「だだちゃ豆」初体験
2006年 09月 08日
そのときは、失礼だが、美味しそうに感じない名前で、さして気にも留めなかった。
この夏には、良く行くすぐ近くのN県I市にある居酒屋で見かけた。そこは北海道や東北の珍しい食べ物を、素晴らしい鮮度で食べさせてくれる。
そこの日替わりメニューに「だだちゃ豆」と書いてあったときに、不覚にも「何でこんなものが書いてあるのかな」と思った程度で注文まではしなかった。
でも良く考えてみると、今まで口にした事のあるだだちゃ豆は、かまぼこの中に入っているものだけだったのである。
先日、諏訪の花火大会が終わったあとの居酒屋の歓談で「だだちゃ豆」の話が出た。
「で、だだちゃ豆というのは一体どうなの?」と枝豆をつまみながら山形の友人に何気なく話したところ、
「はっきり言って、比較になりません!」と真顔で断言された。
その言葉に「気魄」を感じ思わず「えっ!」と言ったまま息を飲んでいると、「今度贈ります」と自信に満ちた言葉がさらに返ってきた。
そして届いたのだ。

すでに、旬を過ぎているそうで送ることを躊躇されたそうです。
でも見てください。この感じ。
素晴らしい香りがします。
忘れてしまっていた、子供の頃食べた「あの枝豆」をもっと濃くしたような芳醇な香り。
味も濃いし、マメの表面の薄皮が旨い。
会社の事務所で山ほど食べて殻をゴミ箱に捨てておいた。
夕方の掃除でゴミ袋に移しただけで美味しそうな匂いが部屋中に広がった。
それほど美味しい豆でした。