車中泊は本当に久しぶりだった。
ホテルをキャンセルして、
予約先には申し訳なかったけど、
そんな余裕はなかったんだ。
朝一で特攻しようとしたが、
雪が激しくなる恐れがあった。
その予感は大当たりして、
凄い状態の中央自動車道を走ったけど、
レヴォーグに本気で救われた。
車中泊には少し狭いかもしれないが、
PAで過ごすなら問題はない。
むしろ静かだし空調が良いのでストレスが無い。
夜明けを待って移動したが、
油断して出遅れ渋滞に巻き込まれた。
ラジオ英会話を聞いてから、
軽く朝食摂ったりしてたら、
あっという間にラッシュアワーだ。
これまで何度か東京に乗って来たけど、
ホンキの渋滞に会うことは無かった。
やっと試せたよ。
このように素晴らしい機能を持ち、
燃費も悪くなくて、
SUBARUらしいターボエンジンを持つ。
やはりカーオブザイヤーに相応しいクルマだな。
解るかな。
アイサイトのモニターが前方のガラスに現れている。
グリーンはターゲット補足、
両側のブルーはハンズオフの領域に入ったと示す。
この利便性を存分に試せた。
その後環状線を抜け湾岸線に入ると、
いつもの調子で走っているうちに、
幕張インターを通り過ぎてしまった。
ガラガラだったからね。
40分ほどロスして会場に着いた。
道もガラガラなら、
駐車場もガラガラで、
改めて普通の状態じゃないと思い知った。
どこも普通の状態じゃないけど、
この会社はもう異常な状態に慣れ親しんでしまったようだ。
本当に悪者だった。
逃げて実像が露になったね。
その傷跡は深いなぁ。
正直に言って気味が悪かった。
薄汚いカーテンで仕切られ、
取って付けた様な目隠しで、
「招待した方しか入れません」と連呼している。
モーターショーなどでは、
過剰なほどのドリンクサービスでもてなすのに、
ウイルス禍だと、
こうもおかしくなってしまうのか。
これだとむしろ反感買うのかもしれないと、
ちょっと心配したくらいだ。
なるほどね。
ここも東京モーターショーの尻拭いか。
問題は車両重量だな。
見かけ上の出力は凄そうだけど、
馬力とトルクだけにモノを言わすようじゃ、
クルマ馬鹿には刺さらない。
お品書きは凄いけど、
目新しい技術はあるのかな。
素材やシステムに、
痺れるような香りはしない。
中に入れなくても臭いで解るんだ。
ステキなスバリストに会うことが出来た。
SUBARUの執行役員を歴任され、
現在東京スバルの代表取締役を務められる栗原宏樹さんだ。
1000人を超す日本一のスバルディーラーを引っ張る逸材だ。
細谷さんが中村社長の肝いりで、
製造現場のトップに引き抜かれた後の、
大仕事を任された。
この時代に舵を取るのは、
並大抵の力量では無理だから、
正に天からの使命だろう。
こうして裃を着ずに、
祭りの現場にひょっこりと現れる所が、
かつて国内営業トップとしてSUBARUを引っ張った証拠だな。
栗原さんとはモータースポーツの参加姿勢について、
かつて激論をかわしたことがある。
スーパーGTにレガシィで参戦したことが、
後のBRZ投入を踏まえてのことだとは露知らず、
随分失礼なことを言ったと反省している。
栗原さんの蒔いた種が、
昨年のチャンピオン獲得につながった、
と言っても過言ではない。
国内マーケも粋なことをやるじゃないか。
この企画を引っ張る小島部長の爪の垢を、
某社は少しお茶に溶かして飲むと良いね。
オレンジが展示されなかった理由は、
ここに有ったんだな。
何よりも一番目立つじゃないか。
一本取られました。
そのクルマの開発も、
引き続き五島さんが担当された。
この笑顔を見ればわかる。
導入したS4はオレンジのベースモデルだと言うと、
少し残念そうにされた。
なぜならS4STI SPORT専用のドライブモードセレクトには、
限界時にセンターデフをロック傾向にさせない制御を盛り込んだと言う。
それ等と今回のS4とレヴォーグ用に新開発した水平対向四気筒は、
統合制御をこれまで以上に尖鋭化させ、
更にS4だけの調整が多岐にわたって盛り込まれたと聞いた。
そうなんだ。
けどね、
素の設定をしゃぶりつくすのも楽しいはずだ。
多分米国のマニュアル車は、
素の設定に近いはずだから。
そこにも魅力を感じるんだな。
久しぶりに河口まなぶさんと再会した。
若手のモータージャーナリストとして、
その手腕を発揮していた頃に比べ、
すっかり風格が漂い別人と見間違うほどだった。
もはや日本における、
モータージャーナリストの重鎮だな。
また是非、
遊びに来て欲しい。
こちらも見違えた。
マリオに紹介されなければ、
全く気が付かない所だった。
大輝君と八千穂レイクで初めて会った時、
彼はまだ学生だったが、
氷上でのドライブスキルに度肝を抜かれたね。
今回お父さんとはお目に掛かれなかったが、
より快活なキャラクターとして、
SUBARUをこれからも盛り上げるだろう。
実はね、
彼がお父さんに手を引かれながら、
このショーの色々なブースを回ってるところを、
同じように子供の手を引きながら見た事があるんだ。
歴史を重ねるこのショーが、
無事開催できたことに敬意を表す。
あすもお楽しみに。