絶対的価値
2022年 05月 31日
中津川で採れた破竹の組み合わせだ。
凄く美味しかった。
この豆腐も久しぶりに買うことが出来た。 これほど絶対値を感じる食い物は無い。
醤油など付けなくても、
味もレギュラーを凌いでいる。
随分様子が変わってる。 今年の作柄もきっと良いと信じて、
初めて抱いた時の温もりが、
陸斗は相変わらず腕に温もりを感じさせてくれる。
左右を拭き終えたら、
さあ立つぞ、 と声を掛ける。
すると、 少し体を浮かせるので、 後ろ足の前に腕を差し込み、 次に前脚の後ろに腕を差し込む。
そのまま「フー」っと息を吐いて立ち上がると、 35kgくらいの重さになったが、 スッと持ち上げることが出来る。 今日初めて客観的に見たが、
このまま部屋まで抱いてもらうのが、
本当に気が利く良い男で、
このエンジンもそんな苦しみを味わった。
北原部長は「この方が味がある」と言った。
このカーボンは相応しくないな。
見事に蘇った。
机上のオブジェに相応しい。
これを見た瞬間に慈しみを感じた。
へし折れたコンロッドが哀愁を漂わせる。
EJ20の持つ凄味は独特なんだ。
平日に買うのは困難な、
豆腐だけの旨味でパクパク食える。
レギュラーより大きい豆腐だが、
ステキな水曜日だった。
もう一週間経つのか。
さて二週間前の火曜日に、
ブルーベリー畑を観察した。
草を綺麗に取り、
根元を整えてネットを被せて数日たっていた。
今朝改めて観察すると、
草の勢いは本当にすごい。
また草取りに精を出そう。
可愛い実が沢山ついてる。
11か月前の今日、
陸斗が家族の一員となった。
今でもしっかりと腕に残ってる。
それで今日も一日が始まると、
ここにシェパードの絶対値がある。
いつまでも子供っぽさが抜けない。
虎視眈々と逃げるチャンスを窺う時もあれば、
抱かれて拭かれているうちに、
ウトウトし始めて素直に言うことを聞く時もある。
こりゃデカくなった。
陸斗にとっては日常なのだ。
最近陸斗の餌を狙う黒猫が近くに住み着き、
昨夜はひと騒動あった。
まだ怖いらしい。
でも頼りになる。
素晴しい各種センサーを持つので、
安心して一息つける。
高額車を預かった時など、
工房の留守番を頼めるように躾ける。
会社大好きだから大丈夫だろう。
物凄く高性能なガードマンだ。
抜群の動力性能を持つ陸斗は、
今では犬神様の様相を呈する。
昼食から戻ると、
胃から血を出しながら、
岐阜スバルの清水部長がやって来た。
様々な問題にも前向きに取り組む。
「社長、
ソルテラでスポーツカーをぶっちぎったなんて、
絶対にブログに書かないで下さい」
心配するな。
書いたりしないよ。
と言った瞬間に、
胃から血を出したようだ。
「きっと嘘だ!また面倒なことが起きなきゃいいけど」
眉間に寄せた皴が、
言葉に代わって表していた。
そんなナーバスな彼が大好きだ。
胃から血が出るのも苦しいが、
断末魔の悲鳴では無い。
でも長年使われた機械は、
時折断末魔の声を上げる。
決して珍しい事ではない。
健康なエンジンでも、
溶かされてしまうものもある。
それに比べたら、
長く使われて寿命を迎えれば、
それはそれで幸せだとも言える。
血を出すような苦しさを思うと、
そこに慈しむ心が生まれる。
確かにそうだけど、
絶対値を求めたい。
そう言うと、
彼は心を込めて磨いてくれた。
デスクサイドに置いたが、
とても「様」になる。
健康なビストンに対して、
寿命を迎えたピストンはどうか。
写真には見えないが、
割れたピストンから覗くピストンリング、
とてつもなく哀愁を漂わせる。
EJ20と言うエンジンは、
やがて神になるな。
この素材を活かしたい。
遠くから来訪されるお客様に、
驚きと感動を持ち帰ってもらう工夫を、
社員みんなで考えよう。
山紫水明な中津川、
面白い場所なんだ。
どんなお土産が出来上がるか、
お楽しみに。
by b-faction
| 2022-05-31 22:00
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