プロがプロの目で何が足りないか、
丁寧にご指導いただいた。
名門カンツリークラブの、
グリーンキーパーを担われる、
名古屋の長谷川さんが、
愛機アウトバックの法定点検に来訪された。
偶然にも丁度三か月前の19日に、

望桜荘前庭の土壌改良が完了した。
土のPHを改善し、
草取りも進め今日にいたった。

先ほど改めて観察すると、
元気の良い株が増えてるけど、
隙間は一向に埋まらない。
長谷川さんは次のようにおっしゃった。
「そのまま自然の力で繁殖させたいのか、
或いはびっしり綺麗な絨毯にしたいのか、
そのどちらか聞かせて欲しい」と。
勿論、
びっしと奇麗な花の絨毯を作りたい。
「ならばやり方が間違っているので、
もっと良くなる方法があります」

これは本当に嬉しいお土産だ。
今の芝桜には勢いのよさそうなものと、
伸びないものが点在している。

これなどは元気な方だと思ったら、
実は全く違っていた。
「そこめくってください」
何と!
穴が開いてしまっている。
そう言えば、
このように元気だったのに、
突然枯れ始めてスギナだらけになってしまった場所がある。

スギナを退治して様子を見てるが、
どうもあまり思わしくない。
これではだめで、
この方向に育成し、
刈ることが大切だとご指導いただいた。

このように芝生と同じように、
ランナーを出さないと芝の特性を発揮しない。
そうか!
そこが間違っていたのか。
犬ゲレンデのエントランスが心配になった。
まず、
あの芝生がこのまま定着するか、
お伺いした。
長谷川さんはそのことも良くご存じだった。
バーゲンの芝生で十分だと仰る。
それよりも、
この二か月が上手くいくかどうか、
まさに勝負の瀬戸際らしい。
本来なら砂の上に肥料を混ぜた土を入れて、
その上に芝生を貼ると良かったと知った。
しかし、
あの時は時間との戦いで、
出来る最善策があそこまでだった。
すると長谷川師匠は、
工房入口の斜面の芝を指差し、
「斜面と言う環境で日照と水が影響しているけど、
この芝はここで何十年も育つうちに、
最適な環境適応も得ていると指摘された。

なるほど。
この自然にランナーが走って、
歩道の隙間に生えた芝は、
この部分を、
めくってもめくっても生えてくる。
しかも、

まるで人工芝のように、
緑色で艶々している。
何と、
こんな近くにマザープラントがあったのだ。
この芝生はまさに理想的な密度だ。
長谷川さん、
とても貴重なご指導を戴き、
ありがとうございます。
葛飾の大田さんにご協力いただき、
大展示場の花壇も三か月前に改善が終わった。
芝桜とナデシコを植え、
ちょっと油断したらこの有様だ。

正に雑草天国じゃないか。
ここも同じようにびしっと芝桜の絨毯に変えるぞ。

植物は健気だよね。
そりゃあ確かに雑草と言う名の草は無い。
だから様々な植物を、
雑草と切り捨てる事は傲慢かもしれない。
が、
健気な花をめでる楽しみは言いようのない喜びである。
その「精神」は、
無機質な物にも十分伝わる。
だから、

こんな面白いものも生まれる。
決して安くはないけど、
お土産には面白い。
新品のコンロッドは意外に高いからね。
それに使い込んだエンジンパーツの放ついぶし銀の輝きは、
青臭いパーツからは放たれない。
単にペーパーウエイトなら、
ピストンだけの方が使い易い。
けどね、
触って動かすと分かるんだ。
生きてる感じが残ってる。
EJ20はもはや神格化したSUBARUの魂だ。
その心臓部をデスクサイドに於けば、
きっと仕事もはかどるだろう。
スバリストにはこの気持ち刺さるだろうね。
それでは、
また明日。