昨日犬酒場で使う炭を買うために綿半に飛び込んだ。
別に節約したいわけじゃ無く、
目に飛び込んだので衝動買いした。
旨そうなので。
ホントに旨かった。
犬酒場での宴会を中止して、
部屋飲み切り替えた。
なので、
持ち帰った缶は室温に対して外気温のままだから、
丁度良い冷え心地だ。

七百円台とは思えぬ赤身。
ダイナミックな計画を見直して、
臨機応変に切り替えた結果、
思わぬ良い結果を生んだ。
マリオの戴いた大和芋を、
犬酒場に置いている。

箱にメモがいっぱいあるが、
これは陸斗の行動した履歴だ。
18日は17時から走らせたので、
18時7分にハウスへ入った。
結果的に飼い主の健康維持にも役立った。
たまには早く寝ないと体に悪い。
高津さんはアジリティの良いクルマを作る天才だ。

Sシリーズが作れない状況を、

執念で乗り越えコンプリートカーを産み出した。

このクルマは量産ラインで完成しない。
群馬県の某所にあるSTI専用工場に運ばれ、
ここまでの統一感を出すために、
1台1台架装される。
かなり手間がかかる。
そのことが、
あえて光物を残した窓肩モールなも現れた。
キックアップした際立ちがかっこいい。
エンジンルームには、
少し形を変えたテンションパーツが見える。
ドアの内張も、
質感が高い。

「代田さん、
LEVORGE STI Sport♯ですが、
私達STIとして、
久しぶりのコンプリートカーですので、
しっかりと作り込みました」
高津さんの言葉には、
熱い息吹が潜んでいた。

シルバーのシートベルトも、
彼が特に拘ったところだ。
内外装の意匠は、
走り味との統一感を特に意識している。

スバルの能力を考えれば、
もうこの手のクルマに、
RECAROの文字は要らない。

STIをレカロの位置に下げ、
彼ら独自のナッパレザーを使ったシートで、
充分勝てる気がする。
自社ブランドのシートに活路を持て。
割高なレカロは捨てた方が良い。

ルーフは黒く締めた。
ステアリングは、
是非アルカンターラにしたい。

内装のルーフや、
ピラーのトリム部品の黒色化は、
現行の量産車では展開していない。
こうしたアイテムを、
隅々に織込み走りと意匠を調和させた。

新開発の19インチBBSホイールは、
リムの高さがノーマル車と異なり、
アジリティの向上に貢献しているという。
新しく開発したSTIの知見だ。
下回りやオーナメント等を黒く引き締め、
より走りを想起するアイテムを投入した。

ブレーキに拘る高津さんが、
手を加えられなかった理由は深い。
恐らく安全制御に関するサプライヤーが、
その部分に手を貸さないからだろう。
本人は何も語らないが、
ブレーキキャリパーを変えたいに決まってる。

「特にSTIが拘る、
ステアリング切り始めに拘りました。
微小舵での応答性について、
力を入れています。
前回のWRX S4 STI Sport♯で、
変更できなかった、
細かなアイテムも変更しました。
クルマ1台の性能として、
より丁寧に作り込んであります。
その違いは、
乗った瞬間に、
直ぐに感じて頂けると思います。
代田さんに是非ご確認して頂きたいと思います」
自信に溢れていた。
毎朝、
陸斗をさ走らせる時、
なぜブレーキ性能を求めるのか。
そのアジリティが非常に高いからだ。
前回のWRX S4 STI Sport♯は、
ベースとなる量産車が、
もともとRECAROシートだった。
コンプリートにする場合、
その分は今回より原価が低くなる。
ならばSTIもレカロを捨てよう。
群馬大学と開拓した知見を活かし、
高性能シートを作って見せてくれ。
欲しいのはレカロのシートより重厚なブレーキキャリパー。
欲しいのはBBSのホイールより軽いアルミルーフ。
カッコ良いだけでは長続きしない。
カッコ悪くてもホンモノなら長く続く。
さあ、
下呂温泉に到着した。
ここは文化遺産でもある。
部屋からの眺めも良い。
充電して帰ろう。