グリーンヘルの魅惑
2023年 08月 23日
ホテルの部屋に見慣れぬマシンがある。
「ああ、あのコーヒーマシンか」と納得した。
これまで割高感が否めず、
買うことを躊躇していた。
夜明け前のコーヒーを楽しんだ。
部屋は三階にある。
こちらでは一階がゼロ階なので、
表示は二階なので注意が必要だ。
カーテンを少し多めに開いた部屋が、
二泊三日のベース基地だ。
期間中の愛機は、
レクチャーが途絶えた間に全面刷新されたM4だ。
それにしても安定している。
それにとても速い。
このタイヤを履きこなすシャシーは、
ここに大規模な開発拠点を持つ、
BMWならではの賜物だろう。
フルカーボンのシートだが、
伝動装置が丁寧に組み込まれ、
ドライバーのアクセスを容易にしている。
結局STIはSシリーズに反映させることなく、
コンプリートカーの開発を実質的に凍結した。
もうこのレベルの車は、
STIを含めたスバルからは誕生しない。
これまでの知識が全く役に立たない。
トランスミッションはDSGを止め、
ステップの8速となった。
座り心地は決して良くない。
スバルでも以前S203などに採用されたことがあるが、
ここまでのシートではなかった。
時間の経過とともに慣れるかというと、
それが結構厄介で、
何度収まっても余所者感を覚えるコクピットだ。
さあ、
走行が始まった。
九つに区切られたオールドコースを、
順番に反復練習していく。
どのセクションから始まるのか、
コースに入るまでわからない。
初日の午前の部は、
「カルーセル」で終わった。
コツを覚えればたやすく走れる。
レクチャーカーは、
カルーセルの手前で右ターンして、
丘を一気に上ってくる。
こちらに向かって駆け上るとき、
右の大きな木がランドマークになる。
そこがブレーキングポイントだ。
そして建設時のコンクリート板が今も残る、
この湾曲路面に突入する。
コンクリートの部分から落ちないように走り抜ける。
どのラインを走るのか、
絶対にはみ出さないために知る必要がある。
命にかかわるから。
ここ数年、
外国人と走り続けた。
デンマーク、
ドイツ、
ハンガリーなど、
四人組で参加したメンバーに交じって、
ドライブスキルだけでなく、
お国柄にも触れることができた。
そして腕も心も磨くことができた。
4年を経て久しぶりの参加だ。
地獄食堂で昼ご飯となった。
色々選べて美味しく燃料補給し、
午後の鋭気を養った。
ご馳走様。
そして重要なミッションに取り組む。
この場所が採掘地だ。
無事目的を果たした。
ロベルト、
素晴らしいレクチャーをありがとう。
それでは、
最終日に備える。
お楽しみに。
by b-faction
| 2023-08-23 22:00
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