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天皇陛下とインプレッサ20thアニバーサリー

越谷市に住む叔父にディアスを納車して、
そのまま泊めていただいた。

美味しい手料理をご馳走になった。
ありがとうございました。

翌日は朝から丸の内で会議だったので、
東武東上線で山手線に乗り継ぎ東京駅を目指した。

東武線から山手線へは、
日暮里か上野で乗り換える必要がある。
暮里駅で降りようとしたが、
なぜか上野駅惹かれるものがあり、
そのまま乗り過ごした。

すぐ上野駅のホームに電車が入った。
ドアを開ける前から奇妙な胸騒ぎがした。

どことなく様子が違う。

電車の扉が開いた時、
思わず持っていたカメラのシャッターを切った。
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胸のバッジが気になった。

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柱の陰にも似たような男が立っている。

そうだ、
電車がホームに進入した直後から、
クローンのように似た男たちが、
あちこちに立っていたんだ。

これは余程の事があるんだと、
少し訝しく思いながらコンコースに出た。

すると、
喧騒の中に人垣が出来ていた。

丁度近くに居たご婦人に、
何があるんですかと尋ねたら、
「天皇さんがね、お通りになるのよ」
と微笑みながら仰った。

まだ暫く先だろう・・・・、
と考えて目的地に向かおうとしたが、
その場の雰囲気がとても良かった。

私服警官も殺伐としたところが全く無く、
集まっている人達も皆にこやかだった。

なかなか天皇陛下とお目に掛かれるチャンスは無い。

思い直してその場に留まる事にした。

待つこと5分ぐらいだった。
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予想したよりも早く、
天皇陛下と皇后さまが、
その御姿を現された。

テレビで拝見するよりもっと柔和で、
見送る人々全てに手を振られる様子は、
直接見た者しか捉えられない光を放っていた。
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どちらかと言うと物怖じしないほうだが、
この時ばかりは、
「陛下、おはようございます」と言おうとして、
その言葉を「ゴックン」と飲み込んだ。

そんな挨拶は不要だし、
もし声を出したりしたら、
その場の雰囲気を壊してしまいそうだった。

ひと頃は具合を悪くされ、
あまり御姿を見せられなかった皇后様も、
優しく微笑みながら気品に溢れた振る舞いで、
静かに通り過ぎて行かれた。
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ほんの一瞬の出来事であったが、
そこに「日本人の喜び」があった。

ブランドの観点で、
客観的に分析すると、
まさに皇室は、
その継続性も、
その内容も、
全て日本を代表する最高級ブランドだ。
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「ブランド」とは、
「信頼」と「脅威」に他ならない。

一駅手前で乗り換えていたら、
この幸運に出会えなかった。

単なる偶然なのか、
それとも「惹かれた」のか。

何かに誘われたとしか思えなかった。

素晴らしい朝を迎えたので、
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他にも良い事が重なるに違いない。
そんな期待を抱きながら、
目的地に到着した。
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夕方まで缶詰になり、
最近の時流を情報交換した。

ムック本「アイラブスバル」の事例発表は、
各地から集まった参加者にとてもウケた。

せっかく東京に来たので、
STIに連絡をいれた。
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スバリストにとって、
最高のブランドはやはり「STI」しか無い。

コンプリートカー「インプレッサWRX STI 20th アニバーサリー」を、
なんとか味見させて欲しいとリクエストした。

やはりツイてるようで、
スムーズに事が運んだ。

名古屋に貸し出す予定があるので、
その途中で味見をしないかと言う。

その日が来た。

久しぶりのコンプリートカーは、
WRX STI 20thアニバーサリーと名付けられ、
予想を上回る速さで受注を重ねていた。

限定300台の予定だが、
既に169台が売約済みとなり、
この勢いだと残る131台も年内に完売するだろう。

この不況下でも、
ブランドが構築されると足腰の強い人気を維持する。
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実車でまず感じたのは、
その佇まいが微妙に異なる点だ。
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専用のサスペンションは僅かに低く構え、
しなやかな乗り味を醸し出す。

やや低い車高にセッティングし、
ダンパーの伸び側減衰力を少し緩め、
バネレートも見直されている。

専用のダンパーセッティングに、
ピローボールを用いたリンクを組み合わせ、
堅いけど柔軟に動くシャシーを生み出した。

相反する味わいを表現するのは難しいが、
GRBに採用されたカヤバ製のダンパーは、
なかなか良い性能を出している。

その他にも違いは沢山あるけど、
特にこれが欲しいと感じた。

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このキーケースを、
S402のスペアキーに装着したい。

さていよいよ走らせて、
クルマの味見をしてみよう。

乗りはじめて最初に「クルマが軽い」と感じた。
ステアリングフィールが明らかに異なり、
操舵の量に合わせスッと曲がる。

Sシリーズとは異なり、
エンジンやトランスミッションには全く手が入っていない。
それなのにアクセルの「ツキ」が良くなった気がする。

このコンプリートカーは、
レガシィに設定された「tuned by」シリーズの範疇だ。

ECUにも手が加えられた、
レガシィTuned by 2007よりマイルドに感じる。
けれどもベースがWRXなので、
「どきどきワクワク度」が非常に高い。

だからどうしても攻めたくなる。
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基本的には辰己マジックのサスチューンなので、
S402に似たところも多い。
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決定的な差異はその「硬さ」だろう。
やっぱりインプレッサWRXは、
ほどほどに硬くないと「らしく」ない。

改めて硬くても角が無いまろやかさを実感した。
この特徴ある風味は、
インプレッサファンにとって好ましいはずだ。
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GC8や、
初期のGDB型インプレッサWRXで、
高速走行する時には、
腹筋に力を入れて手綱を引かないと、
クルマの動きがナーバスになる。
そんな以前のような走行感覚は
GRB型にフルモデルチェンジしてから影を潜めた。

その代わりレガシィとオーバーラップする部分が、
かなり増えたのも事実だった。

開発担当者の狙い通りだろう。

ただしWRXらしさを、
違う基軸に求める者にとって、
慣れ親しんだ味では無く違和感があった。

このワインディングを矢のように走ると、
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姿勢は常にフラットで、
微妙に歪んだサーフェイスを持つコーナーを、
バネ下でうまくいなす様子がよく解る。

軽くなったと感じた理由は、
フロントサスの沈み込みを抑え、
リヤサスはそれよりも良く動き、
路面に追従するからだろう。

クルマの動きが「パリッ」とした。
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左前輪から右前輪へ荷重がスムーズに移動し、
次のコーナーの頂点に向かう流れがスムーズだ。
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シャープに動くけど荷重移動は穏やかなので、
非常に精度の高いライントレースが可能になった。

4輪の接地性に優れるので良く曲がる。

リヤサスの動きが良いと、
大きくターンインしたときも、
どれか1輪が浮きにくく、
均等な接地効果でより速く走れる。

固めた脚だが、
それが伸び伸びしている。

フレキシブルタワーバーのような、
締めるところは締め、
緩めるべき部分は逃がすことで、
ストレスのないフィーリングに仕上がった。

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うな丼が大好きだ。
近所の山品は子供の頃から繁盛店で、
いつも良い匂いをまき散らしていた。

こんな贅沢なものは、
年に数回しか口に出来なかったけど、
匂いだけなら無料なので、
良く店先まで嗅ぎに行った。

この真向かいにある恵那饅頭も、
いつも良い匂いをまき散らしていた。。

毎朝蒸かしている時に、
道路まで美味しい匂いが湯気と一緒に噴出した。

忘れる事ができない思い出だ。

インプレッサWRXに生まれた、
最新のコンプリートカーを、
これら素材の良い食べ物に当てはめてみる。

カタログモデルのWRXは、
どちらかというとGTの色合いが強かった。
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その味をうな丼に例えてみよう。
この青いWRX STIは、
三島市にある桜屋のうな丼だ。

家を離れ関東地方に移り住み、
美味いと言われるうな丼を食べて落胆した。

4年間住んでいたが、
それ以降ほとんど食べなかった。
中津川のうな丼に比べ、
すごく違和感を感じたからだ。

関東の鰻丼は鰻を蒸しているようで、
食べた時の食感が柔らかい。
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狙いを定めコーナーに進入し頂点に向かう。
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姿勢の変化は極々自然で、
脚にも突っ張ったところが無い。
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桜屋のうなぎは突っ張った所が無いけれど、
ガムのように歯ごたえがあるうなぎの皮に慣れた舌だと、
少し噛み応えが物足りない。

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桜屋の器は上品な漆塗りだった。
これにも違和感があった。
凄く上質で美味しいけど、
使い古された陶器の手応えじゃない。
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桜屋のうな丼の「たれ」は、
御飯にタップリかかっていて、
優しい喉越しの味だった。

後日牛丼に「汁だく」がある事を知り、
桜屋のうな丼を思い出した。
薄味だから決してくどく無く、
甘みも上品で心地よい仕上がりだ。

それ等がまさにGT的要素なのだ。
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GRB型WRXならば、
長距離ドライブもお手の物で、
疲れ知らずの旅ができる。

それに対して真っ白の20thアニバーサリーは、
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鰻のかば焼きはパリッと焼いて、
ほくほくの真っ白なご飯と、
濃いタレを交わして食べる味だ。

ご飯の白い部分が残るから、
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パリッとした鰻とのハーモニーがステキで、
20thアニバーサリーの持つ走り味に重なる。

そこには絶妙なアンバランスが存在する。

まさに美味さとは、
アンバランスの中にある。

そのように察した味見だった。

2008年11月13日 23時36分の投稿より

Commented by nowaro at 2008-11-14 06:25
幸運続きで羨ましいです!^^
20thアニバーサリーはもう返却されてしまったんですよね?
見たかったなあw
今週末行けたら行きたいと思っています。
Commented by B-faction at 2008-11-14 11:31 x
すぐさま、別の場所へ旅立ちました。外観上はほとんど変更点はありません。
うれしい事に、レッドカラーのスタータースイッチは販売開始となりました。
当店でも販売用に早速仕入れようと思っています。

さて、今日からDEX販売開始です。
ところがサンプルカーの納品が大幅に遅れてます。スバルでリデザインしたので、思いのほか良い仕上りです。

明日間に合うと良いのですが。

Commented by wakao@尾張旭 at 2008-11-14 11:33 x
ご無沙汰しています。
感謝フェアも結局いけずに、悔しいです。
東京での幸運、社長の日ごろの心がけと行いへの神様からの授かり物だと思います。「運を引き寄せた」証明だと、僕は思います。あやかりたいな~。笑
GRBの20thAnni。すごく興味あります。特に、STIが仕上げたサス。乗り味もですが、その塗装を含めた外観がすごく素敵!シンプルなシルバー塗装が、寡黙だけど確実にプレイするアスリートのようなたたずまい。
中津川リンクではないですが、毎朝走る土岐川沿いの「愛岐サーキット」で試してみたいです。わだちにハンドルを取られることが多いいまのBG5ですが、このインプレッサ、そしてS402ではどうなのか、非常に興味部会です♪またお店に行ったとき、お話しを聞かせてくださいネ☆
Commented by B-faction at 2008-11-15 09:52 x
wakaoさん、こんな時代だからこそ、
このような高性能車を
この低価格で買えるのです。
ほとんど価格据え置きで「辰巳マジック」がもれなく付いてきます。
望桜荘でクルマの文化を語り合いましょう。
楽しみにしてます。
Commented by nowaro at 2008-11-22 17:49
本日この車に乗れましたよ!
運良く「高速試乗会」を開催してて”これは!”と思い乗ってきました。
とてもとても気に入っちゃいました。
お金に余裕があれば即決なんですけどね(笑)
Commented by B-faction at 2008-11-24 10:16 x
DSLR Park さん、おはようございます。トラックバックしていただき、有難うございます。僕はどうもトラックバックの意味とやり方が今一飲み込めていません。(笑)
覚えなければいけない課題です。
Commented by B-faction at 2008-11-24 10:23 x
nowaroさん、高速試乗は快適でしたか。乗り心地がいいですからね。でも実は高速だけなら標準の(といってもSTIは既に成り立ちが標準ではありませんが)WRX STIはアニバーサリーより更に乗り心地が良く、高速直進性もしっかりしています。名古屋での試乗ですので、安全優先のためそういう試乗になったと思います。もちろん限られたお客様しか体験できないでしょうけれど。
そのクルマは、高速ターンの存在するワインディングに持ち込んで始めて気持ちよさがわかります。サーキットでも面白くないでしょう。自然の中で、クルマを通じて道路と会話する、そんな「道」が眼前に広がるのです。そういうふうに感じてしまう魅力が、そのクルマにはあります。価格据え置きですから気に入ったら買っておいたほうがいいですよ(笑)
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by b-faction | 2021-02-05 16:11 | インプレッサ | Comments(7)

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