
厳島神社のある安芸の宮島には、
神仏習合の鏡ともいえる別当寺「大聖院」が座す。

島全体が世界遺産に認定され、
深い自然と共存するサンクチュアリだ。

総本山仁和寺の大本山に当たり、
過去には大本山の座主が仁和寺の門跡を務めた。

深い史実が折り重なった日本有数の聖地だ。

開祖は空海と言われ、
1885年(明治18年)7月31日に
明治天皇の厳島神社行幸で行在所に充てられた。

座主の吉田正裕さんは、
仁和寺の第46世 吉田裕信門跡の御子息だ。
吉田座主も仁和寺の宗務総長を担われた。
その吉田座主に大聖院を案内して頂いた際に、
自然災害を免れ本堂に仮安置された文化財の数々を拝観した。

中でもこの大威徳明王は、
陰茎を怒張させて現れ、
邪鬼死神を卓越した力で制圧し成仏させる、
阿弥陀「文殊」の化身とされる。

更に豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に、
戦艦の舳先に鎮座させたと言われる、
大日如来の化身だ。
大聖院の神髄は、
宮島の弥山山頂付近にも多く存在する。
その中にある霊火堂に、
1200年続く「きえずの火」サンブレイズがある。

西暦806年に弘法大師が弥山で護摩修行なされた際、
残った火を今現在まで毎日絶えることなく守り続けた。
この魂のオレンジを、
具現化できたのか。

この男にもかなりの霊気がある。
ガチガチに緊張してたので、
「笑顔下さい」と声を掛けた。
その表情には徳が溢れている。

吉田座主が大茶釜の湯を、
湯飲みに注いでくれた。
明るい所で眺めたら、
番茶を薄めたような色をしている。
ゆっくりと飲み干すと、
口の中に仄かな甘さが広がった。
これは?・・・
「何もしていません。ただのお湯です」
哺乳類が必要とする鉄分だから、
カラダが甘く受け止めるのだろう。
サンブレイズオレンジは、

スバルの定義するビタミンカラーだ。

どの画像も異なる色調が、
陽の光の下でどんな真実を具現化するか、
楽しみに待とう。

オレンジは欲望に火をつける。
素晴しいエネルギーの源だ。
会場を出て主を待つS4の姿を探した。
一瞬見間違ったそのクルマは、

ルノーの作ったSUVと思しきセダンだ。
その向かい側にWRXが偶然並んでいた。

どちらも激しく主張している。
スバルのソーラーオレンジは、
明らかにエネルギッシュなスポーツオレンジで、
ルノーはちょっと違う。
アクティブでラギッドなオレンジを狙ってる。
インプレッサのサンプレイズは、
そちらよりの戦略だろう。
さて、
そのWRXだがアンベールされた姿にオーラはなかった。

残念だが中身がないドンガラだから仕方がない。

VABと同様に参戦できることは嬉しいけど、
結局のところ特殊な競技車に過ぎないので、
胸の高まりは得られなかった。

今年は新井敏弘選手と、
鎌田卓麻選手が、
同じチームで全日本ラリーに参戦する。
清水和夫&加藤順一郎を擁した時代を彷彿させるなぁ。
楽しみじゃないか。
お二人の活躍を祈念する。
やはりWRXと聞くと、
無性にマニュアルミッションに乗りたくなる。

それはね、
きっと楽器の様に操れるからだろう。
そこに深い魅力があるのさ。