いよいよ明日オンエアー 「S402で中津川の味めぐり」
2008年 11月 09日
情報コーナー 中津川をレガシィS402でドライブ
約5分枠
放送スケジュール 11月10日(月)
17:15 番組開始
17:50ごろ 収録したVTRを放送

収録日 10/30(木)
収録に当たっては
ゲスト 中津スバル 代田敏洋
リポーター 鈴木愛悠さん (ぎふチャンワイドタワー43 月・火 アシスタント)
ディレクター 古川英史さん
キャメラ 間森さん
音声 遠山さん ワイヤレス 2波
と言う陣容だ。

プロの仕事で最も重要なのは段取りだ。
せっかく中津川を取材していただくので、
力の限り応援させていただいた。
味めぐりの候補を出すのは簡単だ。
本当に美味しいものしか紹介しないつもりだったので、
当社を来訪されたお客様を、いつもご案内している所を候補に上げた。
だが、訪問先の了解を取るのがけっこう大変なのだ。
テレビの取材はお断りしてる、と言う店が意外に多いからだ。
まあ、それもそのはずで、
本当に実力で勝負していて、地域密着で繁盛しているお店が、
テレビに出たところで、彼らにとって良い事ばかりではないはずだからだ。
先ず「走る」をイメージした美味い物。
「栗おはぎ」を選んだ。

これには中津川の和菓子のプロたちも絶対に異論はないと思う。
「栗粉餅」もある。これも日持ちがしなくて、買いに来ないと本当の味が楽しめない。
しかし、わりとポピュラーだし食い応えが少し乏しい。
それに比べもっちりと炊き上げた「もち米」に「栗きんとん」を溢れるほど贅沢にまぶした「おはぎ」。
これこそS402に感じる旬の走りに最高な取り合わせだ。
取材に備え、更に走り込んで改めて感心した事はエンジン性能。
専用2.5リットルターボエンジンは、トルクフルで肉厚のある出力特性。それこそ、もっちりして食べ応えがある。
あらかじめ、七福さんにテレビクルーを連れて行って良いか電話でお願いした。
取材日は「菓子祭り」が終わって、一段楽した日と言う事もあり、
快く承知していただけた。
テレビでは主婦や素人にもわかりやすく説明するため、
とても美味しいし、日持ちしなくて、ここでしか買えない。
だから売り切れる前に「走って」買いにいかなければならない(?)
おススメポイントとした。

安藤社長にもご出演戴き、栗おはぎの真髄を語っていただいた。
さて、次は「曲がる」にふさわしい美味い物。
ここは、蕎麦好きのSTI伊藤顧問も是非行きたいと、楽しみにされていた店だが、
昼飯を外で一緒にする機会が作れず、
残念な思いをさせてしまっている。
ただ、今年の春先はインプレッサSTIをまとめられた、
森PGMと一緒に訪れて味を認めていただいた。
22Bオーナーズの皆さんにもご案内した、隠れた名店。

※舌鼓を打つ古川ディレクター
日曜日定休と言うスタイルがなかなか立派だ。観光客に媚びない。
TV取材は一切お断りという姿勢も凄い。
昼時は行列が出来る。しかも周辺の公務員やサラリーマンが主体。
つまり、本当に上手いし食い応えがあると言うこと。
蕎麦を上品に少量食べるほどつまらない事は無い。
この店はガツンと来る蕎麦を、タップリ出してくれる。
女将は開田の出身で、ご主人がその実家のそばを学んで、
自分流にアレンジした、なかなか骨太な蕎麦だ。
S402のコーナリング性能は、味わった時、期待以上の切れ味だった。
しなやかなのに、実に骨太だ。
運転する前の期待感と、それを予想以上に上回る性能が味わえた時、クルマ好きは「至福の時」を得る事ができる。
ここの蕎麦も、注文して出来上がってくるまでの
ワクワク感が良い。
そして、口に入れたとき、予想以上の味と喉越し、また風味を楽しませてくれる。
だからいつも、いきなりざるに盛ったままの蕎麦に、
山葵を付け、むしゃむしゃ頬張る。
これを妻は邪道だと言うが、茹で上がった麺類を素のまま食べる事が大好きなので、仕方が無い。
しかもその出来栄えを正確に味わえる。
次に、大根おろしを汁にといていただく。
そして山葵を追加し最後まで食べた後、蕎麦湯をタップリ呑む。
これが、自分流の食べ方だ。
「あお木」と言う、このお気に入りの蕎麦屋に、取材のお願いに行った。
ちょうど店が終わり、店員の皆さんと食事が済んだころあいを見計らい、
TV取材の意向を話すと、
女将はすごく困った顔をして、「そういう話はお断りしてるんですけどー」と言いづらそうに答えられた。
ご主人に、「つれてきては絶対駄目でしょうか」、と水を向けると、
「イヤイヤ、そんなことはないですよ」と、汗だくでおっしゃる。
と言うことは、取材されたりすると困ると言う事なのだ、と自分勝手に解釈し、
今回の取材の趣旨を説明すると、
「代田さんが、ここにTVクルーを連れてきて、おやりになる分には何をなさってもけっこうです」
と、女将の天の声が授けられた(笑)
実にありがたい事で、蕎麦と言うのは時間との戦いだ。
そこに取材陣を連れ込んだら、仕事の妨げになることが多々生じる。
いい画像が撮れないと、カメラマンが納得するまで粘られたら、とんでもない時間がかかる。
しかも蕎麦を楽しみに来店されるお客様に、不愉快な思いを絶対にさせてはならない。
緊張感に身が引き締まる。
したがって、シナリオにも目を通し、アレンジしたり、
段取りを考えて工程を組む。
なんだか、毎日作っている仕事の工程表や、朝の接客ロールプレィをTV向けにやっているような気になってきて、
けっこう愉快だ。

開店の11時を目指し、突入し、
一気に座敷の2卓を陣取る。
女将はそっけないが、気配りしてくれている事は痛いほど感じる。
ざる蕎麦を5人分注文している間に、進行を練り、出たとたんに撮影。
さすが空気の読めるプロばかりで、あっという間に満席に近づいてきた店内の様子を察知し、
素早く撮影し、さっさとざる蕎麦を平らげ玄関前に陣取った。最後のポイントへスタートする場面を撮影するために。

ここはそういう空気のためか、緊張したレポーターの愛悠ちゃんは、
いきなり食が細くなり、困ったように食べている。
本人は緊張したせいだと言っているが、しまった!
ここの蕎麦は女性だと一人前食べるのが困難だということを忘れていた。
残すのが失礼だと思って無理に食べている。
この女性は非常に礼儀正しく、良い家庭環境で育ったのだと言う事がこの瞬間に理解できた。
素晴らしい女性にレポートしてもらえて光栄だ。

そして最後に「止まる」のポイント。
元気良く、「中津川リンク」(笑)へご案内した。
どうしても紅葉を企画の最後に絡めたいという編集方針に従い、
始まったばかりの紅葉が見られる場所へとご案内する。

S402の走行性能が、どれくらい素晴らしいかと言う事は、
筆舌に尽くしがたい。
なので、全員乗って頂いて、堪能してもらう事にした。
愛悠ちゃんは助手席、男性三人を後席に押し込める。
シートベルトをはめようとしないので、「ベルトの装着をお願いします」
と促すと、「なーんだベルトがいるんだー」とのんびり構えていらっしゃる。
高性能車を走らせることが好きなものにとって、今回の後席のシートベルトの義務化は
遅すぎた感がある。
万が一の時、例え子供でも、
後席の頭骸骨は、ドライバーにとって凶器のようなものだからだ。
フル乗車すると、S402は一人で走るときに比べ、約220~260キロ重量が増加する。
したがってコーナリング中の挙動もかなり異なるし、
ブレーキ能力をしっかり確かめ同時に引き出すことも可能だ。
もちろん公道なので、「普段の50%の力しか出しません」と断った上で、
後車軸上に約200キロ背負ったS402を気分良く走らせる。
このクルマのVDCは最高水準に調律されていて、
本当に必要な時、必要なだけ小奇麗に働く。
直角のコーナーを最後までブレーキングを残しながら、
振り易くなった後輪を僅かにスライドさせると、初めてピピピと作動音がして、
自然にクルマの動きを収束させる。
となりの愛悠ちゃんは、「何で携帯がなってるの」とユニークな感想を述べた(笑)
後席では、感じた事の無い車の動きに、随分驚嘆されたようで、
止まった後、足元がふらつく方も居られたようだ。

ここもテレビでは、主婦や素人にもわかりやすく説明するため、
「止まって見たくなる紅葉」とした。
そんなわけで、収録も無事終了し、
明日のオンエアーを待つばかりだ。
DVDを贈って頂けた。手元にあるので、見損なった方、
また遠方で見ることの出来ない方、どうぞご遠慮なくショールームのシアターへ起こし下さい。
