ネオクラシック
2021年 08月 23日


早めにやってよかった。
このクルマにはヘビーウエットなテストは必要ない。
そんな仕込みをとっくに終わり、
良い主の登場を待っていた。

良いクルマだ。
納車式が待ち遠しい。

八時前には嘘のように貼れ渡り、
ブルーベリー畑の草取りが予定通り始まった。

このひと月で凄い成長だ。
雑草の伸びる勢いが違う気がする。
水と稲妻の効果は、
一定の農作物には良い効果をもたらすだろう。
コメは豊作かな。
その逆かな。

京都の岡田さんから戴いた逸品だけあり、

少量生産で勝負するお店のようだ。

クラッシックな硬いあられでもない。
そのイメージは、
ネオクラシックだ。
日本のクルマの世界では、
もはや初代インプレッサでもクラシックカーに近い。
手に入る部品が枯渇しつつあり、
思うように修理できないのが現実だ。
昭和の時代のスバルは、
もはやクラシックカーと言うより、
むしろ戦前の飛行機の臭いを引き継ぐ、
まさにヴィンテージカーだ。
100年以上の歴史を持つモノづくりの会社だ。
そして平成の終わりに掛けて、
ひと皮むけたV系やZ系が誕生した。
それらは、
スバルが2000年ごろとは違う意味での、
「プレミアムブランド」に脱皮するきっかけを作った。
そんなV系を愛する、

あっという間に一か月点検の時期になった。
素敵な陣中見舞いを戴いた。

元気を付けて頑張ります。
真っ赤なパッケージがやる気をもたらす。

ある意味でネオクラシックの韻を感じさせる。
フェラーリのような赤じゃないと、
スポーツカーの赤じゃない。
過去にSUBARUは、
それに匹敵する色を完成させた。
しかも塗り方まで特殊だった。
工場を二周させて、
真っ赤なブリッツェンを作った。
まだ今ほど全世界で売れてないから、
生産工場に余裕があった。
今はそんな悠長なことはできない。
そこでSUBARUは、
全社を挙げてスバルプレミアムを象徴する色を新開発した。
それがイグニッションレッドだ。
いくら鮮映性の高い色を調色しても、
大量生産できなければ意味がない。
スバルはポルシェやフェラーリじゃないからね。
そして今の工場で、
効率よく塗ることが出来なければ、
チャールサイトイエローのように一瞬で消える。
ましてやトヨタとアライアンスを組み、
コスト意識を更に高めたはずだから、
彼等に笑われるような仕事は出来ない。
だから、
塗料メーカーを交え、
スバルのデザイン部と生産工場はもちろん、
プロジェクトチームが総力を挙げて取り組んだ。
それがイグニッションレッドなのだ。
だから今はこれ以外眼中にない。
その相棒がいよいよやってくる。
かわら版の取材に間に合った。
久しぶりのロングディスタンスになる。
すると陸斗が心配だ。

陸斗が大のお気に入りで「また連れて来い」と、
わざわざ伝えに来るほど可愛いらしい。
それで、
朝から夕方まで預かってくれないか、
と頼んでみた。

凄く前向きな答えを戴いたが、
それは余りにも怖いので半日にさせていただく。
シェパードを飼うのも、
ある意味でネオクラシックなのかもしれない。
昔は番犬としての需要で犬を飼ったが、
最近は番犬需要などほとんどない。
すると、
ハイパフォーマンスなスポーツカーは、
だんだん肩身が狭くなる。
そこを「相棒」として、
一から育ててみよう決心した事が、
陸斗との素晴らしい出会いに繋がった。
先月の17日は記念すべき日で、
大阪から永澤さん、
淡路島からは天羽さんがお越しになった。

7月17日
その日に陸斗は初めてクルマに乗った。それ以来、
オープンデッキは陸斗号のあだ名を得た。
まるで縫いぐるみの柔らかい毛並みから、
一か月と少しで随分変わった。

8月23日
今日も陸斗は艶々してる。背中から徐々にダブルコートが始まり、
やくざのように肩を怒らせて歩くようになった。
毎日三度のご飯の後で、
ピカピカに体を磨いてやる。
そのルーティンが染み付いて、
膝に乗った瞬間に、
スイッチがパッと切り替わる。
それで拭くことが出来るのだけれど、
まだまだ赤ちゃんだな、
と思って拭くことが、
かなり大きな癒し効果を与えてくれる。
久しぶりに陸斗を見る、
会長の驚いた顔が目に浮かぶ。
さあ、
こんなネオクラシックはいかがかな。

それでは、
また明日。

by b-faction
| 2021-08-23 22:00
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