ＷＲＸの血統書

コメットマークが眩しい。

今朝はこのクルマでスタートした。

そこへ陣中見舞いが届いた。

岐阜広告の棚橋社長が、

シェパードを飼うと聞き、

心配のあまり駆けつけてくださった。

ありがとうございます。

最初に出会ったシェパードを、

思い出しながら、

どうやったら子供に優しくなるのか、

犬を育てながら、

もう一度「育とう」と思う。

ＧＤＡはある意味で血統書付きの名機だ。

ＷＲＣで鍛えられ、

同型機はぺターの手でチャンプになった。

やっぱりスバルの原点は４ドアセダンだ。

血統書付きの稀少車を、

こうして磨きながら、

毎日３度シェパのカラダを拭く喜びが、

手の中に蘇った。

細かい所まで丁寧に磨き、

単なるモノではなく、

魂を持つ相棒に育てる。

それを社員と共に続ける喜びは、

出来る者にしか解らないある種の「到達点」だ。

そこで甘んじてはならぬので、

血統の意味をスバリストはもとより、

「ユトリの戦士たち」への贈りたい。

優れた走行性能を持つ理由は、

このクルマの開発者が、

このクルマの偉大さを理解していたからに他ならない。

入手した当時、

このクルマに乗り「スバルの凄さ」を知ったと言った。

だから「大丈夫」だと実感したそうだ。

その人物が、

やがてＳＴＩをホンモノにするとは、

当時はまだ誰も気づいていなかっただろう。

まさにタイムカプセルだ。

息子が丁寧に掃除していた。

中には興味深いものが多いと言う。

レプコンを見つけたのも彼だ。

捨てると勿体ないと聞いたよ、

と言うと「当たり前じゃん、捨てたの？」と目を丸くした。

悪いけど回収しておいてよ。

わかった！ということで廃棄処分は免れた。

これすら見たことがないと言う。

当たり前に見ていたモノなのでマヒしてたが、

確かにそういわれてみれば新鮮だ。

インプレッサの後継機の予定だったから、

このクルマの血統書も折り紙付きだ。

動画を見てもらうとよく解ると思うが、

大好きなクルマだからこそ、

可愛がってもらえる主に託したい。

動画の撮影が終わり、

工房に戻ると、

１３００Ｇのトランクが綺麗に整えられていた。

他には大したものはなかったらしい。

エンジンルームと言うのは、

最後の最後に整える場所だ。

これからまだまだ整備は続く。

この中を新車のようにするつもりはない

ヤレは味なのだ。

この顔も味があるね。

だけど犬じゃない。

これはまさしく犬顔だ。

本能的に好ましい。

すぐ後ろに三代目が鎮座していたので、

ちょっと観察してみた。

イイじゃないか。

中身はまるでシェパードだ。

でもね。

顔はやっぱり犬じゃないね。

明日もよろしく。