岡崎市にお住いの加藤さんは、
SVXを大切にされているスバリストだ。
先日車検で愛機をお預かりした際、
入庫時と返車時にステキなお土産を戴いた。
江南市にある大口屋は「餡麩三喜羅」の販売を1973年から始めた。
大阪万博の三年後だ。
麩饅頭は大好物の一つで、
こし餡の上品な甘さと、
ほのかに漂う塩味は、
憎いほどの「塩梅」を生み出している。
塩分は包んでいるサルトリイバラの葉から生じていて、
たとえると桜餅のような印象かな。
独特の良い香りが単純な麩をブーストして、
こし餡と魔宮の巣窟を創り出した。
底知れない美味しさだ。
その加藤さんが、
ドイツ出張中に届けて下さったお菓子が、
ショールームの冷凍庫の中で眠っていた。
「物凄く美味しい鬼まんじゅうだったので、
社長の口に絶対入れなかならないと思って凍らせた」と聞き、
とても嬉しかった。
元々冷凍させるものじゃないので、
出来立ての味は再現できない。
けれども噛み締めれば執念が滲み出るから、
ホンモノだとすぐ分かる。
紛い物かホンモノか。
それはまず暖簾に現れる。
ホンモノを数多く作り続けた店には、
紛い物など許さぬ執念が宿る。
様々な経験、
それを伝え続ける努力と、
地味に守ろうとする者の努力。
凍らせて解凍しても、
味の本質は必ず滲み出る。
クルマにも同じことが言えるが、
残念なことにサラリーマン社会では、
伝統的技術や精神の継承は難しい。
本来だと職人気質であるべき会社も、
最近の風潮でぶっ壊れかけてる。
クルマも凍結させることがあり、
時折解凍して伝統技術の重要性を世に問う。
サラリーマン社会で消滅する伝統技術を、
凍結させて保存し、
ホンモノは何で紛い物は何かを愛情持って訴え続ける。
その努力が実ると嬉しいのだが、
そんな世の中じゃ無くなってきた。
だって、
この頃の日本人、
ホンキで変なんだよね。
今日も動画を楽しんで欲しい。
明日も頑張るので、お楽しみに。