30年前のカタログだ。
アメリカで発行されたものなので、
1995モデルは1994年に発表されたはずだ。
とっくに「むつらぼし」がグリルの中央に輝き、
訳の分からぬペットマークの存在は無かった。
レガシィのレターマークが独特で、
日米の差を色濃く感じる。
初代も苦戦したが、
当時はこの二代目も全く売れて無かった。
そのカタログの中ほどに、
デビューしたアウトバックが載っている。
見覚えのある「ゴツイ」ホイールを履かせ、
タイヤを70扁平にしただけの、
ある意味インチキなクルマだった。
ところがヒットした。
ツートンカラーでラギッドなイメージに焼き直し、
しっかりしたルーフラックを付けてアウトドアをアピール、
カジュアルな内装でアクティブ派の心を鷲掴みにした。
当時からレガシィのロゴは無く、
ジ・アウトバックになってる。
書かれたコピーも今とさほど変らぬ内容で、
商品開発の軸足はブレていないね。
このグリーンの事をスプルスと呼んでいた。
グリーンと書かなかったところが、
かえって良かったのかもしれない。
スプルスは針葉樹の名前だ。
独特のエンジンオイルを透かして見る様な色調を持つ、
とても良い色だった。
日本では作られなかった、
米国専用の色調である。
痺れたね。
早速ジェフに連絡して、
一台買い付けて送ってもらった。
ただ、
内装がチープでとても売れるとは思えなかった。
それで、
何か良い方法は無いかと思案していたら、
東京スバルが周年事業で「グランソレイユ」と名付けた、
レガシィの特装車を売り出した。
そのアイディアに目を付けた。
特装車の
レザーシート表皮をリリースする会社にコンタクトした。
ステキなレザーシートに張り替えられていたのだが、
イクラ力のある東京スバルでも、
周年事業の企画程度では規模が小さく、
大ヒットとは言えず台数も伸びなかった。
或いはどこかで誰かのご機嫌を損ねたのかもしれない。
先読みが甘かった。
その直後にレガシィはマイナーチェンジを受け、
シートやインパネの形状が微妙に異なるクルマになった。
結果的に、
そのシート生地が不良在庫となり、
当社でまとめて買い上げることにした。
その会社の担当者は喜んでくれたが、
結果的に会社は解散してしまったようだ。
スバルでラリードライバーを務めた、
宣伝課の高岡さんが興した会社だったが、
F-1参戦の後遺症が残っていたのかもしれない。
マイナーチェンジされたことで、
新しいレガシィには「型」が合わなくなった。
そんな経緯で良い色調の上質なアイボリーレザーが入手できたので、
スプルス&アイボリーのステキなコーディネートが完成した。
次の仕事は張替をどこでやるか・・だった。
腕の良い内装職人を開拓し、
アメリカの陳腐な織物シート表皮を、
ガラリと違うイメージに張替えた。
それはそれは見事なクルマに変身した。
あれから30年も経つのか。
かわら版の原稿初版が完成した。
次はアウトバックで構成する。
陸斗にも少しだけ出演してもらうつもりだ。
手伝いたい。
駄目。
涼しい所で見て居なさい。
お前は掘るだけだから、
手伝いにならない。
この写真は、
今年の5月29日に、
芝生の禿げた部分をレイキで掃除して、
綺麗に整えた直後だ。
その前月に陸斗のハウスのリノベーションが終わった。
使ってたケージが扉とガードに応用できたので、
思い切って床も壁も張り替えた。
その頃に購入した芝生が、
緑色に芽吹いたが一向に広がっていかない。
先月の21日に芝を刈りこんだ後、
しっかり掃除して土を入れたが、
目に見える効果が出なかった。
25日に観察して、
もう一度同じ量の土を敷いて不陸を改善したが、
やはり大きな効果は出なかった。
良く張ってる芝生の状態を詳しく観察していたら、
ムネアカオオアリが元気良く表れた。
そうか斜面には倒木が多いので、
しっかりとした巣を作る場所があるんだ。
久しぶりに大きなアリを見て、
なんだか気分が晴れ渡った。
やっぱり自然が一番か。
土を運びたいけど、
泥と化してる土は使いにくい。
結局購入したが、
安物は安物だね。
一袋にこんな不純物が混じるようでは、
余り良い原料は使われていない。
死んだ土に不健康な土を混ぜても、
生き返る事は無いと言う事か。
逆に土の底力が凄いと、
例えラビットモアで、
誤ってタタキ削ってしまっても、
あっという間に蘇る。
これは一段高いゲレンデとの間だが、
芝のランナーが速やかに入り込み、
まるで傷口が癒えるように、
直ぐ緑色に変わってくる。
土の力は本当に大切で、
一度殺すと蘇らせるのに、
とても長い年月が必要になる。
この場所をどうするかが次の課題だけど、
用水路に行く水が溢れる場所なので、
ここは焦らず自然の力に任せてみよう。
犬ゲレンデにも問題が山積してる。
絶対に草が生えないが所がある。
相当前だが頼まれて建築現場の廃材を積ませてあげた時に、
ここで知らぬ間に焼却処分されてしまった。
出来るだけ片付けてくれたが、
未だにゴミが出るので大問題だ。
建築廃材には様々な樹脂や金属が混じるので、
個々の土はそれ等に殺されてしまったのだろう。
明らかに土の問題がある事を表している。
奥に見える植生の差とは全く異なる、
様相を示すからね。
草を刈り過ぎない程度に残っすことで、
周りから癒されるように養生してやろう。
勿論、
陸斗がまた怪我をしたら大変なので、
常に不純物の点検せ椅子を欠かさない。
以前肉球から出血したことがあり、
ゲレンデ内を徹底的に調べたら、
この場所にアルミ廃材の一部が埋まってた。
企業も同じで、
その土壌が死ぬと良いものは生まれなくなる。
今日は久しぶりにボクサーの六発を堪能した。
最近では珍しい上物だが、
飼主を選ぶクルマだから安易な商いでお譲りできない。
憧れだけでは飼えないからね。
でもね、
このステキなエンジンフィールを、
スバリストなら自分のモノにしたいよね。
本当に直系だな。
レヴォーグは良い土で育まれている。
スバルのクルマに、
これからも期待をかけて欲しい。
それでは、
また明日。