間に食い尽くした。
本命が現れた。
柔らかいけど腰がしっかりした風味ある蕎麦は、
冷たい山水があるからできる芸術品だ。
蕎麦には水が重要だから、
じゃぶじゃぶ軟水が溢れるこの地は、
日本食の味を引き立てるミネラルの宝庫だろう。
超絶なミネラルに溺れるように恋焦がれ、
今日もしっかり湯治した。
天然の塩湯には、
なぜか苦り成分がゼロなんだ。
塩湯でカラダを煮たてられる感覚は、
慣れ親しむと虜になる。
良き一日をありがとう。