浜松の柴田さんに戴いたうなぎパイ、
夜のお菓子と言うだけあり、
食べると夜遊びしたくなる。
BRZを深夜のワインディングに連れ出した。
どうしても、
軽いウエットな路面を走り、
真の安定性能を試したかった。
結論を言うと、
一点だけ調べねばならぬ事があるけれど、
完璧では無かった。
ニュルブルクリンクをフルスロットルでは走れない。
けれども、
日本におけるほぼ全てのシチュエーションで、
眼を見張るようなスポーツ性能を見せるはずだ。
調べたいのは、
空気圧が適切かどうかだ。
陸斗が待ってるけど、
今日だけは我慢できなかった。
上の写真のようにGメーターを出すと、
それまでのドライバーが残した加速度の履歴が現れる。
無理のないジェントルな履歴だ。
トリップメーターを出して、
ゼロにリセットした。
軽いウエットなので、
トラックモードに切り替えた。
ステアリングの右ボタンの中央を長押しして、
Gの履歴をリセットした。
さあ走ろう。
これまでよりもはっきり際立ったことは、
4速ギヤの面白さだ。
ほとんどのシチュエーションを、
4速で賄えるしトルクが厚いので加速する感覚が好ましい。
ヘビーウエットに変わったので、
しばらくの間VSCをONにした。
走り出して30km弱の地点だ。
そこから登りが続き、
長い直線のトンネルを抜けると、
ヘアピンが連続する強烈な山岳路になる。
道幅十分のフルターマックなので、
BRZにとってまるで天国のシチュエーションだ。
Gメーターに至福の世界が垣間見える。
そこで深夜のテストは終わった。
そして、
不機嫌だった陸斗をあやして寝かせ、
晩酌して朝を迎えた。
三度目のワクチンは、
やはり何かをアップデートした。
接種後、
唸るようになり噛み方も執拗だ。
少し人間を舐めるようになった。
躾が肝心だ。
上の画像にある牙の痕は、
最初もっと腫れていた。
繋ぎを着た上からついた傷なので、
ちょっと見過ごすわけにはいかない。
キャインと泣きが入る迄、
同じ痛みをゆっくり味わわせ、
しっかり「ヤキ」を入れた。
そこにヒューマニズムなど無い。
躾けておかないと、
取り返しがつかなくなる。
その方が、
直ぐ仲直りできるしね。
お昼は11時に出して、
いつもより長く遊んだ。
天然ドッグランで羽を伸ばし、
ひと筋縄ではいかない素性を見せる。
それをスポーツカーのようにハンドリングし、
素敵な相棒に育成する。
BRZも普段は大人しい。
Gメーターを再びリセットして、
通勤路を走る。
こんな感じなんだよ。
普段の道ではね。
さあ、
次のヒトに託そう。
間もなく真紅のRが届く。
愛機を調教しながら、
今日の話をより詳しく掘り下げたい。
引き続き、
期待して欲しい。
そのインジェクションレッドは、
ヒトの手に託さない。
陸斗のようにきちんと躾けて、
ニュルを最高速で流せる相棒に仕上げる。
楽しみにして欲しい。