予防整備が終わり高速テストの時が来た。
早めにやってよかった。
このクルマにはヘビーウエットなテストは必要ない。
そんな仕込みをとっくに終わり、
良い主の登場を待っていた。
良いクルマだ。
納車式が待ち遠しい。
今朝4時過ぎに起きて、いつものように準備して、晴れた空を見ながら散歩に出かけた。
戻って陸斗の体を拭き、シャワーを浴びようとしたら、急に空が真っ暗になった。
約二時間に渡り、強烈な雷雨が中津川を襲った。八時前には嘘のように貼れ渡り、
ブルーベリー畑の草取りが予定通り始まった。
このひと月で凄い成長だ。
雑草の伸びる勢いが違う気がする。
水と稲妻の効果は、
一定の農作物には良い効果をもたらすだろう。
コメは豊作かな。
その逆かな。
コメの出来がもろに影響するお菓子だ。どこにでもあるようなあられだけど、
京都の岡田さんから戴いた逸品だけあり、
ネオクラシックな味だった。
少量生産で勝負するお店のようだ。
最近のあられでもなく、
クラッシックな硬いあられでもない。
そのイメージは、
ネオクラシックだ。
日本のクルマの世界では、
もはや初代インプレッサでもクラシックカーに近い。
手に入る部品が枯渇しつつあり、
思うように修理できないのが現実だ。
昭和の時代のスバルは、
もはやクラシックカーと言うより、
むしろ戦前の飛行機の臭いを引き継ぐ、
まさにヴィンテージカーだ。
100年以上の歴史を持つモノづくりの会社だ。
そして平成の終わりに掛けて、
ひと皮むけたV系やZ系が誕生した。
それらは、
スバルが2000年ごろとは違う意味での、
「プレミアムブランド」に脱皮するきっかけを作った。
そんなV系を愛する、
名古屋の鴨田さんが来訪された。
あっという間に一か月点検の時期になった。
素敵な陣中見舞いを戴いた。
ありがとうございます。
元気を付けて頑張ります。
真っ赤なパッケージがやる気をもたらす。
真っ赤なスポーツカーも、
ある意味でネオクラシックの韻を感じさせる。
フェラーリのような赤じゃないと、
スポーツカーの赤じゃない。
過去にSUBARUは、
それに匹敵する色を完成させた。
しかも塗り方まで特殊だった。
工場を二周させて、
真っ赤なブリッツェンを作った。
まだ今ほど全世界で売れてないから、
生産工場に余裕があった。
今はそんな悠長なことはできない。
そこでSUBARUは、
全社を挙げてスバルプレミアムを象徴する色を新開発した。
それがイグニッションレッドだ。
いくら鮮映性の高い色を調色しても、
大量生産できなければ意味がない。
スバルはポルシェやフェラーリじゃないからね。
そして今の工場で、
効率よく塗ることが出来なければ、
チャールサイトイエローのように一瞬で消える。
ましてやトヨタとアライアンスを組み、
コスト意識を更に高めたはずだから、
彼等に笑われるような仕事は出来ない。
だから、
塗料メーカーを交え、
スバルのデザイン部と生産工場はもちろん、
プロジェクトチームが総力を挙げて取り組んだ。
それがイグニッションレッドなのだ。
だから今はこれ以外眼中にない。
その相棒がいよいよやってくる。
かわら版の取材に間に合った。
久しぶりのロングディスタンスになる。
すると陸斗が心配だ。
幸いにも当社の会長は、
陸斗が大のお気に入りで「また連れて来い」と、
わざわざ伝えに来るほど可愛いらしい。
それで、
朝から夕方まで預かってくれないか、
と頼んでみた。
「一週間でも二週間でも預かるぞ」と、
凄く前向きな答えを戴いたが、
それは余りにも怖いので半日にさせていただく。
シェパードを飼うのも、
ある意味でネオクラシックなのかもしれない。
昔は番犬としての需要で犬を飼ったが、
最近は番犬需要などほとんどない。
すると、
ハイパフォーマンスなスポーツカーは、
だんだん肩身が狭くなる。
そこを「相棒」として、
一から育ててみよう決心した事が、
陸斗との素晴らしい出会いに繋がった。
先月の17日は記念すべき日で、
大阪から永澤さん、
淡路島からは天羽さんがお越しになった。
7月17日
その日に陸斗は初めてクルマに乗った。
それ以来、
オープンデッキは陸斗号のあだ名を得た。
まるで縫いぐるみの柔らかい毛並みから、
一か月と少しで随分変わった。
8月23日
今日も陸斗は艶々してる。
背中から徐々にダブルコートが始まり、
やくざのように肩を怒らせて歩くようになった。
毎日三度のご飯の後で、
ピカピカに体を磨いてやる。
そのルーティンが染み付いて、
膝に乗った瞬間に、
スイッチがパッと切り替わる。
それで拭くことが出来るのだけれど、
まだまだ赤ちゃんだな、
と思って拭くことが、
かなり大きな癒し効果を与えてくれる。
久しぶりに陸斗を見る、
会長の驚いた顔が目に浮かぶ。
さあ、
こんなネオクラシックはいかがかな。
今日の動画を楽しんで欲しい。
それでは、
また明日。