素の味の良さ

冷蔵庫で温存した、

吟醸酒を封切った。

酒母が良いのだろう。

口当たりが柔らかく、

素の味がとても良い酒だ。

基本的にワインや純米酒など、

完全な醗酵酒しか飲ませないのだが、

例外的にマスターの盃にも注いだ。

犬酒場の主として、

この味を覚えておく必要がある。

休日前の夜に乾杯。

実に上手そうに飲んだね。

気分は最高らしい。

翌日は曇り空の下、

岐阜までインプレッサスーパーツーリングで出掛けた。

改めて素の味の良さに感激した。

走りも良いし燃費も悪くない。

出張を終えまっしぐらに帰宅した。

空きビンばかり溜まったので、

陸斗と一緒に酒屋に行った。

かなり前から雨が降っていたけど、

濡れてもお構いなしだ。

一緒に行きたくてたまらない。

帰って犬ゲレンデで運動して、

陸斗を綺麗に拭いてから、

濡れたツナギを着替えた。

そして七輪を用意して、

サンマを遠火で焼いた。

焼き過ぎないように心がける。

遠赤外線のおかげで、

奥まで火が早く届き、

脂が落ちるのを抑え込める。

七輪に勝るものなし。

小雨交じりで肌寒かった。

初めて犬酒場のオイルヒーターに火を入れた。

遠赤外線が体を温め、

冷たいビールが心地良かった。

翌日は良く晴れたので、

急遽ドライブに出かけることにした。

目的はキノコだ。

朝昼を兼ねて、

山の中にポツンとある蕎麦屋を目指した。

これがなかなかのお店で、

気合が入ったそばを出す。

長く空き家だった場所が、

潤いのある蕎麦屋に生まれ変わった。

この蕎麦は二人前で1300円と、

とてもリーズナブルな設定だ。

この価格でこのクオリティと量は、

蕎麦フリークにとって嬉しい限りだ。

質も量も優れていて、

価格的にも非常にお値打ち。

正にそんなクルマを休日明けにみんなで磨いた。

ラスト・レガシィ・サルーン

正に死語となったサルーンと呼ぶにふさわしい名車だ。

最近は質や量的な魅力を舌で確かめず、

暖簾だけに踊らされる哀れな人々が増えている。

蕎麦屋など最たる例だろう。

手打ち風の機械打ちであったり、

藪風の着色であったり、

尻尾がのぞく蕎麦屋が増えた。

クルマの構成要素にも同じようなことが目につく。

価値観はそれぞれだが、

絶対値をしっかり見据え、

浮いた暖簾に惑わされぬよう気を付けたいものだね。

さあ、

今日も動画を楽しんで欲しい。