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レーンチェンジが楽しい

デビューした新型インプレッサを早速テストに連れ出した。
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インプレッサの誕生以来、守り通している味見の方法がある。
それは、まずFFの1500を徹底的に味わう事。
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いつものコースを一気に430キロ走行。
手首を返すだけで、ヒョイヒョイ踊るように走らせる事が出来るインプレッサ。
こんなに感動したのは久し振りの事。

先代のインプレッサに15Rというモデルが出たとき、
「このエンジンは間違いなく次期車用を前倒しした」と直感したので、
テスト用に借りて1週間ほど乗り回した。
非常に優等生だが、面白みにかける、
この頃の環境対応DOHCだというのが第一印象で、
それほど欲しいと思わなかったが、

新型エンジンは徹底的なネガ潰しを施され細部までリファインして搭載された。
新しい1500ccの4カム水平対向16バルブエンジンは回転フィールが素晴らしい。
特に3000回転前後のトルクの出方が秀逸、という印象だ。
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以前のエンジンを味わった時、「これはCVTと組み合わせて使うエンジンかな」と感じた。
が、
今度のダイレクト制御ATと1500とはじめて組み合わされたスポーツシフトは、
良く出来た4速オートマチックなら、まだまだこのクラスのCVTよりコストパフォーマンスの点で
上回ると思う。

上の写真は、4速固定で時速75キロで走行している。
そのときのエンジン回転数は、2000回転を下回っている。

ここから手動で3速にシフトダウンしてワインディングを駆け抜けると、爽快極まりない。

スポーツシフト付4速ATと、
前輪駆動の組み合わせの絶妙さには、久し振りに感動した。

中央自動車道を伊那インターで降り、
南アルプスを左手に見ながら、
中央アルプスを貫通させた「権兵衛トンネル」に向かう。
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「トンネルを抜けるとそこは雪国だった」と言うのは、
有名な小説のフレーズだが、

伊那谷から木曽谷に抜け出たとたん激しい雨が降っていて、
このあたり一体の自然の厳しさを実感すると同時に
この頃このコースに強く惹かれる理由がわかった。
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二つの谷の地磁気が非常に自分には心地よく、
馴染みやすいのだと。

ここから更に御嶽山に一気に駆け上がる。
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今日の御岳は実にご機嫌が悪い。
山肌に纏わるように雨雲が渦を巻き、激しく稲妻が走る。
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しばらく眺めていたが、あまりに近いところで雷鳴がとどろき、
赤紫のストロボを焚いたような光と衝撃音は、
雷好きの僕にも、かなり恐ろしい。
さっさとこの場所から退散する事にした。
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雨が降っているので、車のポテンシャルを引き出すのが、
更に面白くなるだろう。

下りのワインディングを駆け抜けるのは、軽量でアンダーパワーな車にとって、
面白い事この上ない。
しかも、サスペンションが素晴らしく、手足のように操る事ができる。
リヤサスが、しっかり良い仕事をすると、車と言うものは、これほど変わるのかと、
嬉しくなってしまった。

以前はフロントにダブルウイッシュボーンを採用したスバルだが、
リヤはその当時、セミトレーリングアーム方式を採用していた。

ドンドンドンドン進化して、素晴らしい後ろ脚になりヒタヒタ良く吸い付く。
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あまりに感動したので、すぐリフトアップして、下からサスペンションを観察した。
FWDなのでリヤデフとリヤスタビライザーが無くサスペンションの基本構造が良く解る。

バネとショックアブソーバ以外でサスペンションの構造物を見ると、
リヤラテラルリンク、フロントラテラルリンク、アッパーアーム、トレーリングリンクが
クロスメンバー(リヤサブフレーム)に取り付けられている。

レガシィのサスペンションと大きく違うのは、鋳物で出来た頑丈なアッパーアームが存在する事だ。指で示している部分がそれに当たる。

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また、このトレーリングリンクの位置にも秘密があるように感じた。
信じられないほど、テストにテストを重ね、熟成されたのだろう。

SVXのリヤサスを思い出す。
あのサスペンションも画期的で素晴らしかった。
だが、サブフレームを含めた重量は如何にも重かった。

今回のダブルウイッシュボーンで心配していたのは重量だが、
こうして下からクロスメンバーを見ると、良く考えて軽量化が施され、
適材適所にと言う言葉がまさにピッタリな仕組みとなっている。

高い強度が必要な部分は鋳物をしっかり使う。
その他の部分は、
丹念に形状を適切化した板金部品や溶接部品を配置して、
スバルらしい凝った独立サスペンションに仕上げている。
Commented by こけらや at 2007-06-14 12:21 x
先日はどうも。アウトバック乗ってまだ2週間くらいですが、走りますね。
何かと遠くへ出かけることが多いためか、14.0km/l 近く走ることもありますね。スバル車には初めて乗りますが、はまりそうですね。
私もブログやってます。良かったらご覧下さい。
Commented by TOSHI at 2007-06-15 16:36 x
こんにちは。アウトバックの2.5リッターで、リッター14キロ走行とは御見事ですね。

僕は水曜日に新しいインプレッサの5速マニュアルで、
御嶽山まで一気に登って、全開で駆け下りたら、リッターあたり13キロでした。
まだ慣らしを終えていないので、これからまだ良くなると思うのですが。
この頃のエンジンの制御技術はすごく良いので、丁寧なドライブだと、
驚くほど燃費が良いですね。
今後とも宜しくお願いします。
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by b-faction | 2007-06-06 18:53 | Comments(2)

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