
行くぜ!

うん!
とおちゃん、行きたい!!
じゃあ、陸斗号で出勤だ。
今日はソルテラが届いて、
色々と仕事が多い。
ゴールデンウイークの代休で、
スタッフの数も少ない。

なので急遽犬社員も動員した。
干支が一周したな。
12年前の今頃、

初めてドイツを訪問していた。
最初はシュツッドガルドに行き、
そのままミュンヘンに回った。

不思議な建物だった。
ダイムラーとは全く雰囲気が違って、
これはこれで新鮮だったが、

フワフワ動き回る謎の物体に、
異様なジャパネスクも加わり、

最初は眩暈がしそうだった。
夢でも見てるような雰囲気だが、
ベンツより遥かに現実的なプロポーザルが、
実に解り易く並んでた。

未だに何の意味があったのかサッパリ解らないが、
コンパニオンとしては有意義な存在だった。

日本を取り入れる光景は、
少し異様ではあったが親近感を持てた。
まだ、
M社のトレーニングに参加するなど、
思ってもみなかった頃だが、
この頃から相性が良くなったんだろうな。
肌に触れたBMWは心地よかった。
SUBARUもカーボンルーフにチャレンジする気構えを持ち、
様々なチャレンジを始めていた。

その先輩のクオリティに、
ここで思わずため息をついた。

いつかこうなるんだ。
頑張ってブランドを磨こう。

BMWも軽自動車で苦労して、

小型車で苦労して、

時には失敗もしながら、
ブランドを磨き続けてきた。
娘が「お父さん」と呼ぶので振り返ると、
しゃがみこんだ娘がこういった。
「可哀そうなほど不細工」
指を差した先に、

これはジャミラかと思えるレーシングカーが鎮座してた。

不細工だがどこか愛おしい。
秀逸だな。
芸術性は。
陸斗もワイルドだが、
ねいちゃんも中々のワイルドさを持つ。

いきなりバイクに跨ったら、
ちょうどツーリングで訪れていた、
屈強なライダーたちが群がって来た。
珍しいイキモノに見えたのだろう。
リモートで駐車したり、
電気自動車のフレームが展示されたり、
見事な先進性が並んでいた。

これらの差を見ても、
余り脅威に感じなかったのは、
SUBARUの持つ潜在能力を知っていたからなのだ。

ミュンヘンからフランクフルトに戻り、
色々な場所で食事も楽しんだ。
ピルスと、

バイツェンの差をミュンヘンのレストランで教わり、

それからすっかり虜になった。
そして次の日からスバルの応援団の一員として、

ニュルブルクリンクに初めて乗り込んだ。
パドックを楽しんだ後、
ピットウオークの時間になり、
スターティンググリッド周辺も解放された。

奇麗なねいちゃんが前から来る。
大柄なドイツの美女ばかり見てたので、
思わず胸がキュンとなった。
美女が居るはずだ。
その後ろにはプリンスが居たからね。

最高の笑顔で章男さんが現れた。

良い思い出だ。
一緒に良いクルマを作る最高のパートナー。
そしてニュルを盛り上げたスバルの戦士たち。

この後、
エンゲルスは遠い所に旅立ってしまった。
プローバの吉田社長は、
攻める走りを見せて、
実に頼もしかったね。
清水さんもニュルのオーソリティらしく、
単刀直入に「タイヤがだめだ!」と、
辰己監督にガンガン文句言ってたし、
凄いチーム内容だった。
この時ポルシェは電動レーシングカーを実践投入し、

際立つ走りを披露した。
結果はりタイヤだが、
公開実験室を見る様な興奮を覚えたね。

そんな中、
SUBARUは過去最高のクラス4位を獲得し、
翌年の優勝の足掛かりを作った。
不利なハッチバックでよく頑張った。
吉田さん、

懐かしいね。
またニュルで会いたいね。
この後トヨタに表敬訪問した。

章男さんが気さくに出迎えてくれた。
彼等はクラス優勝をもぎ取った。
木下さんが男泣きしてる姿に、
物凄く感動して、
これは良いチームになるなと予感した。

道はまだまだ長いが、
希望は山ほど見える。
一緒に作った良いクルマを、
今日もたっぷり見てくれ。
そして、
今もなおニュルで仕込みを続ける、
平岡社長率いるSUBARU軍団の皆さん、
健闘を期待する。
頑張ってください。
それでは、
また明日。