実にコンサバティブだ。Before
After
草を取ることで気が整う。
Before
After
その差は僅かでも、
蓄積すると大きい。
しっかり取った雑草を堆肥に変えてまた戻す。
このような丁寧な仕事が、
良質なクルマを生むと考え、
毎日環境整備の後でクルマも整える。
今日も大切なSUBARUが、
次の主の許に旅立った。
北海道の塚田さんがお越しになってから、
かなりの時間がたったけど、
お待ちいただく事が出来たので、
とても良い状態に整った。
海を越えてゆくので、
もう少し時間がかかる。
塚田さん、
可愛がって下さい。
ナローボディのコンサバティブなクルマだけど、
実は良い味を沢山持っている。
新型車が満を持してデビューした。
相変わらずダンディだ。
中村さん、
おめでとうございます。
アイサイトのやる気を見せてもらった。
カメラのサプライヤーを変える思い切ったチャレンジは、
ここにきて更に切れ味を増している。
それは、
昨日の出張で改めて思い知らされた。
アウトバックの広角カメラは、
もはやなくてはならぬ大切なガジェットだ。
発表になった諸元は以下の通りだ。
全長×全幅×全高(mm):4,480×1,800×1,580*5
室内長×室内幅×室内高(mm):1,930 ×1,505×1,200
乗員人数(名):5
ホイールベース(mm):2,670
最小回転半径(m):5.4
最低地上高(mm):200
車両重量(kg):1,540~1,620
エンジン:水平対向2.0L DOHC 直噴+モーター(e-BOXER)
トランスミッション:リニアトロニック
ステアリング:ラック&ピニオン式
サスペンション形式[前/後]:ストラット式独立懸架 / ダブルウィッシュボーン式独立懸架
ブレーキ [前/後]:ベンチレーテッドディスク / ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ・ホイール:225/60R17 / 225/55R18
データは実にコンサバティブだが、
中身は大きく異なっているに違いない。
それが重量に現れている。
現行車はテンロクがあるので1410kgから、
一番重いアドバンスのフル装備車でも1540kgに収まっている。
それよりも80kg増えたのは、
電池が影響しているためだろうか。
勿論安全性の強化にも重量増加は必要だ。
このクルマはアウトバックと同じ、
コンパチビリティ(衝突相手も助ける)における、
最高評価を達成している。
嬉しい事はいくつもある。
中でもボディカラーが二つ新しくなったことは、
特筆に値する。
まず上の写真のハイパーブルーが復活したことが、
とても購買意欲を掻き立てる。
スバルでは浸透させられず、
トヨタに「お株を盗られた」苦い経験が忘れられない。
BMWでさえ、
スポーツカラーと胸を張った良色だ。
前のネーミングが良くなかったので、
スバルらしく名前をネイチャーカラーで見直し、
調色を更に際立たせた。
それがイチオシのソリッドカラー「オアシスブルー」だ。
ハイパーと言われて清涼感を感じた者はいなかっただろう。
ところが、
砂漠の泉と聞いたとたんに、
サースティな記憶が清涼感を呼び寄せる。
やはりXVにはフレッシュなソリッドカラーが必須だ。
そして得意の濁り系に、
スバルの最新トレンドを引っ張ってきた。
カスケードグリーンや、
ソーラーオレンジの手法を使った、
ソリッドに見える面白い濁り系の新色、
それがこのオフショアブルー・メタリックだ。
この手法はまだ他の会社もあまり具現化していない。
落ち着きのある、
広がる波間を意識させる新色だ。
パッと見ただけでパワートレーンはキャリーオーバーと解るが、
「あの男」がそんな馬脚を現すはずが無い。
そろそろ頭角を現すと期待した男が、
やっぱり胸を張って現れた。
商品企画本部
プロジェクトジェネラルマネージャー
毛塚紹一郎
彼の名の「紹」は、
偉大な事業を引き継ぐ意味を持つ。
スバルに入社して、
クロストレックを産み出すことは、
恐らく「天命」だったに違いない。
当時の会社の方針から、
エンジン開発の遅れで苦労に苦労を重ね、
六代目レガシィは誕生した。
内田PGMの手腕で、
素晴らしいクルマに仕立てられた六代目の誕生を、
主査として支えたのが彼だ。
スタビレックスライドを、
内田さんと何度も走らせながら煮詰めたと聞いた。
その話から、
彼のクルマに賭ける熱い思いを感じた。
中々鼻っ柱も強いので、
いずれまた良いクルマを作るだろうと、
期待した覚えがある。
あれ以来お目に掛かれていないが、
きっと楽しい話が出来そうだ。
フォレスター以来、
リヤの表情に独特の癖がある。
SK型フォレスターより軽微だが、
リヤコンビランプの形状は、
独特の印象で「機械生物感」が強い。
天空の城「ラピュタ」の、
庭を守る巨大兵ロボットが、
手を差し出すイメージに見えるのだ。
すっかり定着したセンターインフォテイメントシステムは、
スバルの高いブランドステートメントを十分感じさせるデザインだ。
このように、
横串でしっかり刺さってこそ、
ブランドが徐々に成り立っていく。
気の長い努力が必要なのだ。
インプレッサも最近の新型車と同じ韻を持つ。
このシートはベースグレードの「トリコット」で、
アッパーグレードはピシッとした「ファブリック」だ。
それに加え両グレードとも本革シートがオプションで選択できる。
レヴォーグやアウトバックに無い機能として、
デジタルマルチビューモニターを装備した。
アライアンス車には採用されているが、
スバルの開発した新型車では初めてとなる。
これまでのMFD的なカメラビューより、
格段の進歩を遂げている。
もう二つ特徴がある。
まずAVH(オートビークルホールド)を、
この画面上で操作できることだ。
また、
アイフォンの様にアイコンを好きな順に指先で移動できる。
ベースグレードのクロストレックは、
ダークカラーの17インチホイールを履く。
18インチのホイールも含め、
以前のXVが持っていたPOPな雰囲気は霧散し、
実にコンサバティブな脚元となっている。
ドリンクホルダーが面白い。
日米双方の好みを両立させた、
正に折衷案なのかもしれない。
使う時が待ち遠しい。
タイヤもコンサバティブで、
ゴツゴツ感の無いデザインを、
信頼あるブランドから選んだ。
ただし、
あのゴツゴツ感に未練はあるようで、
山を登るクロストレックの文様が、
サイドシルカバーに刻まれている。
こんなデザインの遊びは歓迎だ。
残念ながら左ハンドル重視のシートレイアウトだ。
左右作り分ける予算が無いのだろう。
右ハンドルなら、
左側を60%にすべきだろう。
新しいUSBに対応し高速充電が可能になっている。
これも嬉しいじゃないか。
赤いボディも素敵だね。
リヤバンパーの鰹節はプログレッシブだ。
後ろ姿に躍動感を感じる。
それにしても新型車発表の環境が素晴らしい。
これが、
もしかしたら、
あの里山スタジオかな。
SUBARUの社員の力で作り上げた、
とてもリアルなステージは、
スバルのクルマ創りと共通する。
毛塚さん、
良いクルマですね。
乗るのが楽しみです。
お目に掛かれる日を、
首を長くして待っています。
ステキなステージは、
昼と夜で全く異なる表情を見せた。
ステキな新色に乾杯。