滋賀の畔柳さんに戴いた、
ステキな和菓子を楽しんだ。
包みを解く。
見た目よりずっしりした感覚が特徴だ。
豊かな水分を持ちながら、
何とも濃くふくよかな食感だ。
味は言うまでも無い。
表面の和三盆が抹茶と奏でる爽やかな甘さと、
中の餅と餡を練り込んだような、
魅惑の美味しさ。
いと重菓舗の「埋もれ木」だ。
和菓子の良さを全て発揮しながら、
全く嫌味を感じさせない。
これと言って特徴ある材料を使っていないのに、
その美味しさは実に深い。
望桜荘に広がる苔の手触りと、
このお菓子の美味しさが結び付く。
当たり前にあるものを、
とことんまで磨いていくと生まれる味だ。
畔柳さん、
ありがとうございます。
とても美味しくいただきました。
アメリカでインプレッサがデビューした。
ひと足先にデビューしたXVに比べ、
随分コンサバティブなイメージに映る。
米国専用のRSには、
伝統のビッグボアを背負い込ませた。
ピストンをモチーフにした面白いアイコンだ。
米国人の喜びそうな、
トルクフルで乗り易く、
長寿命な仕上がりなのだろう。
最近はトヨタのデザインが面白くなっている。
クラウンは好き嫌いが分かれるところだが、
プリウスは誰の目にも良く見えるはずだ。
これまでのプリウスは、
どう考えてもデザインで売る気があるとは思えず、
かっこよすぎて売れすぎると困るので、
わざと変な形にしているように見えた。
そこを、
トヨタは払拭してる。
ただし、
実車を見てから判断しないと、
とんでもない思い違いもあるだろう。
クルマの表情に必要なのは、
どんな「面」を作るかに掛かっている。
プリウスのフルモデルチェンジと、
過去にスバルは何度もガチでぶつかった。
一番記憶に残っているのは、
やはり四代目レガシィだろう。
その四代目は、
今見ても造形の美しさに目を奪われる。
デビューした時は、
結構渋い評価だったが、
20年近く経っても美しさがあせない。
スバルのデザインには、
このような魅力がある。
その半面で、
SUBARUに欠けるのは灯火器の自主開発力だ。
アウディなどは、
自社でレーザービーム迄開発し、
サプライヤに頼らない姿勢を随分前から公表している。
それに比べると、
日本車は全般的に後れを取ってるが、
小糸製作所を傘下に持つトヨタだけは違う。
ソルテラの灯火器はSUBARUより優れているし、
シフォンやREXの灯火器も、
上級車種に比べて見栄えが良い。
当然、
クラウンやプリウスには、
その最先端が投入されたので、
スバルのようなコンサバティブな印象を一切持たない。
とはいうモノの、
スバルのデザインは遅れているわけではない。
灯火器は普通だが、
面構成には随分と時間と金を掛けている。
CGなど机上ではできない練り込みを感じるのだ。
だから、
もしスバルが本気でアウディの様に、
社内で灯火器の先行開発を始めれば、
もっと先進的でドレッシーなフェイスを得る事が出来るだろう。
以前から言い続けていることだが、
後ろの顔も含め、
灯火器開発に金を掛けないと、
今後のデザインに遅れが生じるかもしれない。
それを除けば、
ダイナミック×ソリッドから更に抜け出た、
ボールダーのデザイン理論に乗って作られた最新型は、
見かけの新しさを超えるホンモノ感で溢れている。
すなわち、
冒頭のお菓子の様に、
取り立てて驚くような凄い材料を使った訳では無いのに、
とても質感の高い綺麗なデザインで、
驚くほど長きに渡り良い味を保つはずだ。
インテリアの質感を、
クロストレックとどのように差別化したのか、
実車を見るのが楽しみになった。
現行のインプレッサで始まった、
新たなデザイン理論が、
この次期型で更に高く引き上げられている。
これで帰結できた。
今の四代目レガシィのような、
10年後でも色褪せないデザインを産み出すためには、
目新しさだけに頼っては駄目なのだと。
これは将来出るであろう結論の、
大胆な予測だと思って欲しい。
ソリッドの似合うクルマは、
やっぱり面構成が美しいね。
日本で売るなら、
セラミックホワイトも映えるはずだ。
ボディ下部やディティールに黒をあしらい、
明確なコントラストを出して、
どのようにスタイリッシュにキメるか・・・・、
そこが一番の課題だな。
今の様にトップグレードに塗る特別色として、
ぜひ温存して欲しい。
昨日は寒かった。
かわら版の構成を早めに切り上げ、
陸斗の待つ家に帰った。
嬉しそうに待っていたので、
もう一度ちょっとだけ留守番を頼み、
ルビットタウンに向かった。
七輪で焼くものを選びにね。
ついでに熱燗に相応しい酒を選んだ。
酒売り場の目立つところに、
岩村醸造の「女城主」が並んでいた。
犬酒場のマスターは一升瓶が気になって仕方がない。
瓶詰したばかりのフレッシュな酒だ。
今後の犬酒場では、
呑み助にピッタリの「普通酒」も楽しんでいこう。
何しろ寒い時期に外で飲むなら燗酒に限る。
暫く燗酒を楽しんでなかったけど、
意外に近い場所に良い酒があるはずだ。
これは普通酒では無く、
醸造用アルコールは添加しているが、
最低限の量に留め、
しかも酒米を60%まで磨いた酒だ。
早速鉄瓶に注ぐと、
マスターが嬉しそうに舐めようとする。
香りが良いからね。
駄目だ。
とうちゃん、くれっ!
駄目だ!
寿命が縮んじゃうよ!!
いいから、くれっ!
駄目です。
匂いだけ嗅ぎなさい。
これからは本醸造以外の普通の酒も、
燗酒にしながら紹介したい。
陸斗とすったもんだしたけど、
本番の恵那鶏を焼く段になった。
これはね、
チャンと陸斗の分もあるから大丈夫。
この日のディナーには、
恵那鶏の生肉がツーピース乗っかりました。
鮮度抜群、
大満足だったね。
安くて鮮度の良い食材を、
良い調理法で楽しく食べる。クルマにも、同じことが言えるよね。
今日は三重に出張だった。
出張から戻ってから動画を撮り、
その後、
かわら版の記事も書き終えた。
やれやれ、
一安心。
これで美味しい晩酌が楽しめそうだ。
それでは、
また明日。