誤解と政策
2021年 03月 20日
「溶けましたら」ではなくて、
冷めましたらとは何ぞや?
焼きたてを買ってきてくださったんだ。
箱が変形してるのがその証だと書いてある。
こういう説明って大事だな。
ホンモノの美味しさを沢山凝縮させていた。
この膨らみ具合いを。
心をとても温かく解してくれる。
美味しいお土産を、
ありがとうございました。
何気なくガラスを見て驚いた。
ガラスには龍角散のような黄砂がまとわりついていた。
朝露で濡れたガラスをぬぐったとたん、
この通りの酷い様子を見せた。
彼らは気象変動のせいにするが、
それはとんでもない話で、
もとはと言えば巨大な中国の、
誤った農業政策によるものだ。
黄砂の特質を無視して、
灌漑事業を進めたのが原因だ。
古来から固有に生息する地衣類を引っぺがして、
大規模な農業を進めた結果、
砂漠化が一気に始まった。
取り返しがつかない。
そこにも温暖化を絡ませる、
作為的な連中が蠢くけど、
30年以上前から中国の砂漠化は、
灌漑政策の大きな失敗から始まったと言われている。
10年くらいたったものもあり、
虫の住処になって来たので、
他に悪影響を及ぼす前に焼いた。
炎を眺めながら、
なるほど!
縄文人たちは何かをここから掴んだのだ、と感じた。
縄文土器を使って占いをしたのではないかという仮説がある。
火焔土器と言われるくらい、
その土器の特異さは際立っている。
日本の石器時代には、
とんでもなく知的な人類が、
我が世の謳歌を楽しんでいたようだ。
火を焚いてコントロールすると見えてくる。
彼等の生活が。
ガスの存在を朧気ながら知っていたのだろう。
だから火焔の姿に興味を持ち、
その変化に拘ったのかもしれない。
そして超電導技術を確立させた。
液化ヘリウムの冷凍サイクルで、
非接触走行時速500kmオーバーを商品化させた。
マントルに含まれるガスを取り出し、
高出力で安全な発電も実現した。
ガス化による恩恵は底知れない。
当社でも状況に応じた空気品質の平均化のために、
窒素ガスを常に置いている。
大気充填でも構わないが、
より純度の高い不活性化を目指し、
窒素充填も選べるよう対応を強化した。
中津川には工業団地があり、
しかも近くには大きな総合病院もあるので、
常にガスの改装体制が確立されている。
当たり前のように入手できる地の利があるのだ。
昔は社内でアセチレン溶接をしたので、
酸素とセットのボンベが二つ必ず置かれていた。
当時で言う整備工が「パシュー」と炎を灯し、
鉄を溶接する姿は日常茶飯事だった。
今では爆発する危険性の方が怖くて、
どこの整備工場にも置かれていない。
しかし建設現場には欠かせない重要な装備だ。
最近のエクモに代表されるように、
安全で良質な酸素の供給が欠かせない。
最近では冷媒も大きな転換期を迎えている。
冷媒のボンベを見る機会は少ないはずだ。
定番のアセチレンとプロパンの手前に、
見慣れない容器が並んでいた。
Rと記号が付くからには冷媒だろう。
とても重要な冷媒だとすぐわかる。
即納体制が整っていると言うことは、
緊急時に「待ったなし」で必要になることを意味するからだ。
そうなると、
何に使うのかが自然に理解できる。
AGCだって??
最近やたらと目につくCMは、
三菱系のガラス会社だと思っていたが、
冷媒も取り扱うとは知らなかった。
最近の三菱系は、
以前にも増して出自が解り難い。
パッケージの中身が一緒で、
なぜ色分けされているのかは、
プロ目線んでの誤用防止策だろうか。
この冷媒も二酸化炭素悪玉説で、
今後吊るし上げを喰らうのかな。
冷媒はR12から始まった。
それがオゾンを破壊すると指摘され、
大気放散が出来なくなると同時に、
製造そのものが禁止された。
それが特定フロンと呼ばれる冷媒で、
急遽代替フロンが次々と開発され、
言い方は悪いが「大気放散」もオゾンには影響を与えなくなった。
その話が今度はカーボンニュートラルに切り替えられた。
つまりオゾンに無関係で、
脱炭素化しないとグリーン冷媒として認められない。
特に自動車用の代替フロンは、
2023年までに廃止を目指している。
こうした事実を踏まえても、
二酸化炭素諸悪根源説が、
如何にビッグビジネスに結び付くか分かる。
一定に安定化したガス価格は、
前回と同じように、
これを境に一気に跳ね上がる。
既にその流れは顕在化しており、
新型車の冷媒は全てこれまでのHFC134aから、
グリーン冷媒のHFO1234yfに切り替えられた。
それだけでは済まない。
まだ現行の新車が代替フロンのままであり、
そこに新型車のグリーン冷媒が加わるわけだ。
しかも代替フロンに対し、
グリーン冷媒は約30倍のコストに跳ね上がる。
つまり大気放散しても安全だが、
それを充填するのに大金が必要になるのだ。
従って新たな機材の導入が必要になり、
大きな投資が必要となる。
しかしスバルの整備をに取り組む以上、
その方針に沿った環境創造が必須だ。
そして常に述べるように、
旧態依然としたリコール概念から飛翔し、
新たな時代のリコール概念に則るには、
売り手が作り手とシンクロして、
常に使い手へ啓蒙する必要がある。
フォレスターのリコールも、
このマシン導入のきっかけだ。
ガス回収が不可欠なので、
それに応じた機材が必要となった。
それに単なるガス回収だけじゃ足りない。
オイルパージが重要だが、
回収したガスからは、
酸化物やスラッジなどの不純物も完全に取り除かねばならない。
オイルパージとは何か。
エアコンコンプレッサーには、
駆動を円滑にするためのオイルが不可欠だ。
その潤滑するためのオイルは、
冷媒に混ざった状態で機能する。
この鉄腕アトム君には、
中にはオイルパージ用のドレーンを中心に、
代替フロンとグリーン冷媒の双方に、
専用オイルを配置する構造だ。
そして双方に通常型オイルと絶縁型オイルをもち、
供給時に全く混入させないデザインとなる。
コンプレッサーも別系統だ。
そして二つのガスボンベを内蔵している。
二種類のガスごとに、
インバーター式コンプレッサーを持つ。
これが重要で、
全く互換性の無い冷媒を確実に素早く回収できる。
異なるオイルを使う所が曲者で、
コンプレッサーオイルの表記が、
カーメーカーごとに異なるのも要注意だ。
エアコンシステムのサプライヤーの違いからか、
マツダなどはレバー式カプラーも適応しないので、
配管接続の作業性が悪い。
左右にある二つのフィルターだ。
スラッジや酸化物以上に脱脂が重要で、
最後に重要な働きをする。
高効率コンプレッサーを2基搭載した、
配管路完全分離型の冷媒交換機導入が完了した。
作動開始ボタンも冷媒ごとに左右分離で配置されている。
カプラーの形状も異なるので誤接続の心配はない。
なぜそこが大切か、
これを見ればわかるはずだ。
カーボン負荷が1430もあるので、
大気に放出せず改修が義務付けられている。
しかもコンプレッサーオイルはPAG(DH-PR)を使えとある。
性能的に高いオイルだが、
バッテリーカーなどに採用される電気式コンプレッサーに使えない。
絶縁不良を起こすからだ。
バッテリー駆動型にはエステルベースのPOEを用いるが、
これにPAGが混入すると危険なため厳禁とされている。
さて、
ショールームの新型レヴォーグを観察しよう。
ボンネットの内側を見ると、
この新型レヴォーグには、
グリーン冷媒のHFOー1234yfが充填された。
カーボン負荷は1となり、
大気放出禁止のコーションは無い。
コンプレッサーオイルはグリーン冷媒用PAG(VC100YF)に指定される。
ガス補充は極めて簡単だ。
それぞれのガス充填口を持つ。
上の様に装着し簡単に補充できる。
そこにはス技術レベルの低い整備工場に対応する、
カートリッジ式のオイル充填口もある。
そのやり方だと無駄があり効率も悪いので、
当社では使う必要がない。
ロスを防ぐだけでなくスピーディな作業が可能だ。
そして何よりも優れている点は、
完全に自動で作業が終わる。
省力化の観点からも抜群の性能だ。
単にこれだけでは終わらない。
代替フロンに切り替わった頃のクルマだ。
今後は的確な予防処置が施せる。
この気持ちの良い走りを全天候化で味わうために、
この最新装備が活躍するはずだ。
完全自動で冷媒のリフレッシュが可能になった。
まさに人間における透析そのものだ。
クルマのエアコンには腎臓が無い。
従って経年劣化した冷媒には老廃物が溜まる。
その老廃物は、
・水分
・酸
・オイル
・スラッジ
に大別される。
高純度の冷媒再生プログラムがスタートする。
蒸留式セパレーターでオイルパージされ、
スラッジとオイルを全体の97%まで取り除く。
それが最初にドレーンからオイルトラップに落ちる。
そこから出た冷媒は大型特殊フィルターを通過してコンプレッサーに吸い込まれる。
この時にフィルター内で水分と酸とスラッジを完全に取り除く。
続いてコンプレッサーから吐き出された冷媒は、
僅かな油分を残しているが、
その下流にあるフィルター式オイルセパレーターを通過する時に、
オイルを100ppm以下まで除去する。
コンプレッサーもオイルレス方式を採用し油分の混入を防ぐ。
この時タンクに回収された148gの冷媒は、
最終的に99.99%の高純度となっている。
まさしく新品に再生された。
エアコンのエバポレーターのピンホール発生防止に役立つから、
リフレッシュメンテナンスにも有効な装備と言える。
これから過酷な夏に向かって、
新たな機能を増強した。
徹底した清掃と環境整備が必要なんだ。
真っ白な資料を仮に落としたとしても、
埃一つ付かないように徹底洗浄した。
説明員が真っ白な服装で跪いても、
何も汚れたりしないように。
緊張感をもってお迎えすると、
その思いが相手にも伝わる。
より確かな情報が蓄えられるはずだ。
ご期待戴きたい。
これが結構大変なんだよね。
by b-faction
| 2021-03-20 22:00
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