戦闘力を意識すると良いものが出来る。
既にご存じの方も多いと思うが、
犬酒場は物干し場も兼ねている。
と言うよりも、
元々薄暗い裏口に竿さしていた場所を、
奇麗にリノベーションして犬と酒飲む空間にした。
これが凄く便利で、
使った手袋やタオルをすぐ洗って干せるので、
犬トレーニング全体の効率も高まる。
そこで優れた戦闘力を他所で発露させないように、
プーラーやボールを噛ませ「引く力」を鍛える。
そして最高出力が発揮できるよう全力疾走させ、
急制動させるようにフェンス際にボールを投げる。
走る・曲がる・止まるを意識するので、
犬トレーニングはクルマを操る行為に酷似している。
実に豪快かつ爽快で、
早朝の辛い寒さも忘れるほどだ。
トレーニングを終えカラダを拭いてから、
犬酒場に入りご飯食べて、
最後のしきたりを終えたらハウスに入らせる。
その時に、
実は陸斗と巧妙な掛け合いがあり、
わざと奴に隙を見せる。
すると、
狙いは吊り下げた手袋で、
サッと咥えて奪い去り、
引き裂くそぶりを見せる・・・が、
叱られることを予見していてわざと待っている。
戦闘力を持つと見せつけるが、
わざと発露させず飼い主を唆す。
戦闘力を発露して良いのは、
不織布やペーパータオルと、
お互いの間でルールが固まって来た。
使った後や使おうと机の上に出した標的を、
思わぬところからヌッと顔を出して翳め取る。
コイツは即座に引き裂かれ、
それやった後は「スッと」するらしい。
ラジオ英会話などを聞いて、
相手にされない時だけは、
諦め顔で這い蹲るが、
それ以外のことで無視されると、
椅子に齧りついて鬱憤を晴らす。
これは絶対に許さないが、
何度か油断して四つあった椅子が二つに減って、
両方とも満身創痍だ。
とはいうモノの、
二度目の冬を迎え徐々に変わってきた。
大好物は生の牛骨と生栗。
牛骨はいつでも調達できるが、
生栗のストックはいよいよ今日で最後の一つになった。
栗のイガをたたき割る戦闘力には正直驚いた。
今朝は凄く寒かったけど、
陸斗は全開走行した。
その様子を見ていて、
開発時から戦闘力を意識した、
二代目フォレスターに乗りたくなった。
確かに凄い戦闘力だ。
独特の仕掛けがあるので、
フォレスターにはレガシィやインプとは違う、
とてもはっきりした味がある。
この当時は「戦闘力」と平気で口にできる開発環境だったので、
いくら噛んでも噛んでも甘さが抜けないチューイングガムのような、
とても味が染み出るクルマが生まれたのだろう。
スポーツシフトの仕上がりも、
限られた開発環境の中で、
「よく頑張ったなぁ」と感じさせる完成度だ。
その時代から、
大きく舵を切ったのが五代目レガシィだ。
嶋本さんのインプレッサスポーツをテストした翌日、
原さんの元に嫁ぐレガシィを同じルートで走らせた。
さすがレガシィだ。
こいつはやっぱり豪快だね。
オールシーズンタイヤを装着しているので、
今の環境下では抜群に効果を発揮する。
思っていた以上に楽しく走れた。
この豪快さを知ってるスバリストが、
どれほど居るかと振り返ると、
実はあまり居なかったりするんじゃないかな。
中間点でタイヤをチェックして、
ついでにお店で豆腐を買った。
ラッキーだった。
長田屋特製の豆乳が一本ショーケースに並んでいた。
レガシィツーリングワゴンの様に美味しそうじゃないか。
コイツを買おうと近寄ると、
めったに並ばない焼き豆腐もある。
これが、
実に美味しい。
表面は香ばしく中はふわふわで、
鍋に入れずにそのまま食べたくなるほど!!!
美味しく食べて、
美味しく飲んで朝を迎えると、
奈良から嶋本さんが来訪された。
ステキな飛鳥ナンバーが良く似合う。
納車式の前日、
思いがけない小包が届いた。
差出人は嶋本さんだ。
封を切ると中から二つ箱が現れた。
左の箱から封を切る。
おお、
美味しそうな「あられ」が沢山入っている。
みんなで楽しませて頂きます。
嶋本さん、
ありがとうございます。
美しいインプレッサSPORTも、
かなりの戦闘力を潜めている。
是非思いっきり引きだして、
豊かなスバルライフをお楽しみください。
それでは、
また明日。