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「もっとS402が大スキになれる」研究会

with 22Bオーナーズ ミーティング

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                                   Photo by T.Minami


ワクワクどきどきのイベントがいよいよ間近に迫った。

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伊藤健さんをお迎えして、S402を徹底的に学ぶと言う、
スバリストには堪らない魅力溢れる企画。
遠くは博多から22Bで駆けつけるスバリストも居られるので、
準備に没頭している。

STIが自信を持って発表したS402!これは進化ではなく、技術の蓄積から産まれた結晶だと思う。

「進化論」
ダーウインの唱えた進化論は、
その理論の根底に「弱肉強食」がある。
即ち生存競争の中から、より優れた種族に「進化」していくのだと。

この理論が非常に都合が良いからもてはやされた、と聞いたことがある。
それはアメリカと旧ソビエト連邦を主軸とした東西冷戦時代、
社会主義と資本主義の優劣を比較するときに、アメリカにとって特に都合が良かったからだろう。
自由競争の結果が何をもたらしたかは、社会主義という枝が先に枯れた事で顕在化した。
根っこが同じ二つのイデオロギーは、優劣ではなくどちらも枯れる宿命にあったのだと思う。
資本主義経済もいよいよ末期的な様相を呈し、いよいよ終わりになるのかと、
今の急激に悪化した経済情勢や、腐りきった信頼関係を見て覚悟を決めている。

話が少しそれたが、
「進化論」については、今でも色々な研究成果が発表され
僕が簡単に定義づけできるわけではない。
しかしながら、このように言い換えることも出来る。

進化とは、
生物が生き残って、子孫を繁栄せていく課程において、
偶然の、突然変異が、
生き残るために都合よく、

その結果、
姿や性質が変わる事を言う。


だから、生き物の世界では、
特に具合が悪くないのに、
進化する必要は無いわけだ。

クルマの世界に話を移そう。
よく、正常進化した、などと簡単に言われるが、
上記の理由により、クルマに進化という言葉を当てはめることを、
僕は好まない。
もちろん、クルマだけの世界にとどまらず、
進化というより、
もっと積極的(アクティブ)な言葉のほうが似合うと思うことが良くある。

それは、改善と言う言葉であったり、
技術の蓄積と言う表現であったり、
もっとふさわしい言葉が
いくつもあるように思う。

だから進化(エボリューション)という言葉を聞くと
使っている側の意図に反して、ずいぶん受身(パッシブ)に感じてしまう。

それで、S402をプロデュースした伊藤さんと、
スバリストが膝を突き合わせ、アクティブな時間を送る機会を作れることに、
僕自身大きな喜びを感じている。

当日は、S402を購入したオーナーのために事前に配布された
特別製のDVDをご覧戴く。
そして座学と実車を前にして様々な話題を皆で楽しもうという趣向だ。

実は、S402企画が誕生する事は、誰にも想像できた事だし
企画の段階で積極的な情報収集をしていた事は、過去の当研究会に参加された方なら良くご存知だ。

だから、今回参加されるスバリストは、ぜひ予習をキチンとして来て欲しい(笑)
実は、インプレッサ究極のモデル「22B」オーナーを主体に研究会を企画した理由は、
彼らが相当に「違いの解る」男たちだからだ。

STIのコンプリートカーを、ここまでフォーカスして進めるイベントは他にはない、
と自負しているので、
積極的な質疑応答など、盛り上がる事が期待できる。

さて当日のポイントは、
まずブレーキ。

レガシィの究極の走りを求め、S402ではシャシー能力に相当の余裕を持たせている。タイヤサイズのアップと共に、サーキット走行を前提としたインプレッサRA-Rの開発経験を生かし、
同じ世界最高水準のブレーキに拘った。
そして遂にレガシィへの搭載を可能にした。

6POTモノブロックキャリパーのブレーキシステムを更に熟成させ、ストッピングパワーはそのままに、レガシィ専用のチューニングが施された。
その結果、グランドツーリングでの快適性も両立させることができた。
STIの刻印が何故入れられているのか、スバリストならぜひ聞いて欲しい。

また、S402の誕生に走りのスペシャリスト辰己の力が重要な要素であったのは事実。
しかしその前に、
彼の調律によって仕上られた「チューンドバイレガシィ2007」が大成功を収めたことも
S402の「レガシィ昇華形」に繋がった。
クルマの潜在能力をもう一段引き上げるために、専用のフェンダーを作り高いコーナリング性能を引き出す。
これは、実は22Bと言う「インプレッサWRXの昇華形」と酷似している。

双方とも500万円を超えるスバルだからこそ、「車両の奥深くまで大胆な」改造が実現した。

S204に続きRA-Rが誕生した時、伊藤さんは「今後のSシリーズはB系で開発。途中まで企画したが価格面で頓挫」と発言された。
けれども、その後の困難な道程を克服し、見事な作品が出来上がった。

実は以前「次のレガシィが600万円なら買うか買わないか」と問いかけられた事がある。
僕は「エンジンに手が入っていれば買う」と即座に答えた。
今回は単なるチューニングに留まらず、
排気量アップを伴った専用パワーユニットを与える、
と言う解が導き出された

22B以来、久しく絶えていた「500万円オーバーの作品に大きな賞賛を与えたい。

そして更に良く知ってほしい事はこの部分だ。

2シリーズの高出力高トルクと異なる、
4シリーズ独特の「超熟フラットトルク」エンジンは、
どのように醸成されたのか。

また、S204から若尾デザイナーによる「Sのポリシー」が形になって現れたが、
S402ではどのように具現化したのか。
それは、シート素材の選択や色だけでなく、
質量そのものが大きい、
プッシュスタートスイッチの材質選択など各所に見られ、
枚挙にいとまが無い

フラッグシップとしての存在感だけでなく、
GC8を究極のスバル車と今でも愛着を持つ僕のようなスバリストにこそ、
目からウロコの研究会になる事は間違いない。


ところで、驚いた事に当社の納車ステッカーが人気だ。
購入したいというリクエストが増えており、
このところ、遠くからわざわざいらっしゃるお客様も増えたので、
店頭に並べることにした。

あわせて、念願の「おみやげセンター」をオープンさせる(笑)
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クルマ屋には不似合いだろうが(笑)
スバルがユーハイムにお願いして作っていただいた「50周年記念クッキー」。
これなど「缶」の存在だけでオーラを放っている。

また本当に美味しいのだ!
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小物も沢山用意した。
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また名刺入れも可愛いてんとう虫バージョンに加え、
ちょっとソン所そこらじゃ手に入らない、自衛隊御用達
多用途ヘリコプターUH-1Jをあしらった名刺入れ。

2006年に飛行実験の成功を公表し話題になった、
最新型戦闘ヘリAH-64Dに先立ち、

1993年から納入を開始し高い評価を得ている、
非常に地味だが高い搭載能力と機動性を兼ね備え、
防御装置の充実で「搭乗員の生存性」を向上させた名機だ。


余談だがスバルでは飛行機と言っても、
固定翼機だけでなく、回転翼機(ヘリコプター)における実績も豊富だ。

また無人大型回転翼機のRPH2は1999年に発表されたが、
これなど飛行制御装置をスバル研究所が開発し、
2004年には遠隔操縦観測システムFFOSと組み合わされ、
陸上自衛隊の国防機材の1つとして活躍しているのだ。

数年前開発された「空飛ぶタクシー」エクリプスに応用が期待される、
小型飛行機専用の自動操縦システム「FABOT」も含め、
これらの高度な制御を、
自動車を通じて民生転用しているのが、SI-DRIVEや不死鳥のように蘇った最新の、
ADAアイサイトだと信じている。

いずれにせよ「おみやげセンター」には
スバリスト垂涎の逸品が揃った。
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売り切れ間違いなし、

是非当日をお楽しみに
Commented by willy Jr at 2008-09-15 00:40
とても楽しいひと時をありがとうございました。

STIのコンプリートカーの生い立ちやクルマに対する作り手の思い入れが、ひしひしと伝わる研究会でした。
「昇華」:価値ある行動に変えて実現させるもの、まさにSTIのコンプリートカー。
人一倍クルマに高い理想を持つ方達が仕立てあげる「S402」、研究会に参加して大スキになりました。(笑)
許されれば、旬のうちに味わいたいものです。
Commented by b-faction at 2008-09-15 17:53
こちらこそ、遠いところを有難うございました。
先ほどまで、22Bオーナーズの皆さんと楽しく過ごしていました。
昨夜は少し飲み過ぎてしまいましたが、駒ヶ根のコテージに集まり、
濃い語らいをさせていただきました。
この次は是非もっと濃く語り合えるよう、ゆっくり遊びに来て下さい。
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by b-faction | 2008-09-12 00:04 | レガシィ | Comments(2)

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