
この「涙目フェイス」は英国のデザイナー、
ピーター・スティーブンスによるものだが、

全体のフォルムは純粋なSUBARUデザインで、
このような絞り込みにDYNAMIC×SOLIDのルーツを感じる。
確かに当時は幼い印象のデザインだった。
初代インプレッサが8年もの間磨き続けられ、
ピーター・スティーブンスのデザインによる「22B」が鮮烈に誕生し、
新型車に対する過大な期待に満ち溢れた頃でもある。
けれど決して悪いデザインではなく、
剛性感のあるクルマの全体像を形作る、
衝撃的な作品だった。
その仕上がりは、
当時の同じクラスのクルマに対して、
少しも負けてはいない。
ディティールも良くできている。

なのでちょっとカラーコーディネートが冴えれば、
抜群に良くなるのだ。
むしろゴールドの使用を抑制した方が、
このクルマの佇まいに凛とした雰囲気が生まれる。

伝統のエアコンコントローラーが、
ジョイスティックタイプのシフトセレクターと並び、
独特の硬質的なインテリアを産み出す。
後年開発されたSI-DRIVEに繋がる、
走行特性のアジャストを可能にするスイッチを持つ。

当時のラリー車によく見られた、
ジョイスティックを操作する、
シーケンシャルミッション風のデザインも楽しい。

ステアリングにスポーツシフトのスイッチを持つが、
他社との兼ね合いを勘案して装備させたのだろう。
シフトセレクターを左に倒すと、

スポーツルミネセントメーター(中央が大きな回転計)の、
中央にある窓に数字が灯る。

このメーターのデザインが、
WRXらしくてステキなんだ。

積載能力を持つワゴンであることを考慮し、
出力は抑え気味だが低速からトルクを出すエンジンを悪用し(笑)、

ドッカンターボに仕立てた確信犯的スポーツワゴン、
とても面白い個性を醸し出している。
久し振りに楽しませてもらった。
この時代のスバル車に、
愛着を持つオーナーが多いのも事実だ。
三代目レガシィオーナーの松原さんが、

愛機の点検に来訪され、
ステキなお菓子を沢山頂いた。

更に日本酒も戴いた上に、

珍しいミニカーをインプレッサハウスに奉納して戴き、
本当にありがとうございました。
頂いたお酒を、

犬酒場で楽しもうと思ったが、
昨夜の寒さが身に沁みたので、
マスターを早めに休ませて室内で楽しんだ。
岩村醸造の女城主、こうした料理に良く合う甘口の酒だ。
純米酒だけど、しっかり燗酒にしても美味しい。
ステキな味でした。松原さん、ありがとうございます。
ステキな甘さで、ちょっとバランスを崩したところが美味しい酒の様な、
楽しいインプレッサWRXのサウンドで、
今宵もぜひ酔いしれて欲しい。
それでは、
また明日。