将来の憂いと期待
2026年 03月 21日

ソルテラが復活した。
思わぬリコールで出鼻をくじかれ、
その実力に見合わない販売実績に留まった。
走りの性能は素晴らしい。
これからの世界が電動化に向かう事は間違いない。
ただ補助金に頼る拡販政策や、
今後のバッテリーの変革など、
外的要因に揺さぶられる製品であることも否めない。
そんな中、
車両価格を引き下げ、
フルモデルチェンジ並みの改良が施されたソルテラの、
本質的な魅力は物凄く大きい。
見た目の変化も大きく、
モノトーンカラーを選ぶと、
どこから見てもソルテラとは思えないだろう。
復活と言えば、
スバルマガジンが再び蘇った。
休刊と小さく記されていたけれど、
昨今の紙媒体縮小化の流れで、
ひっそりと消えゆくものと考えていた。

装丁は依然と変らない印象だが、
そのスタイルは大きく変貌した。
スバルマガジンが復活したのは、
JMSやTOSを通して、
スバルから発信される情報が増えたことが挙げられる。
そんなチャンスにせっかくの持ち駒を活かさねば!
静かに消えていくのかと心配したが、
装いも新たに再出発だ。
表紙のデザインに大きな変化はないが、 中身は大きく変化した。 
ここしばらく続いた路線とは異なり、 愛好家のためのサークル的要素がより強くなった。
つまり、 この本を誰が買うのか、 それを強く織り込んだ結果が現れている。
そうした要素が増えた結果、 文字数も多くなったのか、 細かい文字が増えた。
直近のスバルマガジンは、 ムック本としてのアカデミックな構成だった。
ムック本は雑誌と書籍の要素を包括する意味の造語で、 日本の出版界の中で独自の成長を遂げて来た。
雑誌よりも販売期間が長く、 上質な紙を使い綺麗な写真を載せる。
復活したスバルマガジンは、 その上で「同好会」的要素を強く意識し、 可能な限りそれらの情報を詰め込んだ。
すなわち、 より具体的な読者ターゲットを絞り込み、 それ等に特化したサービス精神を盛り込んだ構成だ。
だから簡単に表現すると、 アカデミックからミートアップへ、 戦略を再構築して編集されている。
従って可能な限り多くのファンを、 紙面に登場させることを狙っており、 その人たちにまず「本」を買ってもらう。
こうした構成要素が強く表れてる。
これは間違っていない。 むしろこうあるべき出版物が、 恐ろしいほど読者を無視すると、 どんなものが出来上がるのか。
ここに最近の典型的な事例がある。
スバルは歴史的な出版物「カートピア」を持っている。
スバリストと言われる人たちのために作られ、 元々読者層が厚く、 アカデミックとミートアップの両側面を持つ、 他社の出す同様な広報出版物の中で、 際だって素晴らしいものだった。
かつて訪問販売が主体だった頃は、 この本はセールスに欠かせぬアイテムだった。
自分のお得意様にお土産として届ける媒体だ。
だから巻末は、 優秀なセールスと重要なお得意様の対談で締めくくられた。
旅の特集も凄かった。
旅行専門紙もおぼつかない、 素晴らしい特集記事を積み重ねた。
一例をあげると、 宮崎県にあるスバリストの経営する、 とても美味で上質で庶民的な寿司屋や、 秘湯という言葉が珍しい頃に、 奥鬼怒温泉郷にある加仁湯を紹介した。
そのカートピアも活字離れの影響で、 かつての勢いが徐々に失せ、 遂に季刊誌に格下げされた。 
サイズだけは大きくなったが、これは大失敗の始まりだった。
大きくすればいいと言うものじゃない。
テキストサイズが何十年も続いたから、 その凝縮感を護るべきだった。
大きくなって魅力が乏しくなると、自然と眼中に入らなくなる。 たまたま最新号にソルテラの新型が載っていた。
その表紙を見て思わず手に取った。
写真に魅かれたんだ。

表紙を開くと、スバルマガジンと同じような、 どうでも良い言い訳が綴られていた。
そんな事はどうでもいい。 貴重な一ページを無駄にするな。
フェロールームはスバルと言う会社以上に、 スバルの事を熟知するアカデミックな会社だ。 そのフェロールームが、 この様に酷い刊行物をなぜ出版するのか。
やはりパラサイト的要素で、 ぬくぬくと生き残って来たからだろう。
裏表紙から目次を見て、 その思いは更に深くなる。
スバルマガジンはミートアップ戦略に舵を切り、 アカデミックを削ぎ落した。
それならばまだ理解できるが、 カートピアは酷過ぎる。
読者は「さておき」の構成だ。 
これはかつての業販店向け機関誌「スバルだより」や、スバルの社員向け「秀峰」も含め、 スバルがかつてリリースした対外刊行物のなかで、 例を見ないほど軸足を感じない構成だ。
誰に何を訴え、 それがどのような嬉しさや楽しさに繋がるのか。
そんなもの、 微塵も感じさせない。
お客様相手の出版物で、 しかも定価が掲げられた刊行物だ。

この記事のどこに金払う価値があるのか、編集者は一度顔を洗って読み直すべきだ。
何が楽しくて、 こんな記事を載せたのだろう。 作り手の思惟は気持ちが悪いほど明らかだ。
焦りに焦っている。
ソルテラの次に、 そしてその次に、 次々とアライアンスの電気自動車が控えている。
そしてそのどれもが、 本来電気自動車に求められるサイズ感とかけ離れている。
高性能なクルマであることは間違いない。 ところが、 現在の「市場」という池の中に、 この撒き餌に食いつく魚がどれだけ泳いでいるのだろうか。
魚がいないわけではない。
けれども、 スバルが得意とする魚(顧客)はどうか。
その分母はとても少ないのだ。
しかし誕生したクルマを粗末にできない。 今月号のかわら版は 半年近く温めた資料を基に、 全力で構成して創り上げた。
動画リンクも増やして構成し、 ビジュアルな要素も強化してある。 
土曜日に発行すると、岐阜県最大級のトヨタディーラーと被った。
全くの偶然だ。 既にトヨタはステーションワゴンもリリースした。
流石のトヨタだけあり、 チラシもデカい。 決算で煽る。
もうそんなキャッチは化石に近い。 スバルはもう使うことさえ諦めた。
慢性的に売る車が足らないのだ。
決算も関係ないしインセンティブも必要ない。
それに対して、 ちょたは常に民衆の心を鷲掴みする。 決算の文字で価格を訴求し、

その上で、なるべく現金を使わせない高度な戦略だ。
「トレールシーカー」は後手に回る。
それは仕方が無い。 商品企画も設計もトヨタが主導だ。
それに甘んじて爪を研ぎ、 より効果的な自前のBEV導入を狙ってる。 
それがチラシの随所に現れている。
色の表示を見ると顕著だ。
どちらの工場で作ったのか、 
ハッキリと示唆する。
アティチュードブラック×プレシャスメタルはトヨタの工場で塗られる。だからトヨタが作るソルテラも共通の名称だ。
それに対してBZ4Xツーリングは、 
クリスタルブラックシリカ×ブリリアントブロンズと記されている。
これは新型フォレスターた全く同じだ。
つまりスバルは自前でツートンカラーなど作るつもりは無かった。
これまでも要求はあっても、 一度も塗ったことは無いからね。 ところが、 トヨタからの要求で、 スバルからツートンカラーを供給せねばならぬ環境になった。
それを逆手にとって、 先に新型フォレスターで実現したのだ。
これを見て、 唐突にフォレスターからツートーン展開が始まった理由が分かった。
これは、 スバリストにとって正に「棚ボタ」と言える出来事だ。
そう思うと、 フォレスターの追加料金「五万円」を安く感じるね。
下にあるクラウンもプレシャッスメタルなので、これはトヨタの色だと証明できるね。
電気自動車における下請けの仕事が、 いよいよ本格的に始まった。 けれどマイナスのイメージは全く無い。
新型車導入の大切な時にラインを止め、 多くの商談が困難になる血を流し、 トヨタの設計をコピーさせてもらったのだ。
中島飛行機の創成期、 彼等は海外の優れた発動機をコピーして爪を研いだ。
そして、 連合国が度肝を抜かれた発動機を産んだ。
それはコンパクトで2000馬力を発揮する、 彼等の常識では考えられなかった高性能エンジン「誉」だ。
このような遺伝子を持つ会社だからこそ、 電気自動車でも他社を先んじていた。
一度捨てた電気自動車を、 トヨタと連合して復活させ、 我々に血を流させた以上、 それに報いる成果を必ずや見せる時が来る。
主力工場の大規模改変を完了させたのは、 こうした世間をあっと言わせる戦略の端緒だと信じている。
次世代に向けてリリースするクルマを、 かつて無い高い安定性で生産するための、 意気込みをしっかり受け止めよう。
但し残念ながら、 これもスバルの伝統的血筋として、 作る側のポテンシャルと 売り手のポテンシャルの乖離が激しい。
だから売る側の焦りが洗脳活動に向かったのだろう。
もはやなりふり構わず、 前に進むしかないからね。 ここに何を見るのか。
賢明なこのブログの読者なら、 語らずも明らかだろう。
おいしい純米酒で喉を潤した。

王滝村の西路さんから戴いた、信州上田の銘酒だ。 
とても美味しく戴きました。 ありがとうございます。
焦るとろくな事が無い。 今壁にぶち当たった電気自動車の故障原因究明を、 現在も全力で進めている。
現場では難題が次々と生じるが、 スバルの本体にはその実情がほとんど伝わらない。 
車検で入庫したソルテラは、以前よりブレーキの調子が悪かった。
車検時にワーニングランプが点灯すると、 適合証を発行できない。
トラブルシューティングを繰り返し、 それ相応に対処するが、 次々とトラブルコードが変わる。

必ず原因を究明し確実に直せと命じたが、ブレーキのブースターから始まり、 切れるはずのないヒューズが飛んだ。 
指定された部品を新品に交換しても直らない。
これも産みの苦しみだ。 徹底的に取り組むよう命じた。
しかし中部地区の営業は混乱の真っただ中。 4月1日から三社合併して新たな組織に変わる。
だから皆セクト主義に明け暮れる。 その結果、 アライアンスで生まれた数少ないクルマに対する、 的確なソリューションが構築できない。 
車検を受けられぬ状況が続くのに、なかなか重い腰を上げなかった。
こんな状態なのに、 カートピアの特集で上辺だけの洗脳記事を書かせている。
こういうカッコイイことは、 典型的な「長続きしない」ことなのだ。
何はともあれ 苦難を前向きに乗り越えろ! 
スバルは何故焦るのか。
多くのスバリストの本心は、 皆BEVに対して懐疑的なんだ。
SUBARU支配直下の特約店でさえ、 「音の出ないクルマなんて嫌いだ」と思ってる人間が多い。 
ソルテラの隣でBRZが整備されている。
この子のオーナーは、 マフラーをピッカピカのステンレス製に交換し、 
スバルサウンドを奏でながらドライブを楽しむ。
そんなお客様が山ほどいらっしゃる。
結局クルマを良識的な理屈で語れないんだ。 快音を轟かせ野山を翔け巡る。 両手両足で操る喜びに更ける。
それを実現できるクルマが大好きなんだ。 そこを恣意的に振ろうとするから、 気持ち悪さが伴う。
快感を得るために出費して何が悪い。 
この新品に近いマフラーは鉄屑になった。
音が静かじゃ意味がない。 作ってる人達も、 売ってる人達も、 直してる人達も、 実はスバルから欲しいクルマは電気じゃない。
それは違うと思ってる。 スバルは会社の価値が上がり、 株価が上昇してから、 大きな株主の意向を読まねばならなくなった。
そうした意見に振り回されたのか、 それは全く知らないが、 徐々につまらないブランドになって来た。
今回のカートピアは、 それを見事に証明したね。
「乖離」 
この頃に比べ、欲しいクルマと出せるクルマの「差」が拡がって来た。
このクルマ欲しいかい。

懐かしさに浸ってくれ。
スバリストにはマニュアルが似合う。
また明日。


大きくなって魅力が乏しくなると、






色の表示を見ると顕著だ。

アティチュードブラック×プレシャスメタルはトヨタの工場で塗られる。

下にあるクラウンもプレシャッスメタルなので、









そんなお客様が山ほどいらっしゃる。



スバリストにはマニュアルが似合う。

代田社長様
カートピアと言えば78年頃かと思いますが「FFよもやま談義」(←でしたか?)が面白かったんです。
スバルの技術者と編集者(と思われる方)とのスバルや技術談義ですが、山川徹さん、高橋三雄さん、小関典幸さんなどの話に影響受けて自分の方向性を決めたようなところがあります。それくらい影響力ありましたね、自分には。中津スバルさんには古いカートピアは置かれてないですか?また見たいですね。
スーパー耐久始まりましたが、何やら全日本ラリーにBRZベースのターボ4WD投入らしいですね!新井さんを勝たせたい!とのことですが、近頃SUBARUの動きが凄いですね。面白いです!
カートピアと言えば78年頃かと思いますが「FFよもやま談義」(←でしたか?)が面白かったんです。
スバルの技術者と編集者(と思われる方)とのスバルや技術談義ですが、山川徹さん、高橋三雄さん、小関典幸さんなどの話に影響受けて自分の方向性を決めたようなところがあります。それくらい影響力ありましたね、自分には。中津スバルさんには古いカートピアは置かれてないですか?また見たいですね。
スーパー耐久始まりましたが、何やら全日本ラリーにBRZベースのターボ4WD投入らしいですね!新井さんを勝たせたい!とのことですが、近頃SUBARUの動きが凄いですね。面白いです!
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こんにちは。今回も内容の濃いブログ楽しめました!子供のころから今でもメーカーの車の出版物には興味があります。今では店舗が激減してしまった本屋さんやヴィレッジバンガードの車の書物コーナーによく足を運んだものです。書物は隅から隅まで読み込んで頭に記憶して次のページをめくるワクワク感が好きです。でも内容がミソなのは言うまでもありませんが(笑)
> 湖西のコバヤシさん
今月ご逝去された高岡祥郎さんもこの時代のキーパーソンですね。
今月ご逝去された高岡祥郎さんもこの時代のキーパーソンですね。
> 吉田浩章さん
書籍は大切です。貸した本は帰って来ない。肝に銘じてます。
書籍は大切です。貸した本は帰って来ない。肝に銘じてます。
代田社長様
そうですか、高岡さん亡くなったのですね。選手時代のファンとしては寂しい限りです。
ロンドン〜シドニー3万キロの完走トリオで健在なのは岡崎宏司さんだけになりましたね…。
全日本ラリー向けのBRZのターボ4WDは「ホイールベース短いのが欲しいので」と藤貫さんが言ってますね。
フロントデフの位置を考えるとエンジンが前に出ますからボディを持ち上げざるを得ないのでしょうね。
そうですか、高岡さん亡くなったのですね。選手時代のファンとしては寂しい限りです。
ロンドン〜シドニー3万キロの完走トリオで健在なのは岡崎宏司さんだけになりましたね…。
全日本ラリー向けのBRZのターボ4WDは「ホイールベース短いのが欲しいので」と藤貫さんが言ってますね。
フロントデフの位置を考えるとエンジンが前に出ますからボディを持ち上げざるを得ないのでしょうね。
> 湖西のコバヤシさん
そんな事はいっくらでも言える。これは冒瀆だね。
そんな事はいっくらでも言える。これは冒瀆だね。
by b-faction
| 2026-03-21 16:18
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