齧る
2021年 08月 05日

海苔天なる食べ物は、
誠にもって美味極まる。

適度な歯ごたえと言い、

独特の齧り感と、

陸斗がやって来て三日目ぐらいの時、

野生の本能だろう。

もう良いじゃないか。

その時は泥酔していて、

得意げに見せてくれた。
おい代田、

「クックック」と嬉しそうに笑う。

ほら見ろ、
ちゃんと「ドンファン」と言う歌がある。

当てる気なんてなかった!

こんな目だ、と言う。

噛まれても、

このエキマニの素晴らしさは、

キチンと制動力は維持されている。

リヤのブレーキのオーバーホールも終わった。

リヤはシンプルなドラムブレーキだ。
エキゾーストパイプの修正が続く。

長い年月が各部を錆に犯させる。


いよいよエキゾーストパイプが装着された。

次は検査が待つばかりだ。
こうして1300Gが徐々に復活していく。
その大きさと言い、

申し分のないおつまみだ。
素敵な酸っぱさも堪らない。

噛み締めるたびに滲み出る旨味は、
まさに初体験の感覚だ。
硬すぎても美味しくないし、
スカスカだと味気ない。
齧った心地良さが重要なんだ。

この体勢で転寝したら、
上唇がケージで持ち上がり牙が丸出しになった。
目覚めた瞬間に、
ヨソ行きの顔に戻ったけど、
その後の噛み癖を予想させる怖い顔だった。
噛み癖のある名古屋市長は、
陸斗とよく似た歯並びをしている。

噛みたくて仕方がないのだ。
理屈だとか、マナーだとか、
そんな事はどうでもよくて、
抑えられない衝動なんだ。

謝ってるんだから許してやろう。
「私なら号泣する」とか、
めんどくさくなりそうなことを承知で騒いじゃだめだ。
これぐらいの事、
軽く受け流して許してやった方が良い。
犬だって、
本当は主を噛みたくないけど、
その衝動が抑えられない。
陸斗も市長とそっくりな顔をして、
散歩の途中で長靴を噛もうとする。
昨日、
竹藪で作業中に、
その長靴がザックリと切れた。
竹藪の作業には危険が伴う。
破れたのを潮時にして作業を止めた。
厳しい暑さで脱水直前だったよ。
破れた長靴を脱いで、
捨てようと思ったが思いとどまった。
玩具代わりになる。
与えたら思った通り刺さった。
全身使って振り回して噛む。
「噛みたい」衝動を、
ストレスにならない様に玩具で発散させる。
名古屋の市長もストレスがたまってたのだろう。
昔、
山岡のドンファンはシェパードに襲われ、
腕を噛まれた。

まさにやりたい放題だった。
陸斗が長靴と戯れる姿は、
酔ったドンファンと似ている。
ドンファンは、
その時に見知らぬシェパードに出会った。
よせばいいのに、
ちょっとやくざっぽいシェパードに、
我が家の愛犬「カール」の名前で声を掛けた。
シェパードがリードも付けずのそのそしてたが、
誰も気に留めないおおらかな時代だった。
カールと呼ばれたシェパードは、
「変なヤツ」に「因縁つけられた」と勘違いした。
眼と眼があったとたん、
いきなり飛び掛かって来た。
猛速で襲い掛かったシェパードの牙は、
首をかばった左手に怪我させるほど深く刺さった。
真冬のその時、
小雨が降っていた。
傘を差そうとしないドンファンに、
その時着ていたマウンテンパーカーを貸した。
それが幸いした。
強靭なテキスタイルを羽織っていたので、
牙が深くまで入り込まなかった。
大型犬の扱いに慣れた友人が他にも居た。
セントラル建設の阿部護君も同級生で、
ちょうどその時一緒に居た。
それで、
その犬を引き離すことはできたが、
その場から逃げ去ったシェパードは、
噛み癖が収まらなくなり、
その後近くの中学校に乱入して生徒を噛みまくった。
そのきっかけを作ったドンファンは、
相変わらず明け方から歩く。
最近は楽曲を聞きながら歩くらしい。

おい代田、
見てみろよ、
ちゃんと歌があったぞ。
なんの歌だ。
これだよこれこれ。

彼にとって、
スマートフォンはドラえもんのポケットと同じだ。

ちゃんと「ドンファン」と言う歌がある。
これを聞いて歩くと快調だ。
そうか。
それは良かった。
神田弘美を覚えているか?
知らない。
何で知らない!居たじゃないか。
自分だって、
この頃知ったんじゃないのか?
ところで、
彼はこの頃たまに接触事故を起こす。
大したことじゃないが、
二度あることは三度あるので、
本当にお互い気を付けよう。
ある日、
サンバーに乗ってスーパーマーケットに行き、
両手いっぱいに荷物を持ちながら、
ドアを開けた途端に、
突風が吹いた。

と彼は言った。
そりゃそうだろう。
風に煽られたドアが、
隣のクルマにコツンと当たった。
大したことはないと思ったが、
念のため当たった場所を注視したら、
少しペイントが付着していたと言う。
それで咄嗟に、
「これぐらいなら唾つけて擦ればとれる」と思った。
そこで指に唾を付けて、
その部分を一生懸命擦ったけど、
後が消えないので困りはてた。
すると、
その時、
クルマの中から持ち主が現れた。
かなりの剣幕で、
「なんてことをしてくれたんですか!」
とお怒りだったそうだ。
それは凄い目をして降りて来たぞwww、
と思い出すのも怖そうに言うので、
どんな目をしてたかやって見せてくれ、と言った。
すると、

それは怖かっただろう。
びっくりしたね。
君なら絶対にそんな怒り方はしないはずだ。
ただね、
想像の幅を広げるとだね、
コツンとぶつけた以上に、
気分を害したことがあったはずだ。
それはね、
多分唾つけて擦ったことが、
君が思う以上にいけなかったんだと思うよ。
陸斗君もね、
噛みたい衝動を抑えられないんだ。

舐められても、
自分の犬だから唾ついても汚いとは思わない。
これがヨソのヒトだと、
可愛いね、
とお世辞は言っても、
心の底では嫌なはずだ。
ましてや、
シェパードは食糞する習性があるので、
そのあたりを昔から知っていないと、
簡単には受け入れられない人も多かろう。
これまでヨソの犬に舐められても、
可愛いとは思った事はあまり無い。
犬自体は可愛い。
けどね、
舐められても嬉しくないので、
積極的に触らない。
金メダルを齧ったのが不快なのではなく、
不快なおっさんの唾が付いた、
のが嫌なんだよ。
珍しくトヨタ自動車が正式にコメントを出した。
恐らく彼らも、
そこが言いたいんじゃないのかな。
ここに品性と言うものがある。
持って生まれた性分と、
後天的に備わった性分があるけど、
「誰が触れたか分らぬモノ」を、
平気で口に入れた所が、
「流石!政治家だ!!」と舌を巻かせてくれたね。
だから、
つまらないことで騒がないように。
犬と一緒だと思えば、
大して騒ぐことじゃない。
そう思うと、
「私だったら号泣する」は大げさだ。
もう少し抑えた方が良いね。
当の齧られた本人のリアクションは、
凄くオトナに見えた。
齧ってる政治家は、
陸斗以下の顔をしてる。
面白いね。
さて、
一昨日のブログで、
明日見せると約束したけど、
昨日は陸斗と一緒に昼間から酒飲んで、
気が付いたら夜の九時を回ってたので、
お昼に食べた肉の話を書いたんだ。
順調に進んでる。

かなりのクルマ好きでも難解だろう。
サイドシルを左右に分かれて排気管が伸びる。
ディスクブレーキもユニークだ。

中央の鍋を二つ合わせたような構造物は、
クラッチハウジングで、
その下からドライブシャフトが出ている。
バネ下重量を軽減するために、
フロントブレーキがデフ側に取り付けられた。
整備士泣かせのメカニズムだが、
基幹性能上は大いに有利だ。

くどいようだが、
念のため再度お知らせしたい。
昭和の時代のクルマの整備は、
一部の例外を除き、
新規では一切お受けできないので、
予めご了承いただきたい。

この時代のサイドブレーキは、
フロントブレーキに装着された。

イベントに向けて待った無しとなった。

燃料を抜く理由は、
燃料計が動作しないためだ。
SVXでも苦労したが、
ガソリンを中途半端に入れた状態では、
フロートが錆付き動かなくなる。

それを分解して克服し、

マフラーが取り付けられると、


by b-faction
| 2021-08-05 22:00
|
Comments(0)