大切なのは感性だ。
もちろん知識も、
それに裏打ちされた理屈も大事だ。
でもね、
数値や理屈に現れない良さって、
どんなものにもあるだろう。
スバルしか作れないピュアスポーツカーを、
もっと良く感性で理解すべし。
2011年4月15日
場所はドイツのニュルブルクリンク。
初めてこの場所を走った。

この時のレクチャーカーはM3だった。
V8を搭載しオーバースクエアなシリンダーを持つ。
スバルにどこか似た所を感じる、
BMWきっての超高性能車だ。
後ろに見える道路の上下のうねりは、
ここへ来た者をいつも驚かす。
クルマを降りて説明を受けた。

シュエーデンクロイツの名の通り、
十字架のある墓が存在する。
ここはNBRで最も速度が乗る場所だ。
それなのに、
縦方向の強烈なGが襲い掛かる。

先に見えるのがアーレンベルグ。
数年前にスバルが神回避と言われる、
クラッシュ寸前にスピン車両をよけた場所だ。

何しろ危ない場所で、
ここへの進入を間違えると、
縦方向に激しく転倒する。
なぜかと言うと、
道路の先が見えないのに、
時速200キロ以上でジャンプする必要があるからだ。

日本モータージャーナリスト協会の会長を務める菰田さんは、
BMWジャパンのチーフインストラクターでもある。
彼のインストラクションが無ければ、
絶対に初体験でM3など操れなかった。
あれから間もなく、
14年が過ぎる事になる。
チーフインストラクターは、
M社のスタッフだ。

英語のレクチャーだけでは、
その当時とてもではないが、
「緑地獄」を理解できなかった。
ところで、
M社のインストラクターは皆ナイスガイだ。
その環境もあるので、
10年以上続けることが出来た。
最初に行って驚いたのは、
ドイツ人の犬に対する触れ方だった。

パーティシペーターの一人が、
修了証をもらう場所に犬を連れてやってきたが、
それがごく自然な事で、
周りに綺麗に溶け込んでいた。

いいなあ。
更に、
このトレーニングでは2頭のシェパードがコース上に現れ、
全車一斉停止して保護したハプニングもあった。
2頭のシェパードは大人しくスタッフに従って、
マーシャルカーの後席に乗った。
あれも驚いたな。
それから13年があっという間に過ぎた。
昨年はとにかく走れるだけ走り尽くすと言う、

これまでに無いプログラムに参加した。
そして修了証をもらった直後に、
最新のBRZでノルドシェライフェ(緑地獄)を走った。

外から写真を撮られてるとは知らず、
随分呑気な笑顔で走ってる。
なぜか。
それは動画を見ればわかるはずだ。
この時の様子がリアルに映ってるから。
やらせじゃなくてホンキの笑顔だ。

BRZの様な飼い主に従順なクルマを、
目いっぱい運動させてやれることが、
クルマも飼い主も健康状態が良くなるね。

カラダに良いクルマ、
それがBRZの性分だ。

笑顔になれるスポーツカーの性分を、
もっとよく知って欲しいんだ。

借りものだからと言って、
決して遠慮して走ってない。
カルーセルも気持ち良くクリア。
一周走ってガソリンスタンドの駐車場に入れた。

この時にWRブルーに惚れ直した。
海外で見ると国内で見るより更に美しい。

ニュルを一周走った後のタイヤの表情は、
前輪も穏やかだし、

後輪も平気な顔をしている。

タイヤに頼らないクルマなんだね。
良いクルマの証だ。
パワーがあれば良いってもんじゃないので、
BRZにターボなんて最初から不要なのだ。
そう言うクルマじゃない事を、
もっと多くの人に知って欲しい。
乗り降りは面倒だよ。
でも他のスポーツカーに比べたら、
とても良く考えられている。
トヨタとスバルのコラボレーションが、
このような世界に誇れるクルマを生んだ。
そこもステキなんだよ。
それじゃあ、
今日の動画を楽しんで欲しい。
また明日。
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