スバルにはとてつもなく深い電動化技術の背景がある。このBEVはこれから生まれるスバルのルーツだ。
「スバル」が生まれる前の歴史的産物を紹介したい。
解体された中島飛行機の、
起死回生の一撃だった。
「百万人の自家用車」と称され、
22年間に渡り作り続けられた歴史的ヴィークルだ。
富士重工はラビットと言う強烈なスクーターに、
電気で動く仕組みを与えた。
昭和21年の発売から三年後の昭和24年の初夏、
電気ラビットES型を生産した。
理由は意外な所にあり、
当時の日本が置かれていた状況を、
良く知ることができる。
水力発電で生まれた電気が、
終戦後の統制下で余っていた。
そこで当時のGHQは、
富士重工の前身である富士産業に、
電気スクーターの製造を進言した。
大した台数では無かったが、
立派な製品として音も無く堂々と走り、
開発者たちを感動させたと言う。
結局量産化には問題が多く、
本格的な量産には至らなかった。
同じ環境下で電気自動車を作る企業も次々に現れたが、
彼等には悲惨な結末が待っていた。
朝鮮動乱で鉛価格が高騰し、
昭和25年に全ての電気自動車の生産が中止され、
恐竜が絶滅するようにBEVは死に絶えた。
それにしても、
スバルのイメージはずいぶん変わった。

時々お店で見かけたが、
何となく買いあぐねているうちに、
名古屋の内田さんからお土産として頂戴した。

冷で呑むよう書かれているが、
犬酒場は寒いので燗酒を楽しんだ。
なかなかの味で、
燗を付けても美味しかった。
内田さん、
ありがとうございます。
ツマミは鰹の刺身、
それに西路さんから戴いた、
ソーセージを使った温野菜サラダが揃った。

何となく日本酒に合うモノがもう一品欲しい。

そこで東京の増田さんに戴いた、
この逸品を封切った。
海の無い山人間にとって、
この「逸品」は病みつきになる高級品だ。
月に一度の東京出張時に「ある場所」で必ず買える。
何といっても、
アツアツの白い飯に添えると一番美味い。
けれども酒のツマミとなれば、
豆腐と合わせるのが一番だ。
硬めの木綿豆腐をキッチンペーパーに載せ、
確実に水気を切った後、
大きめに切って器に載せる。
あらかじめ長ネギをみじん切りにしておき、
取り出した塩辛としっかり練り合わせる。
それを豆腐に載せたら、
中津川名産のアジメコショウをタップリかけて辛味を増す。
これで最高の酒の友が産まれ、
熱燗が途方もなく引き立つのだ。
スバルの持つ技術と、
トヨタの持つ技術が融合した。

ソルテラのアップデートが完了したので、
ちょっとそこまで連れ出した。
恐らく内容は多岐に渡るのだろう。
ソルテラに二つの更新プログラムを落とし込んだ。
具体的には
1、EVのコアであるモータージェネレーターとリチウムイオンバッテリーのマネジメントに関わる要素を更新
2.パワーコントロールに関わる要素でプラグイン制御やエアコンまたメーター表示など周辺のデータを更新
これまでのスバル専用のデータ更新システムとは別なので、
勝手が違う事もあり、
更新までにかなりの日数がかかった。
手間もかかる。
一つ目が終わったらデータをホストに送り、
それから二番目に取組むので時間がかかるのだ。
プログラムを順番に落として、
一気にホストと通信と言うわけにはいかない。
完了後、
大宮課長に体感した内容をレポートさせた。
テスト日3月27日
走行トータル156㎞
スタート時の走行可能距離362㎞
返却時の走行可能距離193㎞
エアコンは常時作動状態で4人乗車(うち小学生二人)
以上の条件下で使ってもらった。
今回のアップデートで何が変わるか。
その説明は以下の通りだ。
1.急速充電機能の向上
一日当たりの急速充電によるフル充電回数を倍に増やす。
急速充電時間を20~30分短縮。
2.メーター表示の改善
充電容量の%表示を追加する。
航続可能距離がゼロになる要件の見直し。
エアコン使用時の航続可能距離表示の適正化。
大宮課長の感想は、
エアコン使用時と非使用時の航続可能距離の著しい乖離が改善された。
特にバッテリー残量が%で表示されるようになり心理的な安心度が増した。
ただこの程度の距離を一日使っただけでは、
走行性能上の大きな変化は感じ取れなかったそうだ。
結論として、
中津川から春日井市の往復における、
電力使用に関しては、
その残量に対する不安や緊張感は皆無で、
とても快適なクルージングが楽しめる。
また音声認識コマンドのレスポンスが、
他のスバルに比べ圧倒的に良い。
ソルテラは「名称」やその「ニュアンス」にフレキシブルで、
より現実的な実用性の高い完成度を持っている。
例えば、
「シートベンチレーションをオンにして」とコマンドしたら、
「シートベンチレーターをオンにします」と復唱したと言う。
この辺りは分母の大きなトヨタとの連携が効いている。
今後の進歩について高い効果が期待できよう。
ともあれ、
百聞は一見に如かず。
今日の動画をご覧いただきたい。
それでは、また明日。