美味しいお弁当が待っていた。今日は新型車の研修で岐阜スバル本社に向かった。
午前の部が終わり、
お弁当を戴いた後、
午後からコネクトに関する講義を受けた。
現行のXVは物凄くプログレッシブに開発され、
開発者自らが「下剋上」と言うほどの力の入れようだった。
今回はそれに比べコンサバティブな感をぬぐえない。
ところが、
徹底的にコンサバティブな開発を進めると、
現実的にはプログレッシブになる。
それはどういうことなのか、
時を追って順に伝えたい。
今日の研修に備えて、
昨日は可能な限り陸斗の周りを掃除した。
そして、
久しぶりに訓練所に里帰りし、
おねーちゃんと沢山走り回った。
前回はクラウンだと揶揄されたが、
連日の全力疾走のおかげで、
真鍋さんも「速くなった」と認める瞬足ぶりだ。
全力で走るKIKI姉さんを、
長いストライドを活かして余裕で伴走する。
一度も全力疾走の構えを見せぬほど、
WRX的な体力が身に付き、
そこがとても嬉しかった。
帰宅して掃除の続きを終え、
全ての備品を元に戻した頃には、
辺りはすっかり夕やみに包まれた。
乾杯してひと段落するまで、
マスターは少し待機してね。
既にご飯を食べた後だが、
距離を置かれたことに不満が募った。
信用しないわけじゃないけど、
もしテーブルの下で激しく動いたりすると、
あんた、大火傷するよ。
この顔に弱いが、
そう簡単に甘やかすわけにはいかない。
ちょっと落ち着くまで、
そのまま我慢しなさい。
ちぇっ!
ふてくされるが、
それ以上困らせないので憎めない。
鍋の火が通って、
全て捌き終えた。
お待たせ!
パッと顔色が変わる。
何を食べてるのか気になる。
クンクン匂いを嗅ぐが、
それほど困らせる訳でもない。
要するにくっついていたいのだ。
最近、
カメラを向けるとポーズを取り、
自撮りにも付き合ってくれる。
黒いRA-Rの道を目指し、
日々トレーニングを重ねるのだ。
と言うことで、
今朝はいつもより30分早い午前五時ジャストにトレーニングを始めた。
真っ黒な空が徐々に明るくなり始めたので、
事前準備を終えて犬酒場から犬ゲレンデに移動し、
ヨガのポーズで準備運動。
ドッグランに出すと、
昨日とはまるで違う強烈な走りを見せた。
往路から復路で進行方向にボールを投げた。
そこで方向が変わったので、
ドリフトしながら向きを変えると、
勢い余って転倒したが、
そこからギュンと立ち上がってボールを追う。
これこそシェパードだ。
堪らない魅力に溢れる。
こっちの移動速度が負けて、
ボール上手く投げられないと、
「父ちゃん、なんだよ、それ」と落胆の表情を見せる。
いい汗かいて朝が始まった。
次の相棒も、
シェパードを選んだ。
やっぱりWRXしかないね。
久しぶりに長距離を乗ったが、
慣らしが徐々に進んで潜在能力を見せ始めた。
やはりポテンシャルは相当高い。
この延長線上に、
今回のクロストレックが位置する。
毛塚PGMの言わんとする、
新世代のSUBARUの始まりとは、
この延長線上に在りながら「異なる」ことを言いたかったのだ。
何が異なるかは、
未だ言うことができない。
ただし、
相当な覚悟の上で開発が進んだことだけは明言できる。
プログレッシブでは無いけど、
アグレッシブにコンサバティブな開発を進めると、
そこには「どえらいもの」が生まれる。
次の研修が待ちきれない。
それでは、
また明日。