今宵は蕩ける様な美酒を飲もうじゃないか

素晴らしい誕生プレゼントだ。

単なる贈り物ではなく、

裏には深い思いが隠されていた。

大津市の西岡さんから小包が届き、

中を開けて驚いた。

立派なミニカーが入っていた。

スバルの今を支えるルーツだ。

段ボールの奥には他にもたくさん写真が入っていて、

そのうちの一枚は額装されていた。

これだけ念入りに送って戴いた以上、

置くに相応しい場所が必要だと感じた。

それで、

試しにこの場所に置いたら、

物凄く良い感じになった。

西岡さん、

ありがとうございます。

是非一度中津スバルにお出かけください。

心よりお待ちしております。

その後で宮下さんにお譲りした、

ツーリングワゴンの高速テストに向かった。

キッチリ走り終え、

満足できる性能だと確認しオーケーを出した。

宮下さん、

もうしばらくお待ちください。

静まり返った工房に戻り、

残務を片付けて帰宅した。

かろうじて雨が降る前に陸斗を走らせ、

犬酒場をセットした。

東亜工業の飯塚社長に戴いた塩辛と、

長田屋の木綿豆腐で美味しくスタート。

陸斗も足元でミルクビスケット片手に晩酌を楽しんだ。

飯塚さん、

美味しく戴いております。

ありがとうございます。

一夜明け、

雨降る中を出勤し、

今日が何の日か知るに至った。

スバルはその時に持っていた資産と技術を駆使して、

大きな借金をすることなく、

かろうじてサブロクを世の中に送り出した。

その誕生日が3月3日だった。

そしてサブロクベースにサンバーを作り、

何とか自動車会社の一角と成り得た後に、

満を持して投入したのがSUBARU１０００だった。

そして幾年月、

最もプレミアムな極上の味が誕生した。

その直系の子孫である、

レガシィ「トロ」Ｂ４をご賞味いただこう。

その音色に蕩けるはずだ。

今夜はみんなでサブロク誕生を振り返りながら、

美酒に酔いしれようじゃないか。

それでは乾杯！