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ビーフル―ラード クラシック

そう言えば、
彼は「南ドイツ料理を食べに行こう」と言った。

なぜかこのお菓子を見たら、
2017年の9月を思い出した。
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岐阜の下條さんに戴いた、
とてもお洒落な洋菓子だ。
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見た目とは違うミルキーな味わいで、
貴賓が漂う美味しさだった。

下條さん、
いつもありがとうございます。

その年は予定がいくつも詰まっていて、
相当な距離を走らねばならぬことから、
ジクストでレンタカーを借りた。

いい加減なクルマを用意したので、
ゴルフのはずじゃないのかと文句を言ったら、
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代わりにA3のディーゼルを貸してくれた。

しかもMTだった。

滅多にない体験なので、
アウトバーンから田舎道まで走り回ったけど、
お世辞にもお金払って買いたいクルマじゃ無かった。

トルクステアもあるし、
ディーゼルはフロントヘビーで乗りにくい。
ブランドステートメントが確立してるので、
日本でも好調なようだがつまらないクルマだった。
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けれども、
この当時から動的質感を追求するスバルの、
正にベンチマークとなっていた。

後に出たスバル車は、
アウディの影響を大きく受けた。

そりゃ無理もない。
BP系の得意先をごっそりアウディに持っていかれたからだろう。

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アウディは一足先に、
ラインナップの上から下までLCD化されていた。

この後乗ることになったクアットロも、
まったくレンタカーと同じ意匠だったので、
そこは素直にドイツと群馬の実力差を認めざるをえない。

そのアウディの洒落た高級車に出会った。

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アウトバーンでトイレ休憩した時に、
好みの色のコンバーチブルが近くに止まった。
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ドイツ人のセンスもステキだ。

良いクルマですねと声をかけて意気投合した。
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積んでる電動バイクが凄かったので、
ちょっと見せてもらったけど、
カラーコーディネートが生かしてる。

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最高の6輪ライフを満喫してらっしゃった。

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良い旅をと声を掛け合い、

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彼を見送った。

クールだぜ。

予定より少し早くNBRに着いたので、
ツーリステンファルテンを覗きに行った。
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見覚えのある凄いクルマが居るじゃないか。

なんでこれがあるのか?

輸出はしていない。

良いクルマ乗ってるね!
と声をかけて意気投合した。
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中を見せてくれと言うと、
勿論だ、見てくれと笑顔で答えた。

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走る気満々だ。
なぜナンバー隠してるか分からなかったが、
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ウエブカメラで撮影されてるから嫌なんだろう。

レンタカー持ち込んだら、
えらい目に合うのはそういう理由だ。

シリアルナンバーが付いている。
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どんどんヨーロッパに流れたのか。
盗難も多かったしね。

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「一緒に写真撮ってあげるよ」
彼はとても親切だった。

集合時間が近づいたのでリンドナーホテルに向かった。

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参加者名簿が配布された最後の年になった。

EUの個人情報に関する規定が変わったらしいと聞いた。

この年以降、
主催者は名簿を一切配布せず、
参加者は名札とグループの色分けだけで行動するようになった。

相棒はキャスパー。

当時43歳のデンマークから来た歯科医だった。
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面白い男だったね。

舎弟もつれていて親分肌のナイスガイだ。

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用意されたM4に乗って、
二日間走り続けた。

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インストラクターはクリス。

これまでにも教わったことはあるけど、
日本人グループで参加していたので、
メインのインストラクターと言うより「監督」だった。

二日間付きっ切りで教わったことは、
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非常に深い知見の確保に留まらず、
友情の構築も得ることが出来た。

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修了証を抱いてハノーファーに向かった。
そこで待ってたのは、
コンチネンタルタイヤジャパンの社長を務めたゾルゲさんだった。
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久し振りに旧知を温め合い、
愉しく語らった。

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ビールのつまみにプリッツェルを取ったが、
日本人の胃袋にはデカすぎた。

ゾルゲさんは、
南ドイツ料理が美味しい店だから、
日本人の胃袋にはコイツがピッタリだとお勧めしてくれた。
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それがこのビーフル―ラードだった。

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確かに美味しかった。

赤キャベツの煮込んだ色に、
少し違和感を覚えたが、
味は優しい甘辛さで日本の家庭料理の味に近い。

肉じゃがと系統的に似てる味だった。

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ゾルゲさんは、
多分シュニッツェルを食べてた。

この料理も「とんかつ」みたいに美味しいよ。

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また行ってみたいレストランだな。

ハノーファー、
忘れられないステキな街だ。

それではクリスさんのリードによる、
「フォローザリーダー」を楽しんで欲しい。

また明日。


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by b-faction | 2024-09-22 22:00 | Comments(0)

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