人気ブログランキング | 話題のタグを見る

クールな祭典

オートサロンの会場で、
前から5番目の位置で並んでいたら、
すぐ前の若者が隣に並ぶ友達に、
「ここどこだろう」と振り向いて声を掛けた。

丁度パンフレットが配布された直後だった。

その友達が答えあぐねていたので、
「ここだよ」指を差して教えてあげた。

何が縁になるか分からない。

隣の男性に、
「どこからいらしたの」と聞くと、
「岐阜県です」という。

「え!岐阜県のどこなの」

「恵那です」

「この業界の人なの」

「そうです」

「失礼だけどどちら様?
僕は中津スバルだけど」

「イエローです」

なんと!
1kmしか離れていない。

「同じ中津川じゃないの」
クールな祭典_f0076731_19124663.jpg
二人ともイエローハット中津川店の社員さんだった。

声を掛けなきゃそれまでだった。

こんな偶然があるから、
人生における「縁」は面白いよね。

初日のサイレントタイムが終わるころ、
北にある展示館へと脚を向けた。

気が付くと、
会場への入口に長蛇の列ができていた。

特別公開の時間になったのだ。

こちらの棟ではいつもドッと人が押し寄せる場所がある。

クールな祭典_f0076731_15363789.jpg
今回もごった返していた。
密もへったくれも無い。
異様な鼓動が野望と共に湧き上がっている。

男の出す精神波で周りの空間がユラユラと撓むほどだ。

クールな祭典_f0076731_15364394.jpg
人垣の向こうに精神波の集中する獲物が居た。

クールな祭典_f0076731_15364871.jpg
皆それぞれが手に持つガジェットで獲物を狙う。

妖気を感じるほどだ。
クールな祭典_f0076731_15365464.jpg
おお!
素足じゃないか。

獲物をスキャンしていくガジェットもあれば、

クールな祭典_f0076731_15370021.jpg
ずっとロックオンしたままのガジェットもある。
クールな祭典_f0076731_10322005.jpg
なんともクールな光景じゃないか。

どの素肌も輝いている。

ココロから感心しつつ、
その場を後にした。

これこそがオートサロンの醍醐味。

小綺麗なスタイルで商品を持ち込むと、
場違いに映るのはこういう事だ。

少し歩むと更に強い妖気を感じた。
クールな祭典_f0076731_15370867.jpg
このホームセンター感覚が堪らない。



クールな祭典_f0076731_15372743.jpg
生活感もあるがホームレス感を匂わせる、
とても野望に満ちた住処だ。
クールな祭典_f0076731_15374850.jpg
「辛抱」がキーワードだろう。

それを漂わせることで自らを鼓舞するのだ。
クールな祭典_f0076731_15375691.jpg
これも妖気を漂わせる、
素晴しい男の住処だ。

眩暈がしそうになった。

フラフラと歩むと、
遠くの方にオアシスが見えた。


引き寄せられるように進むと、
それは砂漠のオアシスでは無くクルマのボディだった。
クールな祭典_f0076731_15380521.jpg
はっと我に返った。
そこにはスバルの兄ちゃんや姉ちゃんが居た。

なぜここにいるのかと聞くと、
アウトドア棟を担当する別動隊として活躍してるらしい。

しかし、
ここは実に緩い。
ゆっくりしたリズムで仕事をこなす。

この時間になっても、
パフォーマンスは殆ど発揮できていなかった。

狙いは土日と割り切る、
ユトリのある対応だった。

だからこそ、
ユトリも必要なんだ。

ここで目が覚めた。
クールな祭典_f0076731_19364865.jpg
これこそがオフショアブルーじゃないか。


じゃあ、
さっき見た「あれ」は何だったんだろう。

こちらの照明だと、
泉大津の研修で見た、
リアルなボディカラーだ。


ここではクロストレックの新色だけが展示されていた。

なぜSTIブースのLEVORG STI Sport#は、
クールグレーカーキの様に見えたのだろうか???

オートサロンの照明は、
実に危険極まりなく、
色の再現性が非常に悪い。

灯具の問題だろう。
明るさ優先で鮮映性は二の次なのだ。

だから、
インプレッサも変だったんだ。

初めて見たサンプレイズ・パールは、
どう見ても美しい色には思えず、
日本人には絶対受けない色だと感じた。


過去に同様のオレンジがあった。
河童もといカッパオレンジだ。

銅をテーマにしたアースカラーだが、
とてもお金を払って買いたいとは思わなかった。

まあ、
そんな事もあり、
インプレッサについて突っ込みが厳しかったが、
決していじめたわけじゃない。

だけどね、
途中で心配そうに現れた親分から、
ポンとタオルが投げ込まれた。

「代田さん、シートの事でいじめないでくださいね」

現れたのは毛塚PGMだ。
実に愛あるフォローじゃないか。

クールな祭典_f0076731_15383828.jpg
昨日の動画に、
突然の振りにもかかわらず、
真摯に対応していただき、
本当にありがとうございました。
紹介しよう。
SUBARU技術本部、
内装設計部の松田哲也さんだ。

直接伝えることも時には大切だ。
フィルターが掛からなくなるからね。
これからのスバルに期待しよう。

そして、
あの男も現れた。
クールな祭典_f0076731_15384493.jpg
何かの後遺症でもあったかの如く、
どうも様子が変じゃないか。

そわそわしている。

腹を壊した釣り堀の魚みたいだ。

釣り針の餌をちょんちょん突っつくだけで、
サッと話題を次に逸らす。

ヤバそうな車の前に来ると、
クールな祭典_f0076731_15385056.jpg
触りを振るだけで深入りしない。

変な奴だな、
と思っていたら、
ボンネット開けた途端に食い入るように見てる。

クールな祭典_f0076731_15390550.jpg
初めて開発された、
ドロータワーバーの存在を目の当たりにして、
何かに火が付いたようだった。

クールな祭典_f0076731_15391181.jpg
STIの篠田部長も交え、
新たな構造に対して技術的なポイントを探った。

ドロースティフナーのような構造を、
フレキシブルタワーバーに与えた野心作だ。

これこそ、
STIがSTIだとする最も重要な要素。

まずクルマを作り、
その実証を元に優れた製品をFANに届ける。
クールな祭典_f0076731_15391846.jpg
そして奇妙な色のインプレッサに向かった。

どう見ても奇妙な色だが、
レヴォーグを見ての通り、
これは相当化けさせられている。

だから、
冷静に見ないといけない。

これはインプレッサだけの新色だ。

と言う事は、
前回の様に、
XVだけに新色が用意された、
「歪な製品群」では無くなった。

それにしても、
このオレンジこそ、
クロトレに必要なはずだが、
なぜこのようなカラー展開になるのだろうか。

あ!
アメリカでは、
さっき見た鮮やかなオアシスブルーがインプレッサのシンボルだ。
と言う事は、
このオレンジをクロトレ用に展開するのだろう。

正に「たすき掛け」の理論か!

米国ではクロストレックは、
クルマとして既に日常だ。

そこにオレンジも定着している。

日本ではXVをクロストレックと名前替えして、
新型車に巻き直そうと企んだ。

だから、
ステレオタイプを拭うために、
敢えてクロトレからオレンジを抜いた。

そして、
インプレッサに与える事で、
今まで以上に新鮮さを醸し出そうとしたんだろう。

ナイス!
凄いユトリだ。

クールな祭典_f0076731_15392477.jpg
マリオよ。

新型クロストレック&インプレッサのカラー戦略は、
従来とはかなり異なる。

思っていた以上に巧妙だ。

インプレッサビームスエディションに端を発したオレンジ戦略は、
先々代XVの導入時に与えられたタンジェリンオレンジ、
先代XVのサンシャインオレンジと続いた。

フルモデルチェンジ毎にイメージカラーをオレンジに置き、
グローバルでも常に認知されてきた。

スバルはそのオレンジを、
マイナーチェンジで一度かならず外し、
中途半端な色に入れ替えた。

その上で、
必ず次のフルモデルチェンジで新たなオレンジを開発する。
従って今回も同じ戦略で臨んだはずだが、
国内だけ韻を外す「たすき掛け」で目を眩ませた。

このユトリ戦略をキチンと見定めないと、
掌の上で転がされてしまうぞ。

広報資料には、
サンブレイズ・パールと記されている。

だが明らかにオレンジ色だ。
サンブレイズとは何か。

それは次のブログで掘り下げよう。

本来ならばクロトレに塗られるべく誕生したボディカラーだ。

ところが、
今回はその韻を敢えて外し、
SPORTの名が消えたインプレッサを、
国内で際立たせるためのアイテムとした。

インプレッサには、
この後どんな色が塗られるのだろうか。

とりあえずオレンジは決まった。

インプレッサにはガソリンエンジン仕様が残るのだろうか。

もし残ればFFインプレッサにサンブレイズオレンジを着せて、
このショーモデルと同じ仕様にしてみたい。

そう考えると、
このサンプレイズオレンジは魅力的だ。
今度こそ滑らかに、
FFインプレッサSTI SPORTと名乗ることも可能になった。

そうなれば、
入門編のSTIとして自信もって紹介できる。
クールな祭典_f0076731_15393084.jpg
マリオよ、
TーREX誕生にも協力して欲しい。

久しぶりに軽いFFがスバルに加わったんだ。
970kgしかないんだぞ。

コイツを昔の様に走らせるのも、
物凄く楽しいはずだ。
スバルの血を濃くしてね。


それでは、
また明日。


名前
URL
削除用パスワード
by b-faction | 2023-01-14 22:00 | Comments(0)

毎日の活動やスバルについてご紹介します


by b-faction
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31